『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』 | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

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不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』を見てきました。

 

 
 
この映画の狙いは、ももクロはメンバーが30歳を迎える頃にも人気を維持できていることは確実なので、結婚、妊娠、出産を理由に脱退、解散はしない予定であることを観客に伝えることにある、と言えるでしょう。

この手のドキュメンタリー映画、作品が批判的なものが一切なく、主役たちのPR映画になるのはしかたがありません。ドキュメンタリー映画、作品といっても、小川紳介や土本典昭や原一男や森達也や大島新が撮るようなドキュメンタリーではありません。アイドルを撮るドキュメンタリーは、結局、アイドルの悪いところを完全に隠した宣伝です。

しかし、最後がダサい。よくある「あなたにとってももクロとは何ですか」という問いをメンバーに投げかけて終わるのです。
私がこれをダサいと思うのは、まず、制作者が自分自身で映像を選んでオチをつけるのではなく、出演者に丸投げしてオチを考えてもらっているからです。
次に、このようにオチ、結論を出演者に任せば、出演者から苦情が来たり、出演者に名誉毀損で訴えられたりする恐れをなくすことができますが、しかし、そこまで完全にPR映画にするのはやりすぎであると思うからです。

まあ、しかし、PR映画、はっきり言うとプロパガンダとしてはよくできていると思います。