こんばんは。
武藤十夢卒業公演に行ってきました。
いつもと違う様子もなく、生誕祭のようにいろんなことが運んでいきました。いつもいつもそして今回もありがたいことに委員がTシャツとアクリルパネルという以下のような豪華ノヴェルティを配ってくださいました。
ビンゴ抽選で私は三巡目に入りました。中央ブロックの二列目に滑り込みました。だから、楽しかったですよ。
出演者はまず十夢さんを含めてチームK17名。本編の「逆上がり」公演が終わったあと、卒業セレモニーで平田梨奈、田野優花、佐々木優佳里、大森美優、向井地美音、中西智代梨、武藤小麟、岩立沙穂。(漏れていたら、あとで補足します。)
雰囲気はとても和やかでした。
卒業セレモニーのセット・リストは
1.あの日の自分
2.草原の奇跡
3.スクラップ&ビルド
最後のお見送りでは一人一人を確実に見送るために十夢さんは下手の花道に立ちました。
通常の「逆上がり」公演とは違いました。でも、十夢さんの涙もなく、感動の押し売りをするような演出もなく、淡々と終わったのがよかったと思います。卒業公演は終わる、AKB48での芸能生活も終わる、でも、人生は続きます。私は今回の十夢さんの卒業公演のように本当の最終回にできるだけ特別なことはせずに自然に終わり、最終回の一回前(=卒業コンサート)で最終回を迎えるようなあだち充(『タッチ』)式の終わりかたが好きです。そもそもAKB48が卒業コンサートを行う場合、卒業公演の前にもってくる意味はそういうことですよね。
あと、ノヴェルティなど。
もちろん、かつての、20世紀のアイドル親衛隊という、親衛隊のリーダーが暴走族同士の勢力争いで警察に逮捕されるような暴力事件を起こす暴走族のリーダーも兼ねている暴力集団と事務所とが応援、声援や身辺警護において支え合った、癒着した関係ほど、"委員"と事務所、アイドルとの関係は問題ではありません。「トップヲタ」、「太ヲタ」なんてことばを使わなくても、日本の俗語には「タニマチ」ということばがあります。宝塚歌劇団のそれに代表されるように、芸能人とただのファン以上のパトロンとの関係は芸能の歴史の一部です。それがなく、芸能人とファンとの関係が売り手と買い手、カスタマーとして完全にクリーンになったのは、おそらくCDが飛ぶように売れたCDバブルの時代だけです。
しかし、事務所、アイドルと特定のファン集団とが依存、癒着、相手を利用している、相手に多額の品をおごらせている、もはや生誕祭や卒業公演に欠かせない演出の費用の負担をファンに転嫁しているように見える関係には、何事もクリーンに行わなくてはならない今日の倫理の観点から見ると、まったく問題がないわけではないでしょう。ハロー!プロジェクトになくて、AKB48にあるものは、ファンを超えたパトロン、タニマチの存在であって、グレーゾーンにはありますよね。かといって、もちろん事務所、劇場の人間が公演終了後、委員を裏口に呼び出して「今回もいろいろありがとう。期待どおりだったよ。おかげで、公演が盛り上がるいい演出になった。これ少ないけど、何かの足しにして」と言って現金入りの封筒を渡しても、もっと問題なのですが。十夢さんに関しても、別の記事で議論しましたが、「AKB商法」の登場と進化によって再燃した"どの状況ならファンによる複数買い、大量買いが応援、支援として許容されるのか"という問題を含めて、芸能人とパトロンとの関係は難しく、複雑な問題です。
しかし、私は12年のうち三分の一程度しか現地で拝見していませんが、委員の方々には生誕祭、卒業公演でたいへんお世話になりました。コロナ禍のなかの二回、二年は控えめになりましたが、十夢さんのために常に選抜メンバークラスにふさわしい豪華なノヴェルティ、企画、スピーチを用意してくださったと思います。アンコール前に「十夢さんは私たちの誇り」とおっしゃっていましたが、みなさんこそが「AKB48の誇り」です。長い間おつかれさまでした。