突然ですが問題です。
   これはある食品会社のCMですが、このお母さんは子供に何と言っているでしょうか?3択です。
A「美味しいね」
B「今日はお手伝いがんばったわね」
C「ほら、お箸の持ち方直そうね」

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   答えは「C」です。

「A」と「B」は、子供の気持ちを“受け止める”場面。「C」だけが子供に“指導する”場面です。
「指導するのに微笑むの?」と首をかしげる方もいらっしゃるかも知れませんが、私の経験上、一度目の注意の仕方は、このように“微笑んで諭す”言い方の方が、子供が素直に注意を受け入れる上で効果的だと確信しています。特に“感覚過敏”な発達障害の子供には有効です。一度言って直そうとしない時は、“真剣な表情”に変えて「もう一度言うよ。お箸の持ち方直そうね。」と言えば殆どの場合直します。“怖い顔”をして叱るのは、それでも直そうとしない時で全く遅くありません。
   いつもそのように(微笑んで諭す、②真剣な表情で伝える、③怖い顔をして叱る)子供に接していることで、子供もお母さんの注意の仕方を覚え、「叱られないうちに直そう」と思うようになります。
   “失敗するのが当たり前”の子供に対して、最初から怒っていては、子供は逃げ場を失いストレスをためる一方ですし、それは怒る親御さんも同じです。