篠崎愛写真集イベントへの殺害予告と中止について思うこと | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

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不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。

 

最近、写真集発売記念イヴェントについて触れてきたので、篠崎愛写真集発売記念イヴェントに対して殺害予告があり、東京、大阪、名古屋のイヴェント全部が中止になったことにも触れます。

 

イヴェントの詳細を知らない人々は、このテロ予告を聞いて、篠崎愛さんに同情しています。もちろん「殺害予告」は行ってはいけません。しかし、詳細を知ると、やはり出版社によるあこぎな大量買い誘導があるんですよ。

 

写真集の発売元は、雑誌の懸賞でたとえば「当選者数10名」と言っていたのに、それは水増しであり、実際には5名にしか送っていなかったこと、そしてそれを内部告発をした社員のあら捜しをして別件で懲戒解雇しようとしたことでおなじみの秋田書店様様です。

 

 

 

 

私も以下の長文を書き直すうえで少し今回の篠崎愛さんのイヴェントにも触れましたが、

 

 

 

問題は、おそらくあまり写真集が売れていない状況へのテコ入れとして3月10日に行った後出しじゃんけん、「写真集イヴェント4店舗5冊券コンプリート特典」追加です。

ごらんいただければわかりますが、SHIBUYA TSUTAYA、書泉ブックタワーは東京の書店、星野書店近鉄パッセ店は名古屋の書店、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店は大阪の書店です。そのため、4店舗の5冊券をコンプリートするには、合計20冊買うだけではなく、東京在住なら、名古屋、大阪を往復する交通費までかかります。とくに、脅迫メールが届いたMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店のある大阪、関西より西の地域は、21日は東京、25日は名古屋と二日とも遠征しなくてはなりません。こんな特典を開始11日前に発表されても、お金と時間があり余っているわけではない多くのファンにとっては大きな悩みの種、葛藤の種です。「20冊券」と言うと、体裁が悪いからかもしれませんが、結局、はっきりと「20冊券」を出して売らないためにわざわざ「20冊券」を東名阪4か所でバラ売りするようなもので、よくこんなことを思いつきますね。

 

 

怖いのは、ひょっとしたら、出版社がもっと写真集を売るためにあとから考え出したのではなく、こういう拝金主義に洗脳され切って、飼いならされているファンが何人も4店舗で5冊券を買ったあと、出版社に「コンプリート特典はないのか」と聞いたかもしれないことです。つまり、一部のファンがむしろ積極的に「大量買いしてやるから、どんどん特典をつけろ」と出版社、レコード会社を煽っているかもしれないことです。

 

でも、結局は、音楽業界、出版界の人間が望むとおりに一部のファンに大量買いをしてもらう方向で事は運んでいます。ネット、ディジタルに押されてもうフィジカルなんて時代遅れなのに、その瀕死のCD、写真集、DVDを延命するために、音楽業界、出版界には、大量買いをしてくれるファンをつなぎとめるためには、一般市民がドン引きしても、何でもしてやる、何でもする従業員が何人もいるわけです。今回の殺害予告は本人を含めてそういう人間が自ら招き寄せたものである可能性は否定できません。警察もバカではないので、一方の話だけを聞いて犯罪に対処しません。犯人が捕まっても、犯人が犯行の動機としてこの特典のあこぎさについて触れるなら、情状を酌量して不起訴にとどめるかもしれません。

 

 

 

 

篠崎愛はかつてAeLL.というアイドル・グループに所属していました。批判を浴びておそらくAeLL.解散の決定打となった「2,300円のCDを100枚買ってくれたら、マネージャー同伴で1時間半デートする」という悪名高い特典実施から9年近く経っています。

篠崎さんは四年前に一度グラビア引退を発表して、グラビアから引退していたようですね。いわゆる"巨乳"を売りにして男性をおびき寄せて大量買いに頼っていても、芸能人としては先がないと思ったのでしょう。

が、結局、元どおりになってしまいました。大量買いを誘導することの旨味を一度知った人間、その地獄に落ちた人間はなかなか変われないもんですね。

「2,300円のCDを100枚買ってくれたら、マネージャー同伴で1時間半デートする」という特典までつけてCDを売るぐらい追い詰められていたわけですから、解散後、AeLL.のメンバー四人のうち二人は早々に芸能界から引退してしまいました。その二人は今どうしているのでしょうか。篠崎さんは"巨乳"というほかのメンバーにはない"特技"のおかげで今までそこそこ知名度のある芸能人として活動できたわけですが、それは幸福なことだったのでしょうか。