歴史トラベラー 「歴史の散歩道・七福神」前編 | 果てなき旅路

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こんにちは。


最近は神社とかお寺を訪問して、御朱印をいただくのがブームのようですね。

そこで今回のテーマですが、御朱印以外で神社やお寺を身近に感じて頂けるものが、何かないか考えてみました。

ありましたよ・・・   幸福をもたらしてくれる「七福神めぐり」

そんな七福神についてのお話です。

そうそう!  七福神は、宝をたくさん積んだ宝船に乗ってくるとも言いますよね❗





【恵比寿天】



鯛をかかえて、釣り竿を持ったおめでたい姿がとっても印象的ですね。

実はこの恵比寿天。

国産みの神話  ー  イザナギノミコトとイザナミノミコトの子どもと言れています。

しかし、足が悪く歩けなかったため、船に乗せられ海に流されたかわいそうな神様です。

その名を蛭子命(ヒルコ)。

漂着した摂津の国・西宮で、人々に大事に育てられ、手厚く祀られたのが信仰の始まりだそうです。

※ 蛭子=恵比須=戎  人々に福を授ける神様!

七福神ただひとり日本の神様です。

★御利益・・・商売繁盛  除災招福




【大黒天】



頭巾をかぶって、打ち出の小槌(こづち)を持った姿が有名ですね。

 もともとはサンスクリット語で、マハーカーラと呼ばれるインドの神様

マハー=大  カーラ=黒を意味しており、青黒い体の破壊や戦闘の神様だそうです。

但し、日本では大国主命と習合して、福の神様になりました。

「大国」= ダイコクと読めますからね!

 ★御利益・・・五穀豊穣




【弁財天】




琵琶を弾く姿が、とっても魅力的ですね。

インドヒンドゥー教のサラスヴァティー神。

川の神様で、水が流れる音が、弁舌や音楽と結びついたと言われています。

 
日本三大弁才天と言われ、琵琶湖の竹生島、鎌倉の江ノ島、広島の厳島などが、水辺に祀られるのはそのためです。

 七福神の中でただ1人の女神様。

★御利益・・・恋愛成就  学問成就




【毘沙門天】




手に宝棒または三叉戟を持ち、鎧を着た武将姿が猛々しいですね。

インドではヴァイシュラヴァナと呼ばれ、四方を守る四神のうちの北を守る神様

仏教に取り入れられて、四天王の1人となると多聞天と呼ばれることもあります。

軍神としてのイメージが強いですが、七福神では福の神として有名です。

 ★御利益・・・開運疫除




【布袋】




大きな袋を背負った、太鼓腹の僧の姿が、何だか愉快ですね。

いつも袋を背負っていたことから、布袋という俗称がつけられたと言われています。

大きな袋は、財を与えてくれる福袋とも、円満な性格を作る堪忍袋とも言われています。

唐末期に実在した僧で、七福神の中では唯一人間がモデルになっています。

★御利益・・・夫婦円満




【福禄寿】




長い頭にあごひげ、左手に宝珠、さらには右手に巻物をくくりつけた杖を持ち、長寿のシンボルである鶴を連れています。

南極老人星の化身でもあり、1,000歳をこえた仙人と言われています。が・・・


ちなみに南極老人星ってなんですか???

南極老人星とは、竜骨座という星座の中にある明るい星のことらしいです (?_?)

ちなみにこの星座ですが、南半球にある星のため、北半球にある中国や日本では、なかなか見られないらしいのです。

それ故この星を見れば、長寿になれる伝説の星なのだそうです。

 ※福禄寿とは、中国道教の3つの願いのこと

★ 福=幸福・・・子孫繁栄

★ 禄=俸禄・・・財産

★ 寿=長寿・・・健康、長生き

★御利益・・・幸福長寿

 


 【寿老人】




手には巻物をくくりつけた杖、扇子、桃などを持ち、鹿を従えた姿が、一般的に知られています。

扇子は難を払うもの、桃や鹿は長寿のシンボルです。

中国の老子が、天に昇って南極老人星になったという、道教の思想に基づく神様です。

※やはり南極老人星です!!
※福禄寿と寿老人は、同じ神様とされることもあります。

★御利益・・・長寿延命




以上、七福神は神様ですし、これ以外にも色々と由緒由来はあるのですが、今回はゆる~く解説をしてみました (^^)

が、僕たちが身近に感じる七福神ですが、実はその背景には、二人の大物たちの存在があるのです…。

次回へつづきます。