プラネタリウムライブ『菊池桃子-Precious Starlight-』 追加公演 | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。
 
12月3日本日コニカミノルタ プラネタリアTOKYO DOME1にて行われたプラネタリウムライブ『菊池桃子-Precious Starlight-』 追加公演に行ってきました。料金は一律7,700円。二公演とも見ました。14時開始の一公演目が入場整理番号47番で、16時開始の二公演目が入場整理番号2番でした。発売開始後私は二公演目をまず買って次に一公演目を買いに回ったので、おそらく購入時の先着順です。
 
 
今回の座席はチケットに割り当てられた入場整理番号順に入場して席を取っていく自由席の様式でした。困ったことに、こういう自由席の場合、入場整理番号4番で入った人があとから入って来る入場整理番号40番の友だちのために横の席に自分の荷物を置き、友だちが入ってきたらその席に座らせるといういわゆる"(仲間のための)席取り行為"が見られることがあります。
しかし、スタッフが開場前にはっきりと"(仲間のための)席取り行為"は禁止であると入場待機中の観客に向けて言ってくれました。私にとっては"(仲間のための)席取り行為"を見たことは何度もあっても、スタッフが警告してくれるというこういう体験は初めてでした。コニカミノルタ プラネタリアTOKYOのスタッフなのか、菊池さんのスタッフなのかはわかりませんが、すばらしいことだと思いました。
 
さて、以下は入場時にもらった今回のノヴェルティ、ポスト・カードです。特典つきCD販売はしていました。しかし、現在の(ライヴを中心に活動する)アイドルが小規模で零細な活動であっても何かにつけグッズ販売、マーチャンダイジングをしてとにかくファンのふところにがっつきたいのと違って、今回はグッズ販売がありませんでした。それを考えても、ありがたいお気遣いでした。
 
 
 
バックアップ、バッキングを務めるミュージシャンはアクースティック・ギター(下谷淳蔵)とキーボード(井内竜次)でした。しかし、完全生演奏ではなく、最後の「I Will」あたりでは明らかに同期演奏も加わっていました。
 

 
 
 
セット・リストは
ステージに向かって左側の通路から入場。
1.DÉJÀ VU(ベスト盤『卒業記念』収録)
2.アイドルを探せ(10枚目のシングル盤)
MC(今回のチケットは入手困難だったんじゃない?キャリア史上最も小さな会場。星が見たかったから。)
3.STARLIGHT MOVEMENT(4枚目のオリジナル盤『ESCAPE FROM DIMENSION』収録)
4.EDEN OF GALAXY(7枚目のシングル『Broken Sunset』のB面)
5.BOYのテーマ(5枚目のシングル盤)(「この曲は何だろう」と観客に思わせる今回のライヴのオリジナルの長いイントロがついていた。)
MC(みなさんの顔が見る距離で照れます。ここ最近星について本を読んで驚いている。このライヴに向けて「星(ほし)の曲がほしい」と思った。「星」と「ほしい」とのダジャレを狙ったわけではない。自分で新曲「Starry Sky」を作った。)
6.Starry Sky(このライヴ用に書き下ろした菊池桃子作詞作曲の新曲。おそらく編曲は今回のバッキング・ミュージシャン。)
7.南回帰線(2枚目のオリジナル盤『TROPIC of CAPRICORN 〜南回帰線〜』収録)
8.スターダスト・レクイエム(2枚目のシングル『SUMMER EYES』のB面)
9.Say Yes!(9枚目のシングル盤)(長いイントロで、サビでの「Say Yes!」のあとの観客のふり、コーラスを菊池さんが観客に指南してから歌に入った。)
10.雪にかいたLOVE LETTER(3枚目のシングル盤)
MC(今日のことは思い出してほしい。バックキングメンバーの紹介。来年5月の40周年ライヴと最新アルバム発売の告知)
11.I Will(最初のオリジナル盤『OCEAN SIDE』収録)
ステージに向かって左側の通路から退場するとき、通路側の席に座った人たちのうち、手を差し出した人とタッチ(もしくは握手までした人もいる?)
 
MCに関しては、一部二部の区別、差異を明記せずに印象に残ったことばを記しています。
 
1については、歌詞、楽譜がスタンドに載ったのを見ているのに、一回目では、かなり歌詞が飛びました。心配しましたが、二回目のほうで本調子になりましたね。
 
6の新曲制作に関しては、このAmebaブログで開設されている「菊池桃子オフィシャルブログ」内の以下のブログ記事で、暗示、すなわち今で言う"におわせ"があったんじゃないでしょうか。このブログ内の動画で弾いているメロディがそのまま新曲に使われているのではないとしても、菊池さんのなかにある新曲のイメージをつかもうとするトレーニングであったことは確実でしょう。

 

 

9は菊池さんが某歌番組でたった一度一位を取ったときの曲です。そのときのパフォーマンスはスタジオに観客を入れて盛り上げて菊池さん祝福するものでした。この曲が菊池桃子の曲のなかで最も盛り上がらなくてはならない曲だと言っていいでしょう。

 

 

10はスタジオ録音と違って最後の「メリークリスマス」をささやかずに歌っていました。

当時ラジオ番組などを聴いていた実感として、この曲が菊池桃子最大のヒット曲、まちがいなく真のヒット曲だと言える曲だと思います。理由はベストテン番組でもそうでしたけど、少しずつヒットするほどにさらに一般リスナーの心をつかんで盛り上がってヒットを続け、7週、8週と10位以内にランクインし続けたからです。それ以前の二曲のシングルで固めた固定ファンの数は少なく、一般リスナーにとってはまだまだ「菊池桃子?誰やそれ」という感じで無名だったので、この曲が一般リスナーの心によほど響いたのでしょう。もちろんその前の二曲で業界内のディレクター、プロデューサーの高い評価をすでに得ていて、ラジオ番組などでヘヴィーローテーションしてもらうなどの応援もあったのかもしれません。でも、このヒット曲にめぐりあわなければ、今の菊池桃子はこの世に存在しません。この曲のあと菊池さんは固定ファンの力でオリコン一位を取れるようになりますが、しかし、10ほどに息の長いヒット曲は出ませんでした。

 

さて、二回目の公演では、「BOYのテーマ」のあとのMCで菊池さんに「照れても、目が合ったら逸らさないでください」と最前列中央に座っていた私がいじられました。

しかし、私の反応が誤解されています。

私は桃子さんと目が合ったときに「桃ちゃんのやさしい気持ちわかってるで、伝わってるで」という意味で大きく数回うなずいたのです。しかし、菊池さんは私が意志をもって目を逸らせた、視線を外したと受け取ったのでした。自信がなく不安なままそれでもやってきた菊池桃子らしい気弱な反応でした。

私は人間同士の意思疎通は難しいことをはっきりと思い知りました。しかし、野球にたとえれば、こっちは渾身の一球を投げ込んでいるのに捕逸、後逸されたような嫌な感じを残すような言いぐさでは指摘しないのも菊池桃子らしいと思いました。だから、この点について私にはわだかまりはありません。

菊池桃子を目の前にしているのに、帰ったらどういうふうにブログの記事を書こうかななんて、私は心のどこかで考えていたのかもしれませんから、菊池さんのご指摘は菊池さんの慧眼にもとづいているのかもしれません。

私が最前列の中央に座れたのは幸運でした。私の二回目のチケットの入場整理番号はすでに申し上げたように2番でした。ですから、まさか1番を追い抜いて自分が最初に席を取るなんてはしたないことはできないし、自分はまん真ん中には座れないと思っていたのです。しかし、入場整理番号1番をもっていたかたが同じ最前列でも三席ぐらい手前、右側に腰掛けたのです。大本命のこのまさかの自主的な"落馬"のおかげで私が無風状態のはずだった最前列のまん真ん中争いで先頭に躍り出て見事に一等賞をつかむことができました。

 

私個人としては、30周年記念の品川ステラボール公演にも行きましたが、ようやく、青春時代に菊池桃子を通して味わった喪失感から解放されたという思いに浸っています。

アイドルの末路はみんなそうだとはいえ、菊池桃子に関してはドラマ『恋はハイホー!』は低視聴率に終わり、シングル『ガラスの草原』はオリコン4位にとどまり、日本テレビ系の所属レコード会社バップのエゴでアイドル末期はTBS『ザ・ベストテン』は出演辞退をさせられました。菊池桃子からラ・ムーに移行するに当たって、ソロ・プロジェクト終了のはっきりとした告知もありませんでした。都会になじめずバスに乗って去っていく『恋はハイホー!』の「桃ちゃん」さながらであったアイドル菊池桃子を永瀬正敏ーーほどの美男子では私はありませんがーーのように悔しく悲しい思いで見送った思い出が私にはありました。今回、その喪失感からも解放されるほどに楽しいライヴでした。

 

さて、一回目の公演では、菊池桃子さんと左手と左手とでタッチできました。

本当はもっと中の座席に入りたかったのですが、しかし、男女のカップルに先を越されてしまいました。しかたなく左の通路側に座りました。ところが、その左通路を使って出演者が入退場しました。退場時に菊池さんの前に左の手の平を差し出すと、タッチして去って行ってくれました。菊池さんの手の指はとにかく熱かったです。今までハイタッチをした手、握った手のなかでも芸能人だけではなくすべての他人のなかでいちばん熱かったです。人生で一度も「この手を洗わずにいたい」と思ったことはなかったのですが、しかし、菊池さんの手に触れて初めてそう思いました。しかし、さっそくトイレに行ってしまったので、公衆衛生を最優先して、すぐに手を洗いました。

 

二回目の公演で11に入るまえに「次が最後の曲です」と菊池さん。「えー」という反応を求めていました。私は菊池さんに「一回目も来たから、(次が最後の曲なのは)知ってる」と言うのはやめておきました。

 
さてさて、以下が次回のライヴと最新アルバムを告知するちらしです。40周年記念で、まず、2024年4月最新オリジナルCD発売が決まりました。次に、2024年5月3日キリスト品川教会グローリア・チャペルで単独公演が決まりました。詳細は後日菊池桃子関連のSNSで発表されるそうです。
 
 
それでは、また。次は小泉今日子のトークライヴやライヴについて書く予定です。