川崎フロンターレ 2-1 横浜F・マリノス
2022明治安田生命J1リーグ第24節@等々力陸上競技場
フロンパークでは、「かわさき水まつり」が開催されました。史上最多の50ものイベントが催されました。
テントサウナ体験や、お笑いコンビ・さらば青春の光の森田さん率いるキングオブモルックによるモルック体験会が特に人気のようでした。
練習の様子です。
浦和戦やC大阪戦は、かなり編成が厳しい中で試合に臨まなければなりませんでしたが、この試合は主力選手が戻ってきたように見受けられます。
スタメンですが、山根が右SBに戻ってきました。インサイドハーフは脇坂とチャナティップが入り、3トップはマルシーニョ、ダミアン、家長というベストメンバーでした。
スタメン発表の映像は水まつり仕様でした。
実在の海の生物に、選手の特徴をかけているパターンや、潜航服バージョンもありました。
選手入場直前の始球式は、川合俊一さん、そして先程モルック体験会に登場したキングオブモルック(さらば森田さん・みなみかわさん・カナイさん)が務めました。
森田さんの「始球式はちゃちゃっと終わらせるので、選手の入場を楽しみにしといてください」というボケに、サポーターから笑いが起こりました。
川合さんは元プロバレーボール選手ということで、キックではなく高速スパイクでゴールを狙うという珍しい始球式となりました。
ゴールネットは、キングオブモルックの3人で守りますが、強烈なスパイクは見事にネットを揺らしました。
川合さんとキングオブモルックの皆さんは、ゴール後にはGゾーンへ一目散に駆けていきました。
始球式後は、いよいよ選手入場です。
フロンターレサポーターは、お馴染みの青いサイリウムで選手を出迎えた一方で、マリノスサポーターはコレオを掲げていました。
先程始球式を務めた4名から、記念品が授与されました。
川合さん、本当に背が高かった…
整列の様子です。
コーヒー牛乳をイメージした、リミテッドユニフォームを着用します。
両チームとも攻撃を強みとしているゆえに、スタートからお互いにチャンスを多く作っていました。
フロンターレはダミアンのマークがきつく、ダミアンのところでファールをよく受けていたように思います。
また、最終ラインからマルシーニョを狙ってロングボールを送る場面が見られました。
25分、フロンターレが神奈川ダービーを先制しました。谷口のフィードに山根がダイレクトで合わせると、ボールはゴール前へ。高くバウンドしたボールに反応したダミアンが頭で合わせ、ネットを揺らしました。
ダミアンと山根の靴磨きパフォーマンスで、喜びを分かち合っていました。
フロンターレが1点リードで折り返すと思われた前半AT、フロンターレU-18出身の仲川のゴールで追いつかれ、1-1の同点とされてしまいました。
そのまま前半が終了しました。
後半に入っても、お互いに攻撃の手を緩めず、勝ち越し点を狙っていました。
フロンターレはクロスが相手DFの対応に合う場面が多かったように思います。
反対に、マリノスの強力な攻撃陣が牙を剥き、フィニッシュまで持ち込まれることも少なからずありましたが、精度を欠いたり、ポストに救われたりして難を逃れました。
75分、主審の木村さんが負傷し、急遽第4審の佐藤さんに主審を交代するという場面がありました。
マリノスのキャプテン・喜田が異常に気づき、ベンチに知らせるという行動に感銘を受けました。
この中断の影響で、ATが長めに取られることになり、後に起こる等々力劇場に繋がったのです。
また、その喜田が足をつった際には、フロンターレのキャプテン・谷口が対応していました。
両チームのキャプテンの行動に、心温まりました。
後半ATは8分取られました。フロンターレはなんとか勝ち越そうと、本来はCBで出場することの多い長身の山村をCFで投入してきました。
CBのジェジエアが足をつったため、山村とジェジエウのポジションを交換します。
するとラストプレー、家長が得意の左足でクロスを上げると、前線に上がっていたジェジエウが執念のヘディングシュートを放ちます。一度ポストを叩きますが、ボールはゴールラインを割りました。
ジェジエウらフロンターレイレブンはピッチサイドシートへ一直線。フロンターレの元へ飛び込んでいきました。
コロナ前はGゾーンへ駆け寄ることが多かったので、この場面はかなり珍しいと思います。
手ブレご容赦ください……
リスタートの瞬間に試合終了の笛が鳴り響きました。
劇的な形で、首位に近づくことができました。
フロンターレの選手たちは、決勝点のジェジエウの元へ集まったり、その場に倒れ込んでいました。
スタジアムDJの林さんも、思わず涙声…グッときました。
選手が場内を一周した際には、2得点を挙げたのがブラジリアンということで、緑色のサイリウムが輝いていました。
ヒーローインタビューを受けていたジェジエウが遅れて登場。
サポーターから拍手が起こりました。
あんたが大賞はもちろんジェジエウ。
Gゾーンのサポーターの前では、日本語で「優勝しよう」という強い意気込みを聞かせてくれました。そして、Vai la de Frontaleの音頭をとっていました。
メインスタンドまで戻ってきた選手と共に、万歳三唱で締めました。
等々力劇場で6ポイントマッチを制したフロンターレ。誰一人逆転優勝を諦めていません。
残り2試合消化が少ない状況ですが、この2試合をどちらも勝利した場合、首位と2ポイント差になります。
3連覇を叶えられるよう、筆者も応援を続けます。