【ツイート①】
 大人が子どもに正論を指導する前にするべきことは、子どもが大人に話しやすい環境を作ることです。その為には先ずは子どもをきちんと“見て、子どもが”大人の関心対象であることを子どもに伝える。次に、“微笑んで”大人が子どもを肯定的に捉えていることを伝える。その後自分から話してきた子どもの話を頷きながら聞きます。
 これらの行為は、子どもに安心感を与える「安心7支援」によるものですが、以前は「聞く」よりも「話す」の方を先に掲げていましたが、ある時から「②見る」→「③微笑む」→「④聞く」→「⑤話す」→「⑥褒める」の順に変更しています。これは大人がすべき行為の基本的な順番を表しています。
 なお、一番最初に「①スキンシップ」を掲げているのは、安心感を与える効果が圧倒的に高いためです。

【ツイート②】
 お父さんがケンタッキーを買って来てくれた。すると子供達が「チョコパイもーらい!」「私も!」と自分が食べたいものに手を伸ばす。
 たかがCM、されどCM。もしかしたら、こういう家庭多いのかもしれません。
 手を伸ばす前に一言「チョコパイもらっていい?」と家族に聞かせたいものです。そうすれば「いいよ」って言ってくれた親に「ありがとう」と感謝の言葉を言う機会にもなります。
「親が譲ってくれるのが当たり前」と思わせると、どんどん自己中心的な考え方の子どもになってしまうでしょう。
 
【ツイート③】
「トイレに行くのが怖い息子に“身代わりお守り”を作って持たせることに。これを持たせてから一人で行ける回数が格段に増えた! おまじないの威力ってすごい」とのマンガ記事。


 これはおまじないの威力ではなく、“1人でトイレに行く”という「探索行動」ができないでいた息子のために作るお母さんの愛情が子どもに「安心感」を与えたためだと思います(→「愛着で考える2つの場面 〜新型コロナに怯える子ども達は今どの場面にいるか?〜」参照)。

【ツイート④】
「生まれてすぐ病院では殆ど寝ていて『手がかからない子』と思っていたら家に帰ってきたらこれが寝ない寝ない!しかもベッドに置こうとすると泣く。背中に“起きるスイッチ”がついてるのかと思ったほど」との記事。
「なぜ?」が母親の不安を増大させると思います。「ベッドに置こうとすると泣く」のは「え?お母さんと離れるの?!」と思い始めるから、つまり母親への愛着形成が始まったサインでは?
 そういう意味では「さあ、この子の一生を決める愛着形成との闘いが始まった」という覚悟を持つと開き直れるかも知れません。ただし、「安心7支援」等の母親の愛情行為が、きめ細やかで効果的であればあるほど、「この人は自分を必ず守ってくれると信じるに値する人だ」母親との繋がりに自信を持つ時期も早いはずです。

【ツイート⑤】
「掃除機の音がうるさい」「電子レンジがうるさい」という音に敏感すぎる住民。
 世の中には周囲の人がどんなに注意しても直すことができない人(子どもを含む)が一定数います。誰でも周りの人と仲良く生活したいと思っているわけで、それがどうしても改善されないのは、何らかの理由があるのではないか?と疑う必要があると私は思います。
 この記事に場合は、聴覚過敏という発達障害を疑う必要があります。周囲が敵視してしまうと、過敏な当人は益々攻撃性を増してくるでしょう。演じてでも穏やかな接し方をした方が相手の安心感を増やすことになり得策だと思います。
 因みにこのツイートに対して、ご自身が聴覚過敏だというあるユーザーさんから「いいね」をいただきました。

【ツイート⑥】
「今朝からコーチングをやってみた。『早くしなさい!』って言うのを止めて子供を信じて見守った。結局バスに間に合わなくなって遅刻。でも『次はどうしたらいいか?』って質問すると、ちゃんと子どもが自分で答えられた」との記事。
「思い切って失敗させてみる」という国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ石川尚子氏の考え方。この考えは「見守り4支援」と同じです。それもそのはず、「見守り4支援」は石川氏のコーチングの考えを基に更に意図的・具体的に導き出した方法ですから。
 実際に不利益を被れば子どもは自分から考え始めるのです!

【ツイート⑦】
「息子は、あるクイズ大会で全国優勝した高校に入学し、そのクイズクラブに入部しました。1年生から唯一次の大会メンバーに選ばれました。しかし息子は『自分が入ったことで負けたらどうしよう』とプレッシャーを感じメンバーを辞退すると言い出しました。息子はもともと頭が良く授業も一度聞けば頭に入るのですが、『プレッシャーだ』『不安だ』と言い続けるのに努力はしようとしません」との記事。
 とても優秀だがとてもシャイ。先天的な感覚過敏の可能性が高いです。「なぜ努力しないの?」と否定的に言わず、温かな励ましが大切だと思います。更に、根拠の薄い話には安心感を持てないので、「わけ」を伴った話が有効です。

【ツイート⑧】

記事「ひきこもり 4人に1人「病気でも頼れる人おらず」

「4人に1人に当たる28%余りが、急な病気など困った時に頼れる人がいないと回答。家族と同居している人でも心理的に孤立した状況に陥っていることが浮き彫りになった」との報道。

 家族と同じ屋根の下で生活していても、急な病気などの時に、家族に頼ることができないという実態が明らかになった形。

 普段から「引きこもられて困っている」という気持ちが当人に伝わらないように、“絆(愛着)”を意識して肯定的に接する(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12365150177.html)こと、特にドア越しでも“穏やかな声がけ”が大切だと思います。