山手西洋館の7つの館で催されている「花と器のハーモニー」を見学、港の見える丘公園にある2つの館へと向かう途中…
外国人墓地を望むレストラン山手十番館と隣接して、山手本通り沿いに立つ山手資料館。
独特な形の屋根と緑色の外壁が可愛らしい雰囲気の西洋館です。
大正の関東大震災、昭和の第二次世界大戦と度重なる災禍に見舞われた横浜にあっては、大変貴重な明治期(明治42年)に建造された建築物とのこと。
現在は民間の資料館として利用されており、無料で入館出来ますが、受付では「館の老朽化によるための注意事項」を確認してからの見学となります。
館内では、文明開化当時をしのばせる展示品など居留地だった頃から関東大震災までの横浜や山手に関する資料を展示しています。
館内は大変狭いのですが、興味深い資料がところ狭しと展示されており…
「階段はお一人づつお上がりください」とのことで、2階へと上がると…
1階と同様に、古き良き横浜の面影を残す資料が展示されており、横浜市に現存している木造西洋館として、最古の建物である “威厳” すら感じられます。
大変、貴重な資料館でした。
また、山手資料館のすぐ近くの山手十番館は、異国情緒漂う洋館レストラン & カフェ。
歴史的史料に触れた後は、ゆっくりと、スタイリッシュに、ティータイムを過ごしてみるのも良いものですが…
山手十番館の街道を挟み、目の前には横浜外国人墓地が所在します。
40カ国、5000人の人が眠っていると言われる外国人墓地。
横浜外国人墓地の正門(山手門)を入ってすぐのところにある、石造り2階建てのコンパクトな建物が資料館です。
横浜外国人墓地に眠る日本の近代化に貢献した外国人たちの足跡や墓地の歴史などを展示しています。
「花と器のハーモニー」
第23回目を迎える今回は「~祝 7つの館に寄せて~」と題して、7つの館において、第一線で活躍しているテーブルコーディネーター等による様々な「祝い」のシーンが披露されています。
テーマ : 開港記念「祝 開港~西洋文化との出会い~」
横浜市イギリス館は、1930年代に建てられた、名の通り、イギリス風のデザインが特徴で、港の見える丘公園内の美しい庭園の中に建ち、天気の良い日には横浜港を見渡すことができる立地です。
1859(安政6)年は開港の年として知られ、陰暦6月2日の横浜開港を、様々な器や花とともに当時を表現しています。

2階のダイニングでは、江戸後期に長崎に誕生した高級陶磁器メーカー「香蘭社」や、1882年創業の横浜元町の「タカラダ」の食器を用い…
イギリス式のテーブルセッティングが施されているとのこと。
開港を機に日本に入ってきたビールを囲んで…
「開港」をテーマに歴史やロマンが広がる、横浜らしさ満載の演出は、寝室にも…
サンルームには、彩り豊かな花々…
「開港当時の横浜とは」を感じさせてくれるイギリス館の雄大な装飾が、とても印象的な館。
雨は降らずも、梅雨空の広がる横浜…
ここ港の見える丘公園では、至るところで、紫陽花が満開を迎えていました。
7つの館において催されている…
「花と器のハーモニー」
最後の館がこちら…
●山手111番館
テーマ : ビジネス ~祝う気持ち~
1926(大正15)年に建てられた山手111番館は、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす場所に位置し、赤い屋根や白い壁が特徴のスパニッシュスタイルの洋館です。
テーマ「ビジネス ~祝う気持ち~」には、思いのほか、様々なシーンがあるとのことで…
次に向かう旅へのお祝い、幸運を祈る、祝福する、感謝をする、応援をするなど、様々な意味を込めてテーブルコーディネートが展開されているそうです。
また、特筆すべきは、ハンガリーの高級洋食器ブランド「Herend(ヘレンド)」が全面協力している点とのことで…
繊細な手描きの絵柄や華やかな色使いの食器の数々が、定番から新作まで並んでいるそうですが…
申し訳ありませんが、その心が無いもので…
その本質の素晴らしさが分からず、何とも残念😢
さて、これにて本年の歴史ある瀟洒な洋館を舞台に、花とテーブルウェアが織りなす優雅な世界を楽しめる「花と器のハーモニー」の洋館巡りは終了。
このイベントは本当に人気があって、大変多くの人々で館内が賑わいます。
故に、写真を撮影するのも困難で、人が写り込まないようにするのは、時間帯もそうですが、もはや「運」任せ。。w
なのだけれど、本年は例年に比べると、かなり人々が少なかったかもしれず、ハロウィンやクリスマスのイベント並みだったのは有り難かった☺️
と言うことで、元町から石川町駅へ、次の目的地へと向かいます✌️

































