今日、「人の一生を左右する乳幼児期の愛着形成の大切さ」という記事を投稿しました。その記事をリブログしてくださった方のブログを見て感じたことを補足させて頂きたいと思います。
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子どもの一生に影響を与える大仕事
   ご紹介したように、子供にとって「安全基地」としての母親の存在はとても大きいものがあります。しかも、乳児期の養育がその子どもの一生に影響を与えるとなれば、これ以上に大きな仕事はこの世の中に存在しないようにさえ思えます。

全てを母親が背負うリスク
   それだけに、この大仕事を母親だけに任せてしまうのは大きな誤りだと思います。
   子供は、無力な自分にトラブルが起きた時に、「特別な存在」である母親にすぐに助けてもらうという経験を通して、自身の本能の中に「人を信じる心」を刻み込みます。その経験を子供にさせるうえで、母親が育児の他に“家事”までを背負うということは大きなマイナスとなります。なぜなら、子供が泣いて助けを求めている時に、母親が家事で手が離せないような養育環境は、母子間の愛着形成にとって大きなマイナスとなるからです。

母親の健康は必須条件
   また、子供の愛着形成は、養育に当たる母親の健康が保証されて初めて実現可能となるのですから、ただでさえ「産後うつ」というリスクを持っている母親に、更に「ワンオペ育児」という身体的にも精神的にも耐え難い苦しみを強いることはあってはならないと思います。母親の笑顔は子供にとっての最大のエネルギーです。母親が幸せにならない限り、子どもも幸せにはなれないのです。

必ず必要になる父親や家族の協力
   そこに父親や家族の助けが必ず必要になります。母親が愛着形成のための育児に専念できるように、その間家族が家事を担うのです。
   両親が揃って育児休業を取得することも可能ですし、母親の産後休業中に父親が一度育休を取った場合、その後再度父親が育休を取得することも可能(「パパ休暇」)だそうです。もちろん、職場との兼ね合いもありますが、雇用主は被雇用者が妊娠した場合、産後休業や育児休業についての情報を最大限提供することが義務付けられているそうですから、それらの情報をもとに、母親のために許される範囲で最大限の育休を取得したいものです。その間の育児休業給付金は、もちろん父親にも給付されます。始めの6ヶ月間は正規の収入の67%、それ以降は50%になるそうですが、出産手当金や社会保険料の免除などで、結果的には手取りは8割ほどにはなるとのことです。
   詳しくはこちら厚生労働省のサイトから。
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子供の将来のために1年間半を協力でのりこえる
   我が子が成人後に人間関係能力、自立性、異性関係、結婚生活、身体的健康等の面でハンデを負い、就業や結婚生活で苦しみ、生活が立ち行かなくなるようなことは、親として耐えられないことです。
   そうならないために、愛着形成に最もふさわしいとされる1歳半までは誰かの援助は不可欠なのです。収入は休業前より減りますが、母親が物理的にも精神的にも安定した状態で子供との愛着形成に臨めるようになり、更には我が子が将来、健康で幸せな生活を送れるようになることを考えれば、家族内での協力もきっと得られるに違いありません。