【今回の記事】

【記事の概要】
 82歳の祖母から現金を奪った上、逃走する際ケガをさせたとして29歳の孫が逮捕されました。
   逮捕されたのは、知多市の無職・藤井誠容疑者(29)です。藤井容疑者は28日午前11時頃、豊田市に住む祖母(82)を訪ね、現金約17万円などが入ったカバンを奪った上、車で逃げようとした際、祖母に軽いケガをさせた疑いです。
   犯行後、藤井容疑者は「おばあちゃんの金を盗んだのは俺だ」「いま知多市の自宅にいる」などと自ら数回警察に通報していました。
   藤井容疑者は容疑を認め「パチンコ代欲しさにやった」などと供述しているということです。

【感想】
   私は以前に次のような記事を投稿した。
この記事の中では、およそ次のような内容を述べた。
「ある家庭の中3の息子の部屋があまりに散らかっていたので、母親が見かねて掃除しました。すると、その息子は『なんで掃除すんだよ。ゲーム機の位置がズレただろ』と怒りだし、自分のひじで壁を叩いたところ、壁に穴があいてしまいました。するとその息子は、お母さんが悪いんだよ!』と逆ギレして来たそうです。もしも、このような子供の理不尽な言い分のいいなりになり『正義』を崩してしまうと、その後は“子供の天下”になり、遅かれ早かれ『学校に行きたくない』というわがままに走り出しますここが大きな分かれ道なのです。
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   今回の記事で取り上げた29歳にして無職だったこの男性の事例は、おそらくこのパターンの延長線上に起きたものではなかっただろうか?仮に長く登校拒否に陥ると、就職という社会復帰が難しくなるこの男性もその悪循環の中で生活していた可能性は否めない。

   私はこれまで問題事例を分析する中で得られた情報から、「親子間の愛着(愛の絆)形成・維持するうえで3つのハードルが有る」と以下の記事の中で、それぞれの対応策と共に述べた。
そのハードルとは次の3つである。
①乳幼児期(特に1歳半まで)の愛着形成
②第1反抗期(「イヤイヤ期」)の愛着維持
③それ以後の愛着維持

   しかし、今回のような、人生の大きな分かれ道で進むべき道を間違えた事例を考えると、次の事項をもう1つ加える必要がありそうである。
第二反抗期の愛着維持

   因みに、第二反抗期の接し方については、先に紹介した「キレやすくなった中3の息子…」の他に、以下の記事でも紹介しているので参照頂ければ幸いである。