川崎フロンターレ 4-5 ジュビロ磐田
2024明治安田J1リーグ第2節@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
スタジアム名が変わって迎えたJ1ホーム開幕戦は、4年連続の金Jとなりました。
磐田から川崎まではちょっと距離が遠いものの、アウェイ席も含めチケットは完売したそうです。
それと、今年のスタメン発表映像がお披露目されましたが……すごく良くないですか?!
暗い背景と明るく照らされる選手のコントラストが素敵で、株式会社エレファントストーンさんが制作した過去作品の中でも一番だと思います。
ホーム開幕ということで、始球式の前には福田市長が登場。
川崎市制100周年を表す背番号100のユニフォームを着用し、第21節の広島戦を「かわさき飛躍祭」として開催することを案内しました。
川崎出身の人気ロックバンド、SHISHAMOやsumikaのライブも催されるとのこと。力が入っています。
筆者としては、新体制発表会で予告していた「赤札ユニフォーム」を着用しないかなと思ったり。
侍ジャパンとのコラボということで、始球式には川崎出身で野球日本代表の井端監督が登場。
バギーで場内を一周する間、スタンドへボールを投げ込みました。
スピーチでは、「小学3年生の時に静岡のサッカーチームに所属していた」と言う話を聞くことができました。対戦相手の静岡にも縁があるとは驚きです。
そして、いよいよ始球式。
侍ジャパンのマスコット「たまベヱ」も見つめています。
井端監督は落ち着いた様子で、右足でボールを流し込みました。
いつもの様に、そのままGゾーンに向かったわけですが、下に着込んでいたフロンターレのユニフォームを披露。
他競技のアスリートがサッカーに関わってもらえるのは、非常に嬉しいですね。
ここから試合の振り返りをしていきますが…
6分に早々先制を許すと、その後ジャーメインの2ゴールで3点差をつけられる苦しい立ち上がり。
しかし36分、マルシーニョがドリブルで運ぶと、そこから左にいた山本にボールが渡り、シュートを放ちます。このシュートは相手に阻まれますが、ボールが高く舞い上がり、落ちてきたところにエリソンの豪快なボレーが炸裂。前半のうちに1点を返しました。
自分から見て右側に流れていくボールに対して、左足でバレーを決めるのは至難の業です。あわよくば月間ベストゴールとかに選ばれないかなと期待しています。
前半を1-3で折り返し、ここからは後半。
55分、橘田に代わって入った瀬古のCKから、エリソンのヘッドで1点差に詰め寄ります。
さらには59分、三浦のグラウンダーのクロスがクリアされると、エリソンの前にこぼれます。エリソンのシュートは川島にセーブされましたが、マルシーニョが詰め、ついにフロンターレが同点に追いつきました。
ところが76分、磐田のジャーメインをソンリョンが倒してしまい、一度は流されたもののOFRによってPKに。
これをジャーメインに決められ、ハットトリックで再び磐田リードになります。
食らいつきたい川崎は、瀬川、小林、遠野、山田という攻撃的な選手を4人同時に投入します。
コロナ禍以降、3枚替えはそれなりに見るようになりましたが、4枚替えは初めて見たかもしれません。
83分、フロンターレに同点のチャンスが訪れます。山田が相手DFに倒され、PKを獲得。
決めればハットトリックのエリソンではなく、倒された山田がキッカーを務めました。エリソンが山田にボールを渡した瞬間には、サポーターから期待を込めた歓声が上がりました。
ゴール左に蹴ったシュートは、川島にコースを読まれていたものの、勢いが勝ってネットを揺らしました。
スタジアムのボルテージも高まる中、山田はサポーターを煽っていました。
ここから逆転と行きたいフロンターレでしたが、後半ATにジャーメインの4点目でみたびビハインドに……
と思いましたが、攻撃側ハンドの疑いということでOFRを実施。ジャーメインの手にボールは当たっていたものの、その前に瀬川の手にもボールが当たっていたため、ゴールを取り消して磐田のPKという珍しい判定に。
この判定には両チームの選手も困惑しており、飯田主審が両チームのキャプテンに状況を説明していました。
PKをジャーメインに決められ、4-5。フロンターレは攻めるしかない状況になりました。
先述のハンドのチェックなど、後半AT内でもVARの介入が長時間入ったため、ATが17分を超える事態に。
フロンターレも猛攻を仕掛けましたが、追いつくことはできず、4-5で敗れました。
試合後には、2010年途中までフロンターレに在籍した川島がGゾーンの前まで来てくれました。フロサポの皆さんも拍手で迎えました。
一方で磐田のゴール裏にも、大南が挨拶に行っていました。そういえば、レイソルに来る前は磐田に在籍していましたね。
壮絶な撃ち合いの末敗戦を喫してしまったフロンターレ。自分にとっては、等々力現地で負けたのが2019年のJ1ホーム最終戦以来、4年強ぶりになります…それだけフロンターレが強いということの裏返しですね。
そしてこの翌週の京都戦も落とし2連敗となりましたが、次節は得意の鹿島戦です。3年ぶりのシャーレ奪還に向け、上昇のきっかけを掴んで欲しいです。