【今回の記事】

【記事の概要】
(上記の漫画式記事参照)

【感想】
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   一番の関心はその男の子になぜ“嘘つき癖”がついているのか?です。
   以前の投稿で、その男の子が友達のクレヨンを折った時の話を紹介しました。その中では次のような話をしました。
「『H君のクレヨンを折っていい?』この友達はいったい何故このような事を言い出したのでしょうか?その原因はその子の父親にありそうですこのお父さんはかなり恐い方だという事で、普段からその子はお父さんから厳しく怒られることが多かったのでしょう。子供は家でストレスを溜めると、必ずそのストレスをどこかで発散しようとします。つまり、普段父親から受けていた強いストレスを友達のクレヨンを折るという行為で発散したのでしょう。

   今回の“嘘つき癖”の原因もどうやらその父親にありそうです。子供は、過度の叱責(暴力を含む)を受けそうな状況に陥ると、その危険を回避するために「やったのはぼくじゃないよ」等と嘘をつきます。いわゆる“自己防衛本能”です。注意の仕方が適度なものであれば子供は嘘等つくことなく受け止める事が出来るのですが、いわゆる“虐待”のような子供にとって耐えがたいほどの叱責を受けると本能的にそれを回避しようとするのです。大人でも、今から相手が殴りかかって来ようという時に、それを回避しようとしない人はいないはずです。
   ちなみに、「始めは適度な注意を与え、それでも同じ失敗を繰り返していた時に厳しく叱る」というルールを作り、そのルールを子供に予告しておくと、子供は始めの注意の時に自分の行為を改め、嘘をつくことも無くなります。

   結局、この男の子に“嘘つき癖”を付けたのは、他でもない、日常的に厳しすぎる叱責を加え続けている父親だったのです。しかし現実には、父親はそんな事を知る由もなく、必死に危険回避しようとする男の子を捕まえては更に厳しく叱っている。この男の子の心はますますボロボロになっていくことでしょう。