化学者だって知らないんだから
ただの雨どころかとんでもない土砂降りと風。
昨日満開宣言が出たばかりの桜には花散らしになってしまったかなぁ。
さて、小林製薬のサプリの案件で、、
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橋下徹氏「小林製薬の方が消極的で厚労省がドンと発表」“紅麹”健康被害問題の原因プベルル酸
大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏が1日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。小林製薬の「紅こうじ」健康被害問題で、同社が3月29日午後2時から開いた会見で原因物質について解明できていないとしたのに対し、同日午後4時から厚労省が「プベルル酸である可能性が高い」と明かしたことに対して、「通常、行政は企業ときちっと協議をして、合意を取ったうえで発表するんですけど、小林製薬の方が消極的だったから、厚労省の方がドンと発表したんでしょうね」と解説した。
自主回収が遅れたことについては、「意図しない『プベルル酸』というものが出た以上、公表する必要が絶対にあると思う。小林の対応が後手後手と言われています。大阪市役所も22日に報告は受けているが、因果関係が分からないと言うことで、回収命令も出していないんですよ」と語った。
すぐ発表と回収命令を出さなかったことについて、「民間企業としては因果関係が分からないと、なかなか回収命令、自主回収できない。倒産につながってしまう可能性があるから」と、理由を説明した。そのうえで善後策として、「でも、食品というのは健康被害につながるので、まずは暫定的にでも回収して、あとから原因調査をして、被害の原因じゃなかったと分かれば、何かしら公が支援してあげないと、企業としては回収に踏み切れないと思う」と述べていた。
日刊スポーツ 4/1(月) 10:01
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理学系の素養のない人間が「プベルル酸が検出されたというのに小林製薬が迅速に動かない」と騒いでいる。
やれやれ(ため息)。
この事案ではこのプベルル酸」が原因なのかすらまだわかっていないというのに。こういう「素人」が適当に騒いで「犯人探し」をするのが一番邪魔。
(2024/01/03の記事、「デマ屋」の肩書を見てごらん)で取り上げた羽田の事故で「ナンバーワンという単語が原因」と決めつけをやっていたメディアや、新型コロナワクチンで「免疫力」というコマーシャル用の単語を振りかざして医師に文句をつけていた人間たち、さらには東日本大震災の後に新聞が発掘してきた「貞観地震」で「俺にはわかっていた」とばかりにいう者に、福島第一の事故で初めて「半減期」という言葉を知った人間たちが「プルトニウムの半減期は二万年もある!」と騒いだこと。
全部ピントを外したところで足を引っ張っているだけ。というか、社会に予断を刷り込んで「事実解明」から視線をそらしてしまうので、害悪とさえいえる。
もちろん、航空機事故は事故調査委員会の報告が出るまでは「なにが起きたか」すらわからないし、素人が医学の所見で医師に勝ることはない。
数百年前の地震で未来の地震を計ることはできないのも当たり前。「同じ条件で同じことが起きる」わけではないのだから。
そして「半減期」は、「その間にわたって放射性物質が放射線を出し続ける期間」ではない。物質の半数が放射線崩壊するのに要する時間なので、これが長いほど物質は安定していることになる。
福島の事故のあと物理屋が「素人騒ぎ」に頭を抱えたように、新型コロナの時に医師たちが困惑したように、今は化学クラスターの人たちがため息をついていることだろう。
「民間企業としては因果関係が分からないと、なかなか回収命令、自主回収できない。倒産につながってしまう可能性があるから」というところが分かっていながらこういうことを言ってしまうのは、基本的に「煽り屋」なのだろう。
この紅麹案件では、
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「紅麹」めぐりSNSで誤情報や偽動画が広がる 注意を
「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、SNSでは「ベニコウジ色素」という食品の着色料が危険だとする誤った情報や、小林製薬の社長が記者会見で健康被害の原因について述べていない内容を述べたとする偽の動画が広がっています。多くの人が不安を感じるときには誤った情報や偽情報が広がりやすく、公的機関や報道機関の情報を確認するなど注意が必要です。
小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取したあとで亡くなった人が報告された3月26日から、旧ツイッターのXでは、着色料としてさまざまな食品に用いられる「ベニコウジ色素」と小林製薬が製造した「紅麹原料」を混同した投稿が相次ぎ、中には危険性を訴える誤った情報で一日で1200万回以上閲覧されたものもありました。
「ベニコウジ色素」は、ベニコウジカビの培養液から得られる食品の着色料で、食品添加物として、国によって使用が認められています。
業界団体の日本食品添加物協会は「ベニコウジ色素」と「紅麹原料」は異なるとする見解を出し、「ベニコウジ色素」で健康被害が出たことはないとしていて、メーカー各社も同様の声明を出しました。
このほか、小林製薬の小林章浩社長が記者会見で今回の健康被害の原因が新型コロナワクチンであると発言したとする偽の情報や、字幕を加工した偽動画が広がり、それぞれ120万回以上閲覧されたほか、大手ニュースサイトのロゴを悪用して「原因はワクチン」とする全く根拠のない偽の投稿も出回っています。
多くの人が不安を感じるときには偽情報が広がりやすく、発信しているアカウントに不審な点はないか見るほか、公的機関や報道機関の情報を確認するなど、注意が必要です。
NHK NEWSWEB 2024年4月4日 17時55分
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案の定「デマ屋」が頻出しているらしい。
私のX(ツィッター)のタイムラインに流れてきたものでも、どこかのテレビ番組で「被害者が出ている時期がコロナワクチンの接種時期と被っていてどうの」とやっている動画リンクの貼られたものがあった。
今はその動画は消されているようだが、どこのテレビ局だかのワイドショー的な番組までがそんなことをやっていたのである。
もう一度書くが、プベルル酸が今回の健康被害の原因物質なのかはわかっていない。ヤフコメでは知ったか野郎が「簡単に分析できたはず」「ネットで外国の論文をみればいくらでも出てくるはず」と吹いているが、スタートレックのトリコーダーでもあればともかく、現代ではそんなに簡単に物質の同定などできないし、生態への作用もわからない。ましてやこんなドマイナーなものがどう人体に影響するかのデータもほとんどない。
もしかすると被害原因は紅麹のなにかの要素が「食べ合わせ」「飲み合わせ」で作用したのかもしれない。用法・用量が守られていなかった可能性もある。
だから今はとにかく流通の停止と原因究明に力を注がなくては。こんな人間に煽られて騒がないで。
本日の満開。
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まるで黄色いじゅうたん、ルーピン見頃 東串良町
(写真、朝日新聞デジタルより。見頃を迎えたルーピン=鹿児島県東串良町)
鹿児島県東串良町の柏原海岸で、ルーピンが見頃を迎えた。100万本があるとされ、まるで黄色のじゅうたんのようだ。7日にはルーピン祭りが開かれる。
町によると、海岸には1キロにわたってルーピン畑が広がる。昨秋に種まき。やや開花は遅れたが、最近の暖かさで一気に見頃を迎えた。2日現在、満開。月末まで楽しめそうだという。
ルーピン祭り(商工会青年部主催)は7日午前10時〜午後3時。アサリ取り放題の潮干狩りのほか、キッチンカーなど31店が並ぶ。20日までの午後6〜8時はライトアップも楽しめる。(仙崎信一)
朝日新聞デジタル 2024/04/04 10:30
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すごいな。きれいだけどサムネイルではセイタカアワダチソウの群生みたいに見えて、鼻がムズムズしてしまったな(笑)。
「ルーピン」というのは聞いたことのないななので調べてみたら……ああ、「ルピナス」のことなのか。「ルピナス」の英語形。
これがフランス語の「ルパン」と同じ綴りになるとかで。ウィキペディアでは引退したルパンは自分の家の庭にこれを植えていると書かれている。
ルピナスといえば、赤や紫のイメージがあるのだが、黄色は珍しいな。
黄色のルピナスには「多くの仲間」という花言葉があるという。
ルパンは……原作では部下がいるようだけど、基本的には孤独な男だと思うな。
そのあたりは「三世」の方が恵まれているね。