【今回の記事】

【記事の概要】

   今日、娘を育ててきた中で。。。というか子供を持ってから一番というくらい娘に激怒しました。


   私は今日も仕事。

今朝はいつもより早く家を出ました。

普段は、娘の学校は土曜は休みですが、今日はテストで登校です。

 私が家を出るとき、娘は鼻血が出てしまって様子を見てました。

「ママ先に出るけど、落ち着いたら学校行ってね。テスト頑張って。」

と言い家を出ました。


   私が職場に向かう途中、学校から私の電話に鬼電。。。

「まさか。。。」

途中で降りて学校へ電話すると、

「娘さんが来てません。テストなので。。。」

私は、「朝、体調が悪かったので遅れますが行きます。」と返事をし、直ぐに娘に電話。

すると娘は、「ちょっと、鼻血止まんないから。」

私は、もうパニック。

「テストでしょ?え???進級できなくなるよ!?すぐ行きなさい。」

というと娘は

「あとで受けれるし。。。」


   それを聞いて、ガチギレした私です。

「何言ってるの!?そんな態度でちゃんとした理由や診断書がある訳でもないのに!テスト受けないなんて進級できなくなっても仕方ないよ!行きなさい!すぐに学校に行きなさい!」

と駅で電話に向かって怒鳴りました。

これまで子供を育ててきた中で初めてこんなに激怒しました。

娘も私がそんなに怒ったことがないのでびっくりしたようで。。。

すぐに学校へ行き無事にテストを受けれたそうです。


   これまで普段の欠席については認めていた私が娘に安易な考えを起こさせたのだと思います。

そう考えると娘にはダメな母親で申し訳ないと思います。

決まりはしっかりと守らないとねってもう一度、よく話します。

娘にしても息子たちにしても、子供達の行動は私自身の鏡なんだと受け止めます。

電話をくださった先生に感謝です。


【感想】

「子供を持ってから一番というくらい娘に激怒」しながらも、「これまで普段の欠席については認めていた私が娘に安易な考えを起こさせたのだと思います。そう考えると娘にはダメな母親で申し訳ないと思います」と、真摯に振り返っていらっしゃるこのお母さんの姿勢には頭が下がります。また、「決まりはしっかりと守らないとねってもう一度、よく話します」とあるように、今後のことについてもきちんとお考えのようです。




   ところで、 「テストでしょ?え???進級できなくなるよ!?すぐ行きなさい。」とお母さんから叱られた時にこの娘さんは「あとで受けれるし。。。」と言葉を濁しています。このことから、もしかしたら娘さんは、「テストが進級に影響する」ということまで認識していなかったということも考えられます(一般的に、担任の先生はテストの実施について連絡する時に、進級がかかるかどうかまでは説明しないと思われます)。私達大人は、これまでの様々な経験から“テストと進級との関わり”を初めとして、様々な知識を備えています。そのため、「子どももそのくらい分かっているだろう」と勘違いして叱ってしまうことは多々あります(少なくとも私の場合は…)。もしそうであるなら、子どもに反省させるだけではなく、親が子どもに対して、自分の至らなさ(この場合、娘さんが進級のことまで認識していると勘違いして叱ってしまったこと)を素直にさらけ出す、いわゆる“自己開示”をして、これまでの欠席に対する考え方を娘さんと一緒に反省するとなお良いのではないでしょうか(「お母さんも、あなたが“テストには進級がかかっている”と理解しているものだと思い込んでいて、感情的になって厳しく叱ってしまったと反省しているんだ。ごめんなさい。」等)。

   この自己開示の効果としては、「自己開示を行った場合は、自己開示をされた受け手側も同じように自己開示をしたくなる」「心理学における実験では、個人情報を開示すればそれだけ相手はあなたに好感を持つようになる」ということが挙げられるそうです。つまり、娘さんもお母さんに対して、より信頼感を持てるようになり、親子間の「愛着(愛の絆)」が一層強まるのではないでしょうか?それだけでなく、自分の非を素直に認める親の態度が子どもへの良き手本となり、きっと子ども自身の成長に繋がるに違いありません。


   中には「親が子どもに謝ると、親の威厳が無くなるのではないか」と考える方もいるかも知れません。しかし人間は誰でも必ず失敗をします。大切なことは、その後に、自分のことは棚に上げて子どもだけを責めるか、子どもに対して素直に自己開示するか、その違いだと思いますが、いかがでしょうか。