甲子園への道 静岡大会決勝 観戦記 | 果てなき旅路

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旅、温泉…たまには歴史。時の徒然に、好きな事を綴っております。

本来であれば、前回の千葉大会で「甲子園の道 地方大会」で観戦巡りは終了したのだけれど…





さて、この日は西へ向かうのか、東へと向かうのか🤔





相模湾を望む根府川駅にて、水平線から昇った太陽…


この日も暑くなりそうです🥵🥵🥵





「東海道線」を熱海駅にて乗り換え… 


ここ熱海駅は「JR東日本」と「JR東海」の境界駅となり、オレンジのラインカラーの「東海道線」に乗車すると、一気に旅情ムードが高まりますウインク





熱海駅から約1時間、電車に揺られやって来たのが 静岡県の草薙駅DASH!





JR草薙駅から徒歩2分、「静岡鉄道」の草薙駅へ音譜音譜





草薙駅からは2駅、県総合運動場駅で下車…

この日、7月29日の月曜日は10:00から、静岡草薙球場にて、「甲子園への道 地方大会」静岡県の決勝戦が行われます⚾





屋根のある席を確保するため、5:22発の「東海道線」の始発に乗車し、その3時間後…





チケット売り場までやってきたのだけれど、この列であれば、屋根の下は絶対に確保できそうグッ





そもそも、この29日は、東東京、和歌山、徳島県などで決勝戦が行われ 、本来であれば、私はどこか涼しい場所でバー チャル高校野球を観戦する予定でした。が…





では何故、静岡県の草薙球場まで訪れたのかと言えば、私の仕事は人事ではないのですが、社内教育に関することに深く関わっているため、新卒や中途、新規アルバイトの方々と深く関わりを持つこととなります。





お相手も我々も、はじめのうちは、適度に緊張感を持って接するため、 当然ながら、距離感があり、 歳の差が離れれば離れるほど、 年齢感のギャップを埋めるのが難しいということは、良くある話となります。





けれども、私にとって距離感を縮めるとても効果的な話題が、実は高校野球なのです。





これは男性も女性も関係なく、もちろん野球経験者じゃなくても、数年前まで高校生だったら、応援に行った事を思い出してくれて、一気に距離が縮まり、どこか受動的だった姿勢が、自発性が生じるきっかけともなります。





もちろん、全ての人間に当てはまる事ではないのですが(笑)


!? 特に今年は静岡県出身の新人や中途の方が3人ほどおり、そのうちの一人がめちゃくちゃ高校野球ファンで…





「休みだったら決勝戦、見て来てくださいよラブラブラブラブ


との一言で、静岡行きが決定ガーンガーンガーン





この日は決勝戦ということもあって、スタンドでレポートがあり、ちょうど私の目の前だったので、記念に1枚撮らせてもらいましたグラサン





当初、静岡大会の準決勝を予想した段階では…


春季静岡大会優勝の加藤学園 


vs 


その大会の準優勝の静岡


が勝ち上がると思ったのですが…


けれども、そんな私の予想は当てにならず、掛川西は加藤学園に、聖隷クリストファーは静岡に勝って決勝戦に進出。





今年の決勝戦⚾は…


掛川西 vs 聖隷クリストファー


10年ぶりの決勝進出を果たした掛川西とノーシードから勝ち上がった聖隷クリストファーとの決勝戦となりました。





試合は1点リードされた掛川西が2回表、8番の杉山選手の2点タイムリーヒットで逆転。


一方、聖隷クリストファーは3回裏、4番の渡部選手のタイムリーヒットで2対2の同点に追いつき、まさに、これが決勝戦…

手に汗握る白熱した展開が繰り広げられます。




追いつかれた掛川西は4回表、ワンアウト満塁のチャンスをつくり、前の打席でタイムリーヒットを打っている8番の杉山選手が走者一掃のタイムリースリーベースヒットを打ち…

5対2と勝ち越しました。




それでも準決勝を逆転で制した聖隷は8回裏、代打・江成選手がレフト前ヒットを放ちツーアウト2塁・1塁の反撃のチャンスを迎えます。





しかしながら、立ちはだかったのは掛川西のエース・高橋選手…


4回以降、緩急を織り交ぜ、打たせて取るピッチングで相手打線を無得点に抑える好投が続き…





試合のペースを握った掛川西は、8回に1点を加えて、さらに9回表には、2番の鈴木選手のホームランなどで相手を突き放しました。





攻守がかみ合った掛川西は、聖隷の最後のバッターをセンターフライに打ち取り、26年ぶりとなる夏の甲子園出場を決めましたクラッカークラッカークラッカー





私、何度か地方大会の準決勝は現地で見たことはあるのですが、決勝戦ははじめての事。


勝者は甲子園へと出場となり、歓喜の和に包まれますが、負けてしまったら、ベンチの前で崩れ落ちて行く…


この対照的な光景を見るのが、とても辛くて…。





けれども、今年、仙台育英が地方大会の決勝で敗れ、甲子園への道を断たれましたが、その時の須江監督のコメントが心に響きます。





敗者復活するんです。


人生は。


だから終わりは始まりなので、今日どう感じて明日からどうするかに目を向けてほしい。


やっぱり負けた時に人間の本質が現れるので、聖和学園さんを称えられることに価値がある。


負けてグッドルーザーである、ということを体現してくれたことを誇りに思う。





優勝した掛川西は、今年、甲子園に出場する公立校、十数校のひとつ。

掛川西のエース・高橋投手は、優勝後のインタビューで、「自分たちの目標は甲子園ベスト8なので、もう一戦一戦、一生懸命泥臭く頑張っていきます」と述べ…

泥臭さとは、どこか懐かしい、高校野球の美しさ、ベスト8を突き破り、優勝を目指して欲しい素晴らしいチームです。




さて、ノーシードから勝ち上がり、準優勝の聖隷クリストファーですが、ここでこのチームに関して、私の想いを触れたいのですが、高校野球ファンなら、ご存知の方も多いと思います。




2022年の第94回センバツ高校野球大会、東海地区の出場校を巡る騒動。

騒動とは、昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファーが落選し、大垣日大(岐阜)が選出された問題です。

春のセンバツ大会とは、夏とは違い、県大会(予選)がない「招待試合」というのが建前なのです。





故に、ある意味において、主催の日本高等学校野球連盟(高野連)と毎日新聞社が、恣意的に出場校を選ぶことができる大会でもあります。

ただ、21世紀枠と神宮大会枠を除く28校は、「予選ではない」はずの秋の地区大会の成績が色濃く反映される…




今までも決勝で大敗した準優勝校と、優勝校に接戦で敗れた4強止まりのチームが入れ替わることはあったが、基本的には地区大会上位校が選ばれてきました。

その論理を通せば、昨秋の東海大会を制した日大三島(静岡)は選ばれ、準優勝校の聖隷クリストファーも選ばれるはずだった。が…

逆転は起こった。





東海地区大会、4強止まりの大垣日大が選ばれ、決勝戦で惜敗した聖隷クリストファーが落選。


そして「個人個人の力量で勝る大垣日大か、粘り強さの聖隷かで選考委の賛否も分かれましたが、投打に勝る大垣日大高校を推薦校とします」と選考委員が用意した理由が、今回の騒動を大きくした原因なのは言うまでもなく…





聖隷とは読んで時のごとく、聖なる神の奴隷…


「神は乗り越えられる試練しか与えない」等と世間では良く聞く言葉ですが…


けれども、聖隷クリストファーにとって、2022年の選抜高校野球の落選は、その事実を受け入れるのには、余りにも残酷だったと思います。


加えて、今年の夏もまた、試練となりましたが、聖隷の選手たちには準優勝を誇りに、負けてもグッドルーザーとして、これからの人生を価値あるものにして頂きたい。





ここ草薙球場は、私にとって、とても想い入れの深い球場です。


と言うのも、まだまだ、最近の話ではありますが、2020年コロナの蔓延によって、この年は、第102回夏の高校野球選手権大会は中止。


翌年、2021年もまた大会自体は開催されるものの、基本的に声出しの応援は禁止、吹奏楽は地域によって許可されてはいましたが、南関東では全面禁止。


そんな時、ハンターさんのブログを読んで、静岡大会に行きましたよ、私。


約2年ぶりの球場での吹奏楽を聞き、静岡高校だったのですが、その前年の失われた夏を重ねて、目頭が熱くなりました😢


!? 今年もまた、草薙の地で、涙の決勝戦を観戦することとなり、こうして私の地方大会巡りは幕を閉じるのでしたグラサン


第106回全国高等学校野球選手権大会は、2024年8月7日(水)に開幕です。



おしまいニコニコ