ドイツでの学生たちによる平和デモ 後編
さて・・・
ドイツでも兵役復活の兆し?を受けて
ショックを受けています。
https://www.youtube.com/watch?v=GXFSK0ogeg4&list=RDGXFSK0ogeg4&start_radio=1
この曲がわたしの今の心境を表していますよ。笑
これはO Fortina 運命の女神 という曲。
この曲の生まれた時代背景をみていくと、すごく熱いものを感じるのです。
この詩を書いたのは修道院で学ぶ若い学生や聖職者の卵たち、
ゴリアール(放浪学生)と呼ばれたひとたち。
きっと前世、わたし、この時代に生きていたんだろうなぁって思いましたね。笑
(ここ、↑読み飛ばしてくださって大丈夫ですから。)
さて、この詩が若き学生ゴリアールたちによって書かれたのは
13世紀前半の中世ヨーロッパ。
当時の人々の暮らしはとても不安定でした。
戦争・飢饉・病気・重い税など、
社会全体が不安に包まれ、一般的なひとびとは常に「運命」に振り回されていたのです。
当時の庶民のひとびとにとって「運命の女神フォルトゥナ」はよく知られた象徴でした。
彼女は大きな車輪を回して人の運命を決める存在。
ある日突然に、幸運を与えたり奪ったりすると信じられていました。
つまり、人生は自分の努力よりも「運命の気まぐれ」に左右されるという感覚が
社会にひとびとの心の中には強く根づいていたのです。
さて、歌詞をみていってみましょう。
O Fortuna, velut luna statu variabilis,
sempre crescis aut decrescis.
運命よ。
あなたは月のように、形を変えながら淡く満ち、また欠けてゆく。
その移ろいは絶えることなく、私たちの生を翻弄する。
Vita detestabilis nunc obdurat et tunc curat
ludo mentis aciem,
egestatem, potestatem, dissolvit ut glaciem.
人生は時に残酷に、時に優しく、
心の刃を固くし、またそっと癒してゆく。
貧しさも、力も、あなたの前では氷のように脆く、
あっけなく溶け去ってしまう。
Sors immanis et inanis, rota tu volubilis;
status malus, vana salus semper dissolubilis.
おぉ、運命よ。
あなたは恐ろしく空虚なまま、
休みなく回転する巨大な輪のようだ。
良き時はたちまち崩れ、幸福はまるで夢のように解けてしまう。
Obumbrata et velata mihi quoque niteris;
nunc per ludum dorsum nudum fero tui sceleris.
あなたは影に身を潜めながら、
なおも私に迫りくる。
私はいま、あなたの戯れに身を晒し、
守るもののない背を差し出している。
Sors salutis et virtutis mihi nunc contraria;
est affectus et defectus semper in angaria.
健康も、美徳も、
今の私からは離れ去ってしまった。
思いやりさえ、天への奉仕の場では弱さとして現れる。
Hac in hora, sine mora, corde pulsum tangite;
quod per sortem sternit fortem, mecum omnes plangite!
だからこそ今、
ためらいを捨て、胸の鼓動に耳を澄ませよ。
運命は強者でさえ打ち倒すのだ。
どうかわたしとともに、この定めを嘆き、悲しんでほしい。
当時は、わたしたち庶民には「選ぶ権利」はありませんでした。
ていうか。。。。この兵役の検査に関しても選ぶ権利ないじゃないですか。
2025年の今も、根本的には実は状況が変わっていないという事実。泣
18歳のこどもから義務付けられるなんて。
ドイツの義務って、超・徹底しているのですごい強烈なんですよね。
(おそらく拒否したこどもと親はゆくゆくは
最高裁で争うことになるでしょうね。。。でも法律で可決されているので、どうなんでしょうね。)
わたしはわたしのこどもを人殺しに加担させるために産み育てたのではない。
わたしたちのこどもは・・・(これは、わたしのこども、という意味ではなく、、、、
こどもがいないひとも、こどもたちはわたしたちの社会の宝なんですよね)
この世界の美しさや神秘を知り、
そして平和な星にしていく存在になるように産み育ててきた。
社会全体がそう考えて生きていけば、ほんとうに平和になるはずなのに。泣
カルミナ・ブラーナの詩を書いた
修道士や学生たちゴリアールは、教会の規律の中で学びながらも、
社会の矛盾や不条理を強く感じる若い知識人たちでした。
彼らは旅をしながら詩を創りました。
その多くが「運命」「権力」「貧困」「人生の無常」
についてをテーマにしています。
運命は冷たく、予測できず、理不尽で、
どんな強者さえも倒してしまう──
そんな世界観そのものが、中世の現実でした。
ヒルデガルトはそんな中、女性でありながら活躍したのもすごいですよね。
さて・・・この詩は実は、
運命の女神に例えて
実は当時の社会への「隠された批判」として読み取ることができます。
13世紀のヨーロッパでは、
教会が政治・経済・教育を強く支配しており、
その権力は絶対的だったのです。
にもかかわらず、内部には金銭の不正や堕落が広がり、
人々は「正しさ」を唱える教会に裏切られた感覚を抱えていました。
そんな中で、修道士や学生たち(ゴリアール)は、
表立って教会を批判することはできませんでした。
そこで運命の女神という象徴をつかうことで、
社会の不条理や権力者の横暴を巧みに表現したのです。
フォルトゥナは気まぐれに車輪を回し、
人を高みにあげたり、突然奈落へ落としたりする存在です。
これは当時の人々が感じていた、
権力者の気まぐれさ
教会制度の理不尽さ
社会の不安定さ
何が正しくても報われない現実
を象徴的に示しています。
つまり「運命の女神」は、
時代を覆っていた圧倒的な不公平・不安・権力構造そのものの比喩なのです。
この詩にこめられた嘆きと怒りは、
単に個人の運命への悲しみではなく、
教会が支配する世界で弱者が抱えていた深い無力感でもありました。
その意味で、
運命の女神に例えて、当時の教会制度や社会の不条理を批判している
と言うことができます。
カルミナ・ブラーナは、
「神の名のもとに人々を支配する仕組み」に対する、
若い知識人たちの静かな抵抗の詩集でもあったのです。
次回のデモは3月6日で学生たちの平和デモが計画されています。
https://schulstreikgegenwehrpflicht.com/#schulstreik-gegen-wehrpflicht
ドイツは若者たちがまだ希望をもって、
熱量をもって社会や世界を変えていきたいという姿勢・・・
精神が生きています。
日本は。。。。昔、学生運動が盛んだった頃に、
なんかおかしな方向にいってしまったり・・・
潰されてしまったんだなぁって思いますね。
ドイツは学生デモにしろ、環境活動にしても
ちゃんと政治が動くんですよね。
日本はすごいデモとか反対運動おこっていても
政治は動きませんよね。
でも、もうあきらめてて、これが結果ですよね。現在の日本。泣
どうするんだ?と心配すぎるのですが。。。
もうすぐクリスマス、冬至を迎えます。
今一度、心に、魂に問うてみませんか?
わたしたちが自分で考えて、生きていく。
社会を、世界を平和に、幸せに・・・と自らが
平和で良い方向に行動していくことを。
そして2度とあんな悲劇がおこらないように。
そして戦争にならないように。
若い人たちが
こどもたちを不安なく産み育てていきたいと思えるような
そんな世界にしていきたいな、と心から祈りました。
新年に緑の薬箱レッスンが始まります。
自然療法のセルフケアであなたの生きる力を目覚めさせませんか?
自然療法家 地球の癒しをお伝えすることをお仕事にしてみませんか?
一緒に歩んでいきましょう。
の幸せと健康をいつも祈っています。
森Wenzel明華(もりうぇんつぇるさやか)
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それではドイツから第3アドベントに愛をこめて。
いつまでも世界は平和でありますように。、
こどもたちが笑顔でいられますように。
ドイツの法律可決に、全国での高校生たちによる反対デモが広がっています。
若い人たちのほうが・・・わかってるんだなぁって感じます。
の健康と平和、幸せを祈っています。
森Wenzel 明華(もり うぇんつぇるさやか)




























