交渉は「強面」と「物わかりのいい穏やか」とのペアでやるものだ | 偕楽園血圧日記

交渉は「強面」と「物わかりのいい穏やか」とのペアでやるものだ

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 岸田首相、北方領土返還大会に出席 「平和条約締結の方針堅持」

 岸田文雄首相は「北方領土の日」の7日、東京都内で内閣府などが開いた領土返還要求全国大会に出席した。
 首相は「日ロ関係は厳しい状況にあるが、領土問題を解決し平和条約を締結する方針を堅持していく」とあいさつ。元島民の高齢化を踏まえ「今は特に北方墓参に重点を置いて(交流)事業の再開>を引き続き求めていく」と表明した。
 ロシアのウクライナ侵攻を受けた日本の対ロ制裁にロシアは反発。1月にはプーチン大統領が北方領土初訪問に意欲を示すなど、交渉再開は見通せない状況だ。 
 時事通信 2/7(水) 13:01

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 昨日は北方領土の日。

 全国大会なども開かれたのだが……盛り上がるどころか周知もできていない。
 ニュース系で視聴率が一番高いNHK「ニュース7」なども19時23分ごろからちょろっと取り上げるばかり。
 ウクライナ侵攻で「その本性」をロシアが見せているというのに、なんなのだろうこの呑気さは。

 関係者や政府は、

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「北方領土の日」 さっぽろ雪まつり会場で早期返還呼びかけ


(写真、産経新聞より。北方四島返還への思いを語る元島民3世の久保さん(中央)=札幌・大通公園(坂本隆浩氏撮影))

 札幌市で開催されているさっぽろ雪まつりの大通会場で7日、「北方領土の日」に合わせたイベント「2024北方領土フェスティバル」(北方領土の日啓発実行委員会主催)が行われた。鈴木直道知事や元島民3世、返還活動の団体関係者らが出席し、早期の4島返還を訴えた。
 北岸由利子実行委員長は「旧ソ連軍に不法占領されてから78年の歳月が流れた今も北方四島は戻ってきていない。元島民の故郷の北方領土が戻るまで粘り強く返還運動を推し進めていく」とあいさつした。
 返還要求の署名活動を行ってから参加した鈴木知事は「元島民の平均年齢は88歳で一刻の猶予も許されない。返還運動の歩みを止めることなく、世論のさらなる結集と高揚を図り、政府の外交交渉を後押しすることが何より重要だ」などと呼びかけた。
 祖父が国後島泊村出身という元島民3世の久保歩夢(あゆむ)さん(18)=札幌市在住=は、中学3年の時にビザなし交流に参加。「同い年のロシア人学生と交流し、互いに理解し合える僕たちの世代なら領土問題の解決の機運をつなげていけそうだと話し合った」と語った。
 祖父の幸雄さん(78)からは「戦争は絶対にしてはいけない」と聞いている久保さん。父親からも「彼らにとっても故郷。共存の道も考えるべきでは」と聞いたことを踏まえ、「悪意には善意を。圧力には自由を。怒りには笑顔を。敵対には友好を。世界が戦争に巻き込まれそうな今こそ、その考えを貫いて領土問題の啓発活動に取り組んでいきたい」と早期返還への思いを語った。
 この後、北方領土復帰期成同盟の佐伯浩会長が、さらなる啓発活動や署名活動の推進などを盛り込んだ決意表明を述べた。(坂本隆浩)
 産経新聞 2/7(水) 14:44


 北方領土へ足を運んだ感覚、プロジェクションマッピングで味わう…政府が東京の展示館を改装へ

 北方4島の返還に向けた動きを推進するため、政府が定めた「北方領土の日」を7日、迎えた。ロシアによるウクライナ侵略以降、日露の交渉が中断するなど、日本の領土を取り巻く状況は厳しさを増しており、政府は領土・主権を巡る発信を強化していく。
 政府は、北方領土(北海道)や竹島(島根県)、尖閣諸島(沖縄県)への関心を高めるため、東京・霞が関の「領土・主権展示館」を改装し、プロジェクションマッピングを活用した展示を始める方針だ。迫力ある映像で島の自然や歴史を追体験してもらうことで、日本の主権に対する理解を広げる狙いがある。
 計画では、壁や天井、床に映像を投影するプロジェクションマッピングを通じ、来館者が実際に島に足を踏み入れたような感覚を味わうことができる。
 具体的には、北方領土の海鳥・エトピリカ、竹島のアシカ、尖閣諸島のアホウドリなど、それぞれの島にゆかりのある動物の視点で上空を飛んだり、海中に潜ったりする体験を想定している。年内にも新たな展示を始めたい考えだ。
(後略)
 読売新聞オンライン 2/7(水) 15:00

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 こういうこともやっているが、そもそもほとんどの日本人には「他国に自分たちの住んでいるところを占領され、追い出される」ということが実感としてわかないだろう。
 この頃「パレスチナ人の土地をユダヤ人が奪って~」という、「あそこはイスラエル独立前はイギリスが支配していて『パレスチナ人の土地』なんてものはなかった」という歴史の事実を無視した神話を語ってテロリスト擁護をしているような勢力もいるが、自分たちの国がそういう目に遭っているという事実からは目をそらすばかりだし。


 ロシアの前大統領など、

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 ロシア前大統領、北方領土巡り「悲しむサムライは切腹を」と投稿…岸田首相の施政方針演説やゆ

 ロシアのメドベージェフ前大統領は30日、X(旧ツイッター)への投稿で、北方領土が「ロシア領」などと改めて主張し、クリル諸島(北方領土と千島列島)に新たな兵器を配備する可能性に言及した。
 岸田首相が同日行った施政方針演説で、領土問題の解決と日露間の平和条約締結の方針を堅持すると述べたことに反応した。「『北方領土』に関する『日本人の感情』など知ったことではない。これらは『係争中の領土』ではなく、ロシアの領土だ」と一方的に主張した。新兵器の詳細には触れなかった。
 メドベージェフ氏は、その上で「悲しむサムライは伝統的なやり方、切腹で人生を終わらせることができる。もちろん勇気があればだが」などと書き込み、切腹の作法を紹介する写真も添付した
 読売新聞オンライン 1/31(水) 10:12

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 こんな舐めたことまで言ってくれているのだから、「悪意には善意を。圧力には自由を。怒りには笑顔を。敵対には友好を」などと甘っちょろい理想語りなどしていないで、彼らが危機感を持つようにしなければ交渉にもならない。

 しかしこの前大統領も、安倍内閣時代はこんな態度を取ったりしなかった。
 いったい安倍氏はどれだけ駆け引きで相手を押さえていたか。
 プーチン大統領の陰に隠れた首相ということもあったのだろうが、そのプーチン氏を「暴走させなかった」というところで、「憲法9条外交」だの「話し合いで」とか言っている勢力はもっと安倍氏を評価すべきなのだが……。

 その安倍氏の元で外務大臣をやっていた岸田総理は、世界の「そういう空気」を肌感覚で知っているはず。

(2022/10/11の記事、歴史からまったく何も学んでいない)で取り上げたゼレンスキー宇大統領に続いて、

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 ウクライナのコルスンスキー駐日大使「北方領土はロシアに占領された日本の主権領土だ」

 ウクライナのコルスンスキー駐日大使は7日、日本が同日に「北方領土の日」を迎えたのに合わせ、北方領土はロシアに占領された日本の領土だと、自身のX(旧ツイッター)に投稿した。
 コルスンスキー氏は、「今日改めて申し上げたいのは、北方領土はロシアに占領された日本の主権領土であるということだ」と強調した。その上で、「私たちは、ロシアが再び敗北し、占領されたすべての土地が虜囚の地から解放されるその日まで、共に歩んでいかなければなりません」と訴えた。
 産経新聞 2/7(水) 18:27

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 こんどは駐日ウクライナ大使がこういうことを言っている。

 自国支援のための宣伝もあるのだろうが、「旧ソ連」の一国がこういうことをいっているということを、我が国は政治利用しなければ
 なんとなく雰囲気で「旧ソ連の権利は全部ロシアが受け継いだ」かのような感じになっているが「そんなことはない」という流れを作るよう国連などで工作活動するとか。

 せめて以前書いたように自衛艦で北方領土付近を「航行の自由作戦」させるとか。
 それは挑発し過ぎというならば、毎日の昼食メニューなどでいいから適当な暗号(解けるようなものにする必要はない)にして各艦の間でのやり取りを増やして、「なにか自衛隊が動きを見せてている」かのように相手の疑心暗鬼を掻き立てるぐらいのことは、するべきだ。

 う~ん。以前から指摘しているように岸田総理は「この課題を解きなさい」というテストを出すといい点を取るが、「問題を見つけなさい」といわれて能力を発揮するタイプではないからなぁ。
 北方領土とか、この後控えている竹島の日のような「ルーチンワークになってしまっているような課題の解決は、難しいかもしれないなぁ。


 本日の占い。

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 三輪そうめん、今年は「安値」 大神神社で卸値占う卜定祭


(写真、朝日新聞デジタルより。神職が引いた紙は「安値」だった=2024年2月5日、奈良県桜井市三輪)

 奈良県桜井市の特産品・三輪そうめんの卸値を占う伝統行事「卜定祭(ぼくじょうさい)」が5日、同市の大神神社であった。占いの結果、今年の卸値は「安値」となった。三輪そうめんの製造・販売業者ら約80人が参列した。
 神社では、三輪そうめんは奈良時代、神主の息子が飢饉(ききん)に苦しむ人々を救うために作り始めたと伝わる。
 この日の「卜定の儀」では、神職が「安値」「中値」「高値」と書かれた紙から1枚を引いた。「安値でございます」と掲げた紙を、かしこまった様子で見つめた。代表的な1銘柄18キロあたりの卸値の参考価格は、1万1800円になるという。
 県三輪素麺(そうめん)工業協同組合の小西幸夫理事長は祭典を終え、「人手や後継ぎ不足で厳しい時代を迎えているが、気を引き締めて頑張りたい」と話した。(上田真美)
 朝日新聞デジタル 2024/02/06 10:30

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 奈良の神様はそうめんの値が下がると託宣されたか。
 これがすなわち「小麦価格の下落」を意味しているのだとしたら、その価格上昇の大きな要因の方で動きがあるということにもなるのかな?

 近くのスーパーで売っている小麦製品など、量が減っているのも「なんだかなぁ」だが、蕎麦などは味まで悪くなって「とても食べられたものではない」ものになってしまっているのがたまらない。
 もともと日本のスーパーで売っている乾麺の「そば」は小麦粉の方が多い「そば風味のうどん」が多いとはいえ、蕎麦粉の割合の問題か、質の問題か、メインの小麦のせいか……。