国内で足の引っ張り合い……(ため息) | 偕楽園血圧日記

国内で足の引っ張り合い……(ため息)

 夕方になった雷が鳴り出した。
 相変わらずの湿度だし。やれやれ。


 天気に合わせて胸にブラックホールが入ったような感覚が襲ってきたので、簡単に、

 今月初め、メディアが「日銀が利上げ!」と大騒ぎをしたことがあった。
(2024/08/06の記事、占い師の仕事は「愚痴を聞いてあげる」ところにもあるが)でも書いたように、同時期にアメリカの景気減速の影響もあって世界同時株安の様相を呈したことで、「日銀がー」と吹き上がり、(2024/08/07の記事、「もう」は「まだ」なり、「まだ」は「もう」なり)で引用した記事にあるように野党が「国会で政権叩きをするチャンス!」とさっそく飛びついたのだが……。

 岸田総理は九月の総裁選後の退任を発表してしまったし、株価もそのあと乱高下しながらも、

「日経平均株価、終値は209円高の3万6442円」(読売新聞オンライン 8/14(水) 15:21)
「日経平均終値、111円安の3万7951円…半導体関連株など幅広い銘柄で売り先行」(読売新聞オンライン 8/21(水) 15:19)


 と戻しにかかってしまったのだから、「大臣や日銀総裁に指突き付けて言葉激しく『追求』する姿をテレビニュースで流してやろう」という野党の目論見も肩透かし、

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 日銀総裁「市場動向を高い緊張感で注視」 衆院委員会の閉会中審査


(写真、毎日新聞より。衆院財務金融委員会の閉会中審査で公明党の中川宏昌氏の質問に答弁する日銀の植田和男総裁(左)。右手前は鈴木俊一財務相=国会内で2024年8月23日午前9時52分、平田明浩氏撮影)

 日銀の植田和男総裁は23日、衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席し、「市場は引き続き不安定な状況にあるので、当面はその動向を極めて高い緊張感を持って注視していく必要がある」と述べた。7月末の金融政策決定会合で追加利上げを打ち出した後、株価の大暴落と急騰が起きたことを踏まえ、市場の安定に目配りしながら金融政策の運営に当たる姿勢を示した。
 今後の利上げについては「経済・物価の見通しが私どもの見通し通りに実現していく確度(確信の度合い)が高まっていくことが確認できれば、金融緩和の度合いを調整していく基本的な姿勢に変>わりはない」と説明。市場の動向を考慮しつつも、段階的な利上げを継続する考えを改めて示した。
 公明党の中川宏昌議員への答弁。【浅川大樹】
 毎日新聞 8/23(金) 11:42

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 なんとも気の抜けたやり取りに終始するものになった。

 馬鹿らしい。

 こんなことのために日銀総裁を国内に足止めし、

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 ジャクソンホール会議22日開幕、FRB議長の利下げ発言に注目

[22日 ロイター] -     世界の主要中央銀行の首脳や経済学者らが一堂に会する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が22日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開幕する。カンザス>シティー連銀が開催する毎年恒例の会議は市場の注目度が高く、過去に中銀トップの発言で金融市場が大きく動いたこともある。

以下に注目点などをまとめた。

<参加者>
 近年の招待客リストは約120人に上り、その中には米連邦準備理事会(FRB)の理事・地区連銀総裁計19人の大半と、欧州、アジア、アフリカ、米州などの中銀首脳数十名が含まれている。
 さらにエコノミストや学者、政府や国際機関の当局者、金融機関幹部、ジャーナリストも加わる。

<テーマ>
 同会議は通常、木曜日の夕食会で始まり、土曜日の正午に終了する。主に一連の学術論文についての議論が行われる。今年のテーマは「金融政策の有効性と波及の再評価」となっている。

<FRB議長の講演>
 会議の目玉は23日午前に予定されるパウエルFRB議長の講演。
 投資家は、パウエル氏が9月の利下げを正当化するほどインフレが落ち着いたと認識しているかや、失業率上昇を懸念して9月に大幅利下げを行う可能性があるかどうかについて、より明確な手掛>かりを示すことに期待している。
 大半のアナリストは9月利下げを予想しているが大幅な引き下げは見込んでいない。
 ドイツ銀行のエコノミストは「パウエル氏がジャクソンホールで特定の軌道を事前に確約するのは難しいだろう」と予想。パウエル氏は今後の政策はデータ次第としており、9月17─18日の連>邦公開市場委員会(FOMC)前には多くの経済データの発表が予定されている。

<株価ショック>
 ジャクソンホール開催中に市場が大きく動くことはまれだが、実際にそうなったこともある。
 米S&P総合500種指数は2022年のジャクソンホールでパウエル議長がインフレ退治に伴い家計や企業に痛みをもたらす可能性を警告したことを受け、講演当日に3.4%急落した。
 19年にパウエル氏が講演した日はS&P500が2.6%下落した。ただ、同氏の発言ではなく米中貿易摩擦の激化が要因だった。
(後略)
Ann Saphir
 ロイター 8/22(木) 19:03

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 ここに顔を並べさせないなど、どこまで政治音痴なのだろうか。こんなものを望んだ野党も、それを認めた与党も

 上利記事にあるように、事前に予想されていた、

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 FRBパウエル議長「政策を調整すべき時が来た」…9月会合での利下げを事実上明言

【ジャクソンホール(米ワイオミング州)=田中宏幸、ニューヨーク=小林泰裕】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日午前(日本時間23日夜)、米ワイオミング州で開かれ>ている経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演した。インフレ(物価上昇)の鈍化や雇用の減速懸念を踏まえ、「政策を調整すべき時が来た」と述べた。具体的な利下げの幅に言及しなかったが、次回9月会合での利下げを事実上明言した。
(後略)
 読売新聞オンライン 8/24(土) 1:10

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 こんな展開があったというのに、その場で日銀とFRBのトップが腹の探り合い話をすることができていない

 いまさら、

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 国際経済会議に日銀の植田和男総裁は欠席 閉会中審査の優先強いる国会運営に苦言相次ぐ

 米国で22日夜(日本時間23日朝)、各国の中央銀行幹部が集う経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開幕した。安値が続いた円相場が転換点に差し掛かろうとする中で開かれる重要な国際>経済会議だが、日銀の植田和男総裁は23日に開かれた衆参両院の閉会中審査に出席するため同会議を欠席した。閣僚が国会日程に拘束され、重要な国際会議に出られない現状が問題視される中、日銀総裁にも国会出席を優先させる今回の国会運営に対し、有識者からは苦言が相次いでいる。

■日銀法改正の必要性主張も
 日本銀行法では総裁らが国会の求めに応じて出席し、日銀の政策や業務運営について説明することが定められている。国会会期中に重要な国際会議があっても、国会出席を優先することが原則とな>っている。
 野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「ジャクソンホール会議は注目度が高いひとつの意見交換会の側面が強く、先進7カ国(G7)などの国際会議に比べて重要度が低いと国>会側に判断された可能性もある」と指摘した。
 木内氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米国の連邦議会で年2回証言を行うことに比べ、日銀総裁が日本の国会に呼ばれる頻度が多いことを問題視。「日銀総裁の国会対応の大半は野党からの政府批判に対する内容で、本当に中身のある議論ができているのか疑問だ」と述べ、日銀総裁の負担軽減に向けた日銀法改正の必要性を主張する。
(中略)
 世界各国から中央銀行総裁や政治家、経済学者、評論家が一堂に会してさまざまな経済問題について話し合う貴重な機会で、昨年は植田総裁がパウエル議長と欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁と一緒に対談している。
 産経新聞 8/23(金) 19:44

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 こんな記事を書いてごちゃごちゃやってももう遅い。

 与党も野党も、自分たちの不明を恥じろ! 


 ついこの間まで「1ドル160円だー円安だー日本は貧乏国になったー」と騒いでいた雑誌ライター達も、「日銀利上げ」から140円台で相場が推移するようになったら途端に「石の下潜り込む」ように姿を消してしまっているし。
 本当に、この手の人間たちに社会が踊らされて、いいことはまるでない。


 本日の奇祭シリーズ。

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「日本一長い距離歩く祭り」熱中症対策で順路を短縮 大分・中津


(写真、朝日新聞デジタルより、祭りの様子。貞松慎二郎氏撮影)

「日本一長い距離を歩く祭り」ともいわれる「鶴市花傘鉾(はなかさぼこ)祭り」が24〜25日、大分県中津市の沖代平野一円で開催される。色鮮やかに飾り付けた花傘鉾が練り歩くが、今年は熱中症対策で順路を短縮する。
 平安時代に山国川の堰(せき)を完成させるため、人柱になったお鶴と市太郎親子の霊をまつる八幡鶴市神社の祭りで、県指定無形民俗文化財。親子の霊を慰め、水に感謝し豊作を祈願する。

 通常は初日の朝から夜にかけて、花傘鉾19基とみこし1基が列をなして約35キロの順路を巡行する。だが今年は各地区の町内回りを従来の巡行に替え、夕方までとする。鶴居校区と金手沖代地区の花傘鉾7基は同神社を午前9時に出発し、約12キロの順路を巡行する。
 2日目は例年通りで、午後4時から同神社で花傘鉾・囃子方(はやしかた)競演会、同7時半から山国川河川敷で花火大会がある。
 市内のイオンモール三光では22日まで、ミニサイズの花傘鉾をずらりと展示。写真パネルも添え、祭りのムードを演出している。(貞松慎二郎)
 朝日新聞 2024/08/22 10:30

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 35㎞。長っ!
 しかもそれを半日でなど、軍隊の行軍並みだ。

 写真を見ると田んぼの中を歩いているが、元々は堤で守られている川の様子を確かめるような意味合いもあったのだろうか。


 そういえばずいぶん前になるが、水戸でも「長い距離を歩く」祭りがあった。
 内原の方から118号線を通って旧馬喰町(現・末広町)を抜けて、ゴールはどこだったかなぁ。水戸城になっていたのか東照宮だったか。
 あれはなんという祭りだったろう。

 金砂郷の方には60年に一度という祭りもあるが、あまりに間が開いてしまうと、覚えている人がいなくなってしまうよ。