その「計り知れない反米感情」はどこから? | 偕楽園血圧日記

その「計り知れない反米感情」はどこから?

 朝方の雨。
 今年のゴールデンウイークは天気が良くない。
 ようやく午後には晴れてきたと思ったら、明日はまた雨になるとか。
 後半はいい天気になってほしいなぁ。
「いばろく」の森アナウンサーが「ゴールデンウイーク」という単語を口にしていたけど、大丈夫なのだろうか?


 ヤフーニュースを見ていたら、朝日新聞の傘下雑誌が、

+++++++++++++
 計り知れぬ反米感情はどこから

「米国に死を!」
 2021年、イラン国内で反米感情が高まるなか、米国と敵対する姿勢を貫くライシが大統領になった。2020年4月から2023年1月まで朝日新聞テヘラン支局長を務めた飯島健太氏は、著書『「悪の枢軸」イランの正体』のなかで、イランの人々の米国に対する憎悪を詳細に記している。なぜイランの反米感情は収まらないのか? 歴史を遡り、『「悪の枢軸」イランの正体』から一部を抜粋して解説する。

■イラン=悪の国?
 2001年9月11日、米国で同時多発テロが起きた。そして、2002年1月29日に大統領のジョージ・W・ブッシュが一般教書演説で、イランをイラクや北朝鮮とまとめてこう呼んだのである。
「悪の枢軸」
 ブッシュによると、理由はこうだ。
「イランは選挙で選ばれてもいない少数の権力者が、自由を求める国民を抑圧している。一方で、積極的に大量破壊兵器を追い求めていて、テロを輸出している」
 そのうえで、イランはイラクや北朝鮮とともに世界の平和を脅かす「悪の枢軸」を構成していると訴えたのだ。米国の国内では党派を問わず、イランは「敵」であり、「ならず者国家」や「テロ支援国家」と見なされることがある。イランのイスラム革命体制を潰したいという意見もある。また、米国と友好な関係を持つイスラエルはイランと対立していて、イランを脅威と見なしている。米政界に影響力を持つ「イスラエル・ロビー」のような政治団体の存在も大きい。
「悪」と断じることは、こうした「反イラン」の国や人びとの声に応じることになった。そして、イランに非難の声を浴びせて圧力をかけることは「正義」になったのだ。
 一方、イランの立場で見ると、「悪の枢軸」は言いがかりに過ぎなかった。イランはこの時、米国との関係を改善しようと動いていて、米国が9.11事件のあとに掲げた「テロとの戦い」には少なからず協力していたのである。イラン側のこうした事情は結局のところ、無視されることになり、米国に裏切られたという憎悪に繋がっていった。
(1331文字・略)
 一方で、イランには米国によるクーデターを起こされた過去が確かにあり、いまでも米国に抱く不信を象徴する事件として受け止められている。
 きっかけは、石油をめぐる問題だった。
 歴史的にイラン(当時の国名はペルシャ)は1856~57年の戦争で英国に敗れたあと、南部を中心に占領され、しばらくの間、英国の強い支配下に置かれていた。1908年5月にイランで初めて大規模な油田が発見された際も、採掘や石油の販売といった利権を英国に握られた。
 1951年4月に国会議員から首相となったモハンマド・モサデグが主導し、英国から利権を取り戻す目的で石油産業の国有化を決めた。これに対して英国は猛反発し、さらに、米国も対応に乗り出した。米国は、英国とモサデグ政権の間で高まる緊張を放置できない危険な状態だと受け止めたのだ。また、米国はソ連の封じ込めを図っていて、モサデグ政権に近づく共産主義勢力を警戒していた>。
 ここで米英は、モサデグの追放で一致する。
 1953年8月だった。米国の中央情報局(CIA)と英国の秘密情報部(SIS)の計画に基づくクーデターが成功した。モサデグは逮捕され、同政権は崩壊した。 イランはこの事件を挙げ、米国が掲げる民主主義を「偽善」だと非難し、信頼できない理由のひとつに挙げているのである。
 ライシが大統領になったことは米・イランの間にとどまらず、世界にとっても新たな問題を生んでいくことになる。
 飯島健太
 AERA dot. 4/29(月) 16:32

+++++++++++++

 こんな記事を配信していた。

 イランとアメリカの関係を、主にイラン側を「被害者」の立場に置くことで定義付けようとしているのだが……イランの国民感情というのは本当のところはどうだろう?

 革命前は、


(画像livedoorNews「70年代はミニスカート…今からは想像もつかないイラン女性の姿」より)

 こんな風俗の中で暮らしていた人たちが、


(画像livedoorNews「70年代はミニスカート…今からは想像もつかないイラン女性の姿」より)

 こういう姿を「宗教的に強制」されている今は。

計り知れぬ反米感情」をいうならば、他国のことを一方的に決めつけて「アメリカは悪い」と言い切ってしまう自分たち日本の左翼の意識の源を探った方がいいのではないか?


 先日共同通信が、

+++++++++++++
 沖縄「屈辱の日」に集会 日本の主権回復から72年

 日本が主権を回復した1952年のサンフランシスコ平和条約発効から28日で72年となった。発効に伴って奄美や沖縄が日本から切り離され、米軍統治下に置かれたため、沖縄県内では「屈辱の日」とも呼ばれる。米軍基地問題について県外で関心を高めることも目的に、京都市では同日午後、集会が開かれ、沖縄出身者や京都市民らが参加した。
 例年、那覇市で集会が開かれ、今年は26日に実施予定だったが、天候不良で中止になった。
 国土面積の約0.6%の沖縄県には、現在も在日米軍専用施設の約7割が集中。過剰な基地負担が続く中、近年は石垣島など先島諸島で自衛隊を増強する政府の「南西シフト」も加速している。
 共同通信 4/28(日) 18:44

+++++++++++++

 こんな記事を書いていた。

(2013/03/10の記事、国というものがよく分かるようになろう)で唐突に呼び出したもののまったく定着していない「屈辱の日」呼びで、沖縄の「朝日の仲間たち」がまだガチャガチャやっている。

 そもそもこの「屈辱の日」という表現は(2011/05/30の記事、反対者ほど強引に話を進める不思議)で引用した記事にあるように、「県外移設を掲げた民主党政権が、辺野古案に戻る日米合意にサインした昨年5月28日を、名護市の稲嶺進市長は『屈辱の日』と呼んだ」あたりから出てきたもの。
 それが日本の主権回復の日に「沖縄が外されたから」と「屈辱の日」である。

 いったい彼らは何がしたいのだろう?
 ただひたすら沖縄の日本からの分断のために「被差別意識」を煽っているだけではないか。
 そういう彼らは沖縄戦を取り上げる時、「悪の日本から沖縄を解放してくれた米軍」という言い方をする。
 ところがその同じ口で「今沖縄を苦しめている米軍」という。街の中には強姦魔の米兵が酔っ払い運転しまくって県民は息をひそめて怯えているかのような印象で語るのだ。

 彼らのこの「計り知れぬ反米感情」と「とんでもない反日意識」はどこから出てくるのだろう。
 それで「アメリカは日本を守る矛」だの「日本政府はどんどん金をくれ」というのである。

 私にはただ「世間知らずの『意識高い系』人間が、日本によからぬ思いを抱いている相手に誑かされて『俺正義』に思いあがっている」ようにしか見えない。


 本日の切り傷。

+++++++++++++
 頸動脈の塊から微小プラ 脳卒中4倍、伊の研究チーム発表


(写真、共同通信より。頸動脈の塊から検出された微小プラスチック(矢印部分)(米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン提供))

【オタワ共同】頸動脈疾患の患者257人の血管にできたプラーク(塊)を切除して分析したところ、6割から直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」などの微小プラが検出されたと、イタリアなどの研究チームが24日までに発表した。検出されたグループは検出されなかったグループに比べ、脳卒中や心筋梗塞を発症したり、何らかの原因で死亡したりするリスクが4倍超だった。
 微小プラが人の体内で検出される事例が国内外で相次いで報告されているが、健康影響についてはよく分かっていない。チームは取材に対し、今回が微小プラと疾患との関連を示唆する「初めての研究」だとしている。

 包装容器などに使われたプラスチックがごみとして海や川に流れ、劣化して微小プラが発生。
食事などの際に体内に取り込まれているとみられる。プラごみ汚染を規制する条約策定に向けた政府間交渉委員会が23日、カナダの首都オタワで始まった。11~12月の次回会合で目指す条約案合意に道筋を付けられるかどうかが焦点。
 共同通信 4/24(水) 18:13

+++++++++++++

 ええと、共同通信さん、人間の消化器は食物を分子レベルで取り込むのです。
 脂肪ですら大きすぎて脂肪酸に分解しなければ柔毛内にはいらないのですが、どうやって「直径5ミリ以下」と計れるほどの塊が入るのでしょう?
 そっちの方がすごい発見ではないですか。本当ならば。

 もし血管内にマイクロプラスチックがあったというのならば、それは普通に切り傷などから入ったと考えた方が自然。治療のために貼るプラスターの繊維などを疑った方がいいですね。