【ツイート①】

記事「「元農水次官の長男殺害」に重なる23年前の事件

「1996年に起きた『東京湯島金属バット殺人事件』。こちらも家庭内暴力に悩んだ父親が、当時14歳の長男を金属バットで殴り殺している」との記事。

「8050問題」の引きこもり理由で最多は退職(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12454403377.html)ですが、この事例は思春期に起きた事件でした。つまり、親による子供に対する否定的・支配的な養育(例えば「何やってるの!」「早くしなさい!」「いい加減にしろ!」等)による怒りが思春期に爆発したのです。「我が子が就いた職を持続できるか」というずっと先の話ではありません。

   愛着による①心の安定が欠落したため、「多少の不快感でも我慢する」という②ソーシャルスキルを身に付けることができなかった(「①安心感の充足⇨②探索行動」という愛着上の大原則が崩れてしまった)のです。愛着形成のための愛情行為(例「安心7支援」)の大切さを痛感します。

   ただこの時の判決は、わずか懲役3年の実刑判決で、今回の元農水省次官事件の半分の量刑でした。今回のような精神障害という情状酌量理由が無かったにも関わらずです。今ですら、国から示された体罰禁止のガイドラインに対する不満が多い中で、もしかしたら23年前であれば尚更「親による否定的・支配的な養育が当たり前」という風潮があり、「そのくらい酷いことをした息子が悪いのだ」との認識だったのかも知れません。もしそうだとすれば、子どもにとってはあまりに理不尽な時代だったと言わざるを得ません。


【ツイート②】

記事「【速報】教師が中2“どう喝”音声入手 「聞いとるか言うとんじゃ!」

   男子生徒は2019年7月、中学校の図書室で、いたずらのようにパソコンのキーをカチャカチャと触り、図書室の司書をからかう言動をしたことを、女性教師から注意された。男性教師は生徒に、この女性教師に謝罪するよう指導したが、男子生徒が謝罪をせずに帰ったことで、翌日、教材室に呼び出し恫喝した。

   生徒がなぜ謝らずに帰ったのか?先ずはそれを聞くのが指導の第一歩。もしかしたら、何らかの理由があるかもしれません。理由があったのに叱責したとなると、子どもの信頼を一気に失ってしまいます。叱るのは、理由がなかったことが分かってからで十分遅くありません。

   更にこの音声のような恫喝は、確実に子どもの脳に物理的なダメージを与えているはずで、明白な体罰です。


   因みに、この「もしかしたら何らかの理由があるかもしれない」で思い出すのは、東海道新幹線内で殺人事件を起こした小島被告の裁判。法廷で万歳三唱をしたことに対する批判がわき上がっていますが、小島被告のような感覚過敏のアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)の人にとっては「周囲の人達の冷たい視線が体に突き刺さる」(童話作家東田直樹)。ので、閉ざされた空間である刑務所は、“針のむしろ”状態の連続だった小島被告にとっては垂涎の的だったはずです。更に、法廷の場でもあるにも関わらず万歳三唱をしたのもアスペの“周囲の空気を読めない”障害特性によるものだったかも知れません


【ツイート③】

記事「無断キャンセル理由トップは「とりあえず予約」。20~30代のグルメサイト予約、高い無断キャンセル率

   予約をしていたにも関わらず、その日時になっても店に連絡なく、または店の連絡を無視して来店しない無断キャンセル。

   ある調査でその理由が明らかになった。

   第1位と2位は「とりあえず予約」。最終的に選んだ店が他店になったのなら、「とりあえず予約」した店には連絡を入れるべきで、キャンセルの理由が「キャンセルを忘れた」ではなく「とりあえず予約した」というであれば、本当の理由は「キャンセルを怠けた」になると思います。自分の足りない点を理解してないという意味では「予約したことをうっかり忘れた」よりも問題は深刻ではないでしょうか?4位の「その日の予定自体がキャンセルになった」も同様に本人の怠慢。

   驚くべきは、「天候が悪く外に出るのが億劫になった」という回答が20%以上もいたこと。しかし先の「キャンセルを怠けた」も、“怠け”という点では同レベルと言えるのではないでしょうか?

   これらから言える特徴は、自分の都合ばかりを優先して他人への迷惑を考えていないということです。これこそが、“他者愛(他人を大事にする気持ち)”を支える愛着が崩壊し、“自己愛(自分を優先する気持ち)”が今の社会にはびこっている証だと思います。


【ツイート④】

記事「発達障害にも感謝、元不良少年が「否定しない学校」で学んだ “新しい教育” のカタチ

   小5の時ADHDと診断され非行の限りを尽くした少年。親の手に負えなくなり、不良行為をするおそれがある児童などの自立を支援する児童福祉施設に預けられた。しかし、進学先として選んだインドネシアの高校では絶対に生徒を否定しない。タバコを吸っても、その害を教えられるだけで、止める止めないは自己責任それから少年は変わり始めた!

   日本では善悪を大人が代わりに考えてしまい後は叱るだけ。子どもの自己肯定感がただ下がるだけです。自分に降りかかる不利益が“叱責”か、それとも“自分の不幸せ”か、この差は、子供自身が自分の行動を考える上でとても大きいと思います。


【ツイート⑤】

記事「勉強を始める前の質問で子どもの成績が上がる?

「自分からは取り組もうとしなかった国語の成績が下がった。その結果を子供に見せて『君はどう思う?』と質問すると『国語もがんばったほうがいい』との返事。その後は自発的に国語の学習に取り組むようになり成績もアップした」との記事。

   子供に判断を任せ、“自己責任化”した成果ですね。親がどんなに注意をしても、子どもは「やらされている」意識のままで、やる気を出しません。

   因みに、この指導をした家庭教師は、私が、子供に任せて自立を促す「見守り4支援」の元とした「コーチング指導」を提唱している石川尚子さんの講座の受講生とのこと。さすがです!


【ツイート⑥】

記事「保育園に電話かけた男逮捕 「殺意を覚えるほどうるさい」

「歌を歌う声が聞こえてうるさい。死んでもらいたい。殺意を覚えるほどうるさい」

   他意なくそう感じているのなら、感覚過敏のASDの可能性あり(この場合は聴覚過敏)です。病院を受診して当人の真の姿を把握できれば、双方とも納得がいき、“軋轢”が解けると思います。

   よく報道される“ご近所トラブル”も同様で、全国ネットで放送され「一体なぜ?」と物議を醸すほど、そういう症状の発達障害があることが世の中に周知されていないことの証。その責任は国にあると思います。


【ツイート⑦】

記事「禁止された体罰「全てやったことあります。親も人間です」 ガイドラインに賛否の声

   現在は、暴言が子供の脳に深刻なダメージを与えることが科学的に証明されています。ガイドラインの体罰の例について「全てやったことがある」と言う記事中の母親の弁も、あくまで彼女が子どもの頃に経験した生活環境に由来するもの。発想の転換が必要だと思います。

   ただ一つの真実は、自身が子どもの頃から虐待を受け現在も精神科で治療を受けているという、これも記事中の女性の「体罰は育児やしつけに必要のないもの」という言葉。「そこまで激しい体罰でなければ良い」という訴えも、理性的ではない感情的な行為であれば“五十歩百歩”だと思います。