【今回の記事】
子どもの反抗期、どうすれば落ち着いて対処できる?

【記事の概要】
   反抗期は、アイデンティティ(主体性)確立のために欠かせない大切な時期です。なぜなら、保護者への反抗心が薄く言うことを聞くばかりでは、ひとりの人間として自立できないかもしれないからです。しかし、それまで「お母さん大好き!」と言ってくれていた子どもが急に反抗的な態度をとると、保護者としてはやはりショックですよね。そこで、お子さまに反抗期が訪れたときにどうすれば落ち着いて対処できるか、その心構えをご紹介します。
反抗期がきたのは成長の証(あかし)。あなたの子育ては間違っていない
   個人差はありますが、反抗期は誰もが通る道です。冒頭でも述べたように、それは成長の証、大人への階段だからです。
   暴力をふるったり、他人にひどい迷惑をかけたりといった行為は問題ですが、保護者に反抗的な態度をとっているくらいなら、「子どもはちゃんと成長しているのだ」と思いましょう。
   重要なのは、「私の子育ては間違っていなかったんだ」と自分の育児に対して自信をもつことです。よく、反抗期のお子さまをもつ保護者は「私が間違っていたのかしら?」と不安になりますが、その反対です。正しい育児をしていたからこそ、正しい時期に反抗期が訪れたと考えましょう。
必要としてきたら助けてあげる。干渉ではなく観察し、見守る
   お子さまが生まれてから十年以上、保護者は毎日あれこれと心配し、手を焼き、そうやって寄り添っていくものです。しかし反抗期に突入すると、そうした保護者と子どもの付き合い方が変化していきます。最初の「親離れ・子離れ」の時期と考えてもよいでしょう。
   保護者はずっとお子さまの面倒を見ていくわけではありません。子離れの時期がきたと理解し、「あれこれ口出しせずに、必要なときに助けてあげよう」という考え方へシフトしていきましょう。
   事実、反抗期は何かにつけて反抗した態度をとります。本人もその理由はわかっていません。それなのに、あれこれ指示や指摘をしてしまえば保護者を毛嫌いするだけです。一歩引いて「他人に迷惑をかけなければよい」くらいに思っていましょう。
   ただし、保護者を頼ってきたときや本当に苦しんでいるときは、誠実に対処し助けてあげましょう。そのために必要なのは干渉ではなく、観察することです。ひとりの人間として、お子さまのことをいつも見守ってあげましょう

【感想】
   以前紹介した、母親に依存している「ママっ子」男子や「ママ充」男子には反抗期がないことが多いそうです。なぜなら、彼らは親から自立しようとしないからです。
   つまり、反抗期があるということは、正常に親から“自立”し始めていることの現れです。正に記事にある通り、正しい成長をしている証なのです。

   反抗期は、一歩大人に近づき考え方も自分独自の思いや考えを持つようになる時期です。小学校中学年くらいまでは、親からの指導を理屈抜きに受け止めることができるのですが、小学校高学年くらいから脳に変化が起き、“自立”の自我が芽生えてくるのだそうです。
   つまり、それまでの子どもとして接していた“子ども用ギア”を、ある程度大人として接する“大人用ギア”に少しずつギアチェンジすることが大切です。子どもの心の中で変化が起きているにも関わらず、小学校中学年までと“同じようにさせよう”と思い、親があれこれ口うるさく言ってくるから子どもは反抗したくなるのです。子供が変わったなら、親も変わらなければ、両者の歯車が合う事は無いのです。

   では、その「“大人用ギア”にギアチェンジする」とはどうすることなのでしょう。
   このブログでは、これまで、親から“自立”させるための以下のような支援を紹介してきました。

これは大ヒット! もっと子どもに頼ってみよう 〜子どもの可能性を引き出すコーチング〜

究極の子どもサポート法「自立4支援」(具体編)〜子供の行動を見守るという“覚悟”と“楽しみ”〜

「ギアチェンジする」ということは、具体的に言うと、“自立”したがっている子どもの変化に応じて、これらの“自立のための支援”の機会を少しずつ増やしていくことです。

   さあ、自分に頼られ任された子どもが、いったいどんな自立した姿を見せてくれるのかを楽しみに見守りましょう。それが反抗期の子育ての楽しみになると思います。そして、折に触れて、「考えがしっかりしてきたね」等と褒めてあげましょう。

P.S
   今回の反抗期は「第二反抗期」です。「第一反抗期」については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。双方を読むと「反抗期」の理解が深まります。
子育て悩みランキング第1位は、子どもの『イヤイヤ』行動 〜それをどう捉え、どう行動するか?〜