【今回の記事】

【記事の概要】
   子どもたちを叱るセリフランキングがあれば、必ず上位に入る「お片付けしなさい!」私もこのセリフを口にしない日はありません。
   「おもちゃ片付けないと捨てるよ!!」という脅し文句も使いすぎてもはや効果はゼロ。結局次の用事までのタイムリミットが近づき、文句を言いながら私が片付けるというのが定番なのです。これではいけない…。
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   遊びの延長でのお片付けならば子どもたちも喜んで部屋を片付けてくれるのではないか…?

   ということでまずは
作戦その1【競争】
   長男と次男でどちらが早くお片付けできるか競わせます。私はBGMと実況中継係。
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しかし、片付けるのは長男ばかり…。次男がまったくヤル気ない!(おもちゃ箱ひっくり返すのはいつも次男なのに!)

作戦その2【お腹を空かせたおもちゃ箱】
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   これは2人とも喜んでおもちゃを集めてくれるのですが、急いでる時に私がおもちゃばこ箱の役をやってるのが時間の無駄!

作戦その3【お片付けミッション】
   子どもたちにどのおもちゃを片付けるかそれぞれに担当を決めました。(そしてそれ以外のおもちゃは私が猛スピードで片付ける。)
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これが1番短時間で部屋が片付き、子どもたちも分担された1種類のおもちゃを集めるだけなので自主的にやってくれます。

きれいな部屋をキープして、いつの日か子どもたちが自主的にお片付けできますように…
(「作戦その4」は何故か記載されていませんでした。)

【感想】
   毎日の子供との格闘お疲れ様です。
   さて、それぞれの作戦についての感想をお話ししたいと思います。
作戦その1【競争】
   私の経験上、この「競争方式」は特に小さい子には効果があるようです。(この次男さんには効かなかったようですが…)しかし、家では「兄弟がいること」と「兄弟が全員揃っていること」という条件が必要ですね。また、お家の方の“実況中継”が必要なので、子供達だけで片付ける習慣には繋がりにくいと思います。

作戦その2【お腹を空かせたおもちゃ箱】
   お家の方の演技力が鍵を握る実践です。しかし、これもお家の方の協力が必要なので、子供達だけで片付ける習慣には繋がりにくいと思います。

作戦その3【お片付けミッション】
   この作戦は、子供にとって何を片付ければいいかハッキリするという意味で、とてもいい取り組み方だと思います。片づけの習慣がついてない子供に、初めから全部子供の手で片付けさせるというのは少し無理があるので、初めはこのようにお家の方が手助けしながら、少しづつ子供が担当する種類増やしていくと、無理なく片付けの習慣がつくと思います。
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   では、ここから私なりの取り組ませ方をお話ししたいと思います。
   まず初めは、お家の方が時間がある休日を使って、上記の「お片付けミッション」のように、お家の方が手伝いながら子供が何を片付ければいいかが分かるようにして、子供が取り組み易い段階から始めます片付けが終わったら必ず褒めます
   その後は、片付けるオモチャの種類を少しずつ増やしていきます。出来る毎必ず褒めます
   そして、全部自分で片付けることができた時には、ハグしながらこれ以上ないくらい褒めます
   その後は、親は子供に付かずに子供だけで取り組ませます。それまで褒められながら取り組んで来ていますから、「この間のように一人で出来るかな?」と言葉をかければ、意欲を持って取り組みます。終わったら、必ず見に行き、出来ていたらこれまた沢山褒めます
   また、親が付いていない時にできた時は、家族から見えるところにカレンダーを設置して、出来た日の数字の上に赤で花丸(ただの“丸”ではなく、“花丸”が効果があります)をつけて褒めます。そして、一人で出来たことを他の家族にも伝えて褒めてもらいます。
   後は、その繰り返しです。カレンダーには花丸が並び、視覚的頑張りの跡が分かり本人にとっての意欲化にも繋がりますし、家族にも子供の頑張り具合が分かり、「がんばってるね」と子供を褒める材料にもなります。
   なお、この取り組み方は、“部屋の片付け”以外にも、“宿題への取り組み”や“朝の起床”等、様々な生活習慣の定着化にも活用できます

   いずれの場合でも大切なことは、
①初めのうちは、お家の人が手伝って、子供が自分で出来るように少しずつステップアップする。
②出来る毎に必ず褒める
③頑張りが視覚的に分かるように、自力で出来た日にはカレンダーに花丸をつける。
家族にも紹介して褒めてもらう。
ということです。

   なお、発達障害をお持ちのお子さんでしたら、以下の記事をご参照ください。