悪どい自動更新初期設定に気をつけろ~Live Nation Japan Premium Club | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんにちは。

 

今回の記事はアイドルとは関係がありません。ほかのライヴ、コンサートの世界にあるちょっとあこぎな商売についてです。少しお時間をいただいて読んでいただけたら、うれしいです。

 

みなさん、この記事が「Live Nation Japan」もしくは「Live Nation Japan Premium Club」(ライブネーション・ジャパン・プレミアムクラブ)でGoogle検索、Yahoo!検索されたときに上位に来て、口コミ、評判として役に立つように、この記事にできるだけアクセスしてくださるようお願いいたします。

 

コンサートのチケットの先行予約には、アーティスト、バンドのファンクラブのためのもののほか、プロモーターの会員組織のためのものもあります。

 

昨年の二月、ボブ・ディランの来日公演のプロモーター最速先行予約に申し込むために、ディランを日本に招き、公演を主催したLive Nation Japanの会員組織Live Nation Japan Premium Club、ライブネーション・ジャパン・プレミアムクラブに私は入りました。年会費は4,000円です。

 

 

 

 

その後、Live Nation Japanは私の好きなアーティストの来日公演を主催することもなかったので、私は自分がLive Nation Japan Premium Club会員であることをすっかり忘れていました。

そうすると、昨日2月1日突然Live Nation Japan Premium Clubから「自動更新完了のお知らせ」がメールで届きました。

この時点で、Live Nation Japanが、弁護士と相談のうえ、かなり強引に見えるこの自動更新完了を、法律上は完全に正当な行為の範囲に収めていることは、私には想像がつきました。

 

私は、メールを受信してからすべてを理解し、数分後キャンセルをお願いするメールをLive Nation Japan Premium Club(ライブネーション・ジャパン・プレミアムクラブ)に送りました。

しかし、返信で

 

第6条:(契約期間)

自動継続の場合には、会費等の支払の継続の可否に関する通知等は行わないものとし、

有効期間満了月の前月末日までに自動継続の設定の解除または退会の手続をしない限り、自動的に会費等の決済がなされます。

 

という規約をもち出してきました。たしかにウェブにもこうあります。

 

 

消費者庁の消費者ホットライン「188」に電話をかけても、「そういう規約を設けているのなら、法律的には問題ないから、どうしようもない」と言われましたが、しかし、今回の件自体は消費者庁に上がっていくそうです。

 

こういった会員資格の場合、資格を失ったところですぐに会員が困るサーヴィスが提供されているわけではありません。一年先までにどんなアーティスト、ミュージシャンが来日するのか、ドタキャンもあって、まったくわかりませんから、先行予約のスケジュールがまったく白紙の状態です。定期的に刊行される会報が元会員のもとには送られて来なくなるわけでもなく、再入会すると会員番号が変わるわけでもなく、情報価値の高い会員サイトにログインできなくなるわけでもなく、最新の会員先行予約をする機会を逃してしまうわけでもありません。もし自分の見たいアーティストの先行予約がLive Nation Japan Premium Clubで実施されれば、そのときにまた入ればいいだけです。私はBillboard Liveの会員組織BBL会員にもプロモーターSMASHの会員組織SMASH FRIENDSにも入っていますし、前者は自動更新にしていますが、それは情報誌会員であるうえに、Billboardの"ビルボード色のある"と言えるミュージシャン何人もの公演を続けて開催しているからです。そして、今回、私がLive Nation Japan Premium Clubに自分が入っていることをすっかり忘れていたのはLive Nation Japanがこの一年のあいだにボブ・ディラン以外私にとってライヴに行きたいほど魅力のあるミュージシャンを招聘できなかったからです。つまり、Live Nation Japanが大物海外ミュージシャンを絶え間なく招聘して日本公演を開催する能力は以前よりも落ちています。ですから、Live Nation Japanが会員の登録情報で「自動更新する」に初期設定したまま、会員に更新したいかどうかについて事前の確認もしないこの種の自動更新は、消費者の利益のためではなく、Live Nation Japan自身の利益のためにあるものです。

しかし、現代においては、事業者は消費者、顧客を搾取することなく、消費者主権という考えかたに従う必要があります。自動更新、自動引き落としという選択は消費者が払い込みを忘れたときに、一番困るのが消費者自身なので、そうならないように設けられているものでなければなりません(典型例:水道、ガス、電気、BSテレビ、CSテレビ、インターネット接続、ウイルスソフトウェア、紙の会報を定期発行する会員組織など)。会員の何人に一人かは更新時期を忘れて、あるいは規約を見落として、退会に失敗してしまうことを見越して、事業者が合法的に自動更新を設定するおかげであぶく銭を稼げるようにするために設けられているわけではありません。

 

おそらく、この自動更新をキャンセルしてほしいという申し込みは、少なからずの量、会員からLive Nation Japan Premium Clubに届いているのでしょう。しかし、Live Nation Japan Premium Clubがせいぜいこの規約を赤い字で大きく書くのにとどめて、"この規定は良心的な規約ではない"とわかってはいても、改訂しないのは、「自動更新する」を外し忘れた更新によって得る収入(1件4000円)がバカにならないからでしょう。Live Nation Japan Premium Clubはもっと良心的なやりかたで利益を上げるべきだと思います。

たとえば、これが実店舗をもつビジネスであれば、消費者にGoogleマップのクチコミ、評判で非難されたり、大きな会社であれば、消費者にネットでいわゆる"炎上"を起こされたりすることで、この規約を改訂する必要が生じるのでしょう。しかし、地下アイドルの世界と同じで、洋楽不況にあえぎ、日本での市場が小さい洋楽プロモーターの世界では、事業者は、社会的信用なんて気にせず、法さえ犯さなければ、消費者の無知、油断につけ込んで、やりたい放題できます。

私も、今回自動更新でひどい目にあっても、もしボブ・ディランの来日公演が再びLive Nation主催で開催されるのなら、再作先行予約のために入らざるをえません。そういう意味では、消費者の弱い立場にもつけ込んでいます。

 

同じ洋楽アーティスト系のプロモーターの会員組織でも、SMASH(スマッシュ)のSMASH FRIENDSは自動更新の設定がありません。ウド―音楽事務所のウド―プレミアムメンバーズは入会時に自動更新が設定されます。おそらくSMASH FRIENDSはイープラスのシステムを借りて、Live Nation Japan Premium Club、ウド―プレミアムメンバーズはぴあのシステムを借りていることと関係がありそうです。が、結局はプロモーターそれぞれのモラルの問題だと思います。

 

 

 

 

https://fan.pia.jp/udo_members/admission/online/#premium_members

 

 

それでは、また。