現在、ダイジェスト記事(本ブログ主要内容のダイジェスト版)のリフォーム中ですが、昨日、日本一分かりやすい(と個人的に思っている)報道番組「ひるおび!」(TBS)で、大阪の小学6年女児誘拐事件について、とても詳しく特集していたのでご紹介します。
まず、伊藤容疑者はTwitterで女児に接触していたとのことでした。一般の目にはふれずに相手とメッセージをやりとりするDM(ダイレクトメッセージ)機能を使ったと報道されています(下記画像の赤マーク箇所)。
また、この女児は「家も学校も嫌い」と漏らしていたそうです。
更に別報道によれば、伊藤容疑者は「(SNSで)助けを求めていた子を助けてあげた。正しいことをした」と供述していたとのことでした。
では、家や学校から逃れ、SNSでSOSを発信したこの女児だけが特別だったのでしょうか?
因みに、2017年のあるデータによれば、SNS上での相手に対して「会ったことがある」「会いたい」と答えた割合は、小学女子は56%、中学女児が33%、高校女子に至っては何と68%にも及んでいたのだそうです。
更に、ある衝撃的なデータが紹介されました。それは、「実際に被害を受けた相手に会った理由」として、「金品目的」(29.6%)、「交遊目的」(17.0%)が挙げられていた中で、「優しかったから・相談に乗ってくれたから」が22.9%に及んでいた
というのです。
これらのことから分かることは、
「今回の事件は、女児の心の寂しさにつけ込んだ事件だった」
「この女児だけが特別なのではなく、どの子どもの心にも同様の危険が潜んでいる」
ということです。
なお、この番組の中で、専門家は次のように述べていました。
「この手の犯罪に巻き込まれる子どもは、学校でいじめられているとか、友達があまりいないなど、“孤独”な子どもが多い。そういう状況の中で、突如SNSで優しい言葉を語りかけられると、気持ちがそちらに傾いてしまう」
そのような「孤独」から子どもを誰よりも親身に、且つ確実に守ることができるのは、他でもない、親なのだと思います。
さて、今回の事件を受けて、「これからは何でも話してね」等と子どもに言う親御さんは多いとは思います。ただ、そのセリフを毎日言い続けることは難しいと思われます。
重要なのは、親が仕事で忙しく子どもと接する時間がなかなか取れない中で、普段からどのように接して、子どもを先の「孤独」から守っていくか、ということだと思います。
その点については、私は返す返すも、心がけ次第でいつでも誰でも実践でき、子どもを愛着(愛の絆)で繋ぎ留めることが可能な“母性”の働きである「安心7支援」のような接し方が必要ではないかと思います。
また、今回の女児が小学6年生という思春期の始まり頃でもあることから「親を疎ましく思う時期だったのではないか?」という指摘もあるようです。確かに、それまでの“親主導”方針では子どもは親に反発してしまうでしょうから、その時期になれば今度は、子どもの自立を促す“父性”の働きである「見守り4支援」で接する方が望ましいと思います。しかし、それでも、子どもを“見放す”ではなく“見守る”のです。