皆さんは「智者」なので「流言」を止めますよね? | 偕楽園血圧日記

皆さんは「智者」なので「流言」を止めますよね?

 内閣府が、


https://twitter.com/CAO_BOUSAI/status/1742803718553407753

 こんなツイートを流している。

「流言は智者に止まる」か。
「愚者はもはや相手にしても仕方がない」宣言ともいえ、政府としては相当覚悟のある言い方だ。

 まあそれでも、

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 鳩山元首相、原発火災〝誤報〟指摘も、北陸電力発表に「怪しさは消えず」と疑念、長男の撤回要求に応じず

 鳩山由紀夫元首相が4日夜、X(旧ツイッター)を更新。能登半島地震に関する2日付のX投稿で「(石川県の)志賀原発で火災が起きた」と記した内容が「誤報」であるとの指摘や、長男・鳩山紀一郎氏からの撤回要請があった中、その撤回には応じず、逆に北陸電力の発表に対して「怪しさは消えず」との疑念をつづった。

 由紀夫氏は2日午後9時36分の投稿で、能登半島地震について「亡くなられた方のご冥福をお祈りし、寒さの中被災された方々にお見舞いを申し上げます」とした上で、「気になるのは志賀原発で、爆発音がして変圧器の配管が破損して3500ℓの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」と記した。
 この投稿に対し、ユーザーによるコミュニティノートで「志賀原発で火災が起きていたというのは誤報です」として、「油漏れと変圧器の一部破損によるものを作業員が火災の発生と誤認し、国や関係自治体などに報告したことによるもの」という北陸電力の発表を示された。さらに、次期衆院選東京2区で国民民主党の公認予定者として出馬予定の紀一郎氏が4日午後1時20分の投稿で父の投稿を引用して「こちらのポストにつきまして、父には撤回を求めました」とつづった。

 しかし、この日の内に「撤回」されることはなかった。由紀夫氏は4日午後10時1分の投稿で「東奥日報が『林芳正官房長官が志賀原発の変圧器で火災発生、消火済みと述べた』のでこの重大性を書いたところ、北陸電力が、作業員の誤認で調べたら火災はなかったと発表していた」と経緯をおさらいした上で、「火災がないに越したことはないが、作業員が何を火災と間違えたのか。では火もないのに消火済みとは?怪しさは消えず」と指摘。まさに〝火のない所に煙は立たぬ〟理論で、発表内容を疑う姿勢を示した。
(後略)
(よろず~ニュース編集部)
 よろず~ニュース 1/5(金) 9:43

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 こういう人はなにを言われているのか理解しないだろう。なにしろ「自分は賢者」と思っているような人だから。

 まあ、周りは彼が「愚者」だと知っているから、こんな流言も広がることはないだろうけれど。


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 能登半島地震の被災地支援40億円規模予備費 立民議員らが「これはない」と問題視

 能登半島地震の被災地に対する物資支援のため岸田文雄首相が表明した予備費47億4千万円の支出を巡り、規模が小さいとして立憲民主党の蓮舫参院議員らがX(旧ツイッター)で問題視している。ただ、今回の予備費は初動対応に過ぎず、政府は被害実態の全容に応じて財政支援を行う方針を明らかにしている。ネット上では
一部立民議員のこうした投稿に対し「被災者に誤解を与えかねない印象操作」との指摘が相次いでいる。

 首相は4日、「プッシュ型」物資支援強化のため、9日に予備費使用を閣議決定すると表明。額は40億円規模を示唆し、5日に令和5年度予算の予備費から47億4千万円を支出する方針を明らかにした。
 これに対し蓮舫氏は5日、Xの自身のアカウントで「建物倒壊による人的被害をかんがみてもなぜ予備費使用がこの額なのか」と予備費の額を疑問視した。原口一博元総務相も同日、「(政府が昨年12月に表明した)ウクライナに追加支援6500億円、能登半島地震で予備費使用が40億円。いくらなんでもこれはないだろう」と訴える。杉尾秀哉参院議員も4日にXで「大阪万博の、わずか半年使用されるだけのリング(大屋根)に344億円が投じられるのと比較してもありえない額。被災地への誤ったメッセージでもある」と指摘した。

 予備費は過去の災害対応でも必要に応じて第2弾、第3弾が創設され、補正予算も編成される。平成28年に発生した熊本地震では第1弾の予備費は23億4千万円にとどまったが、発生後約1カ月で総額約7800億円の28年度補正予算を成立させている。
 能登半島地震の対策でも、政府は「被災状況が明らかになり、損害の見積もりなど概要が出てくるに従い、もっと大規模な財政支援のあり方を検討する」(公明党の山口那津男代表)方針だ。首相も4日夜のBSフジ番組で予備費の規模について「
発災後の必要な物資を送り込むための費用だ。予算の制限で復興復旧で躊躇することは絶対に考えない」と強調している。
 このため、SNSでは杉尾氏らの投稿に対し「40億が全てであるかのような発言の方が誤ったメッセージになる」「批判のための批判」「 被害額がはっきり分かれば、後で調整して不足無く被災地支援するんだから」などと否定的なコメントが目立っている。
 産経新聞 1/5(金) 19:25

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 東日本大震災の時に与党をやっていた政党の議員たちが、その「愚者」さを披露してくれている。

 彼らどころか党代表までが、


https://twitter.com/izmkenta/status/1743234115217043936

 こんなことを言ってしまうのだから、救われない。
 それは驚かれるだろう。「まだ具体的な被害状況もわかっていない時」に使う金の量を決めてしまったのだから。
 そして「早く決めた」と言いながら、(2011/05/19の記事、震災復興に「時間切れ逃げ切り」はない!)で引用した記事にあるように「賠償支援法案、今国会提出見送りへ 2次補正も8月以降」とやったのだからなにをや言わん。

 そもそも「自分たちは民主党とは関係ない」と普段いっているというのに、こんな時には「我ら民主党の政策」を誇るようなことを言う。
 で、その「三日目に決めた302億」で、自分たちはどれだけ有効な施策を打っただろう? ただ「担当大臣」を決めたらその人物は作業着の襟を立てて都内のコンビニを回り、棚をにらんでいただけではないのか。
(2011/04/04の記事、こいつらまとめてお払い箱だ!)で書いたように、当時は被災地への物資郵送には自治体が直接配送業者に依頼しなければならなかったのだ。

 そういうことを教訓にして、今では「ニーズを聞いてから手配するのではなく、とにかくまず必要そうなものを送り込むブッシュ型」というスキームができていて、そのために使った予算の承認は後という形を取っている。
 ネットでは「自衛隊より番屋が早い」と嘲笑っている者もいるが、そのパン屋がこういう時に率先して動くようにと政府は事前に話をつけてあるのだ。「40億」はそういうことのために使わる金である。
 そんなこともわからずにただ揚げ足取りをしているつもりで「愚者」をさらしているのだ、立民議員たちは。このスキームは(2016/05/14の記事、与党貶しならば何でもありか!(怒))で取り上げた熊本地震の時に野党ながら彼らも経験しているはずなのに。


 西日本豪雨やその他の災害が起きるたびに何度も言われているのに、いまだに、


https://twitter.com/oishiakiko/status/1743284225250590865


https://twitter.com/TomoMachi/status/1743328497509286051

「激甚災害指定がー」と喚いている者たちもいる。

「あれは被害状況が分かってからその復興費を国が補填する制度だから『早さ』は関係ない」といくら言われても理解せず、ただひたすら「こっちが早い」「あっちは遅い」。
 まったく馬鹿らしい。


 立民議員の「流言」を止めずに流している人間たちの中には、

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大々増税の絶好の機会としか見てない
この一大事に総理が岸田である事は
日本の不幸、海外の援助も早急に受けて
1秒でも早く被災者を救うべき
増税しないとやっていけないなら
尚更、援助は受けるべきだと思う
こんな総理は早急に辞めてもらい
まだ、人間味のある菅前総理に
代わって貰いたい。

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「今後の復興復旧の全体予算については、予備費をまずしっかり使うことで対応していく。状況を見ながら、その後も柔軟に対応することを考えている」

「予算が心配だからと復興復旧ちゅうちょすることは、あってはならない」

この二つをたして考えると、
答えは復興を目的とした増税になります。


柔軟な対応=復興税や消費税の増税

ちゅうちょすることはあってはならない=必ず増税してみせる

岸田首相が言うと、こう言ってるようにしか聞こえない。

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復興に向けた予算編成は国の責務ですので躊躇なく必要な分行うべきです。ただし本災害を口実として、しれっと復興税のような増税を企てることは、今の日本経済状況を考えると絶対あってはならないでしょう。
予算が国会で承認されれば、国は通貨発行権(国債発行による財政出動が出来る)を行使して、まずは通貨発行して支出することとなります。本来それだけでいいのですが、従来の財政財政均衡主義にとらわれていると、支出した分取り戻すという考えに支配され、復興税を新設してその分を回収する(結局増税する)ということにもなりかねません。そうした流れがないか注意する必要があります。

 日刊スポーツ1/5(金) 6:00配信「『たった40億』批判に岸田首相反論 プッシュ型支援の額だと強調 予算制限は『絶対考えない』」コメント欄より

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 こんなレッテル貼りでいちゃもんをつけている者もいるが、うん。東日本大震災で被害が出ているときに「復興税」といって増税したのが民主党で、その時の閣僚や党のお偉いさんが多くいるのが今の立憲民主党で、泉代表は震災後にその増税を決めた予算委員会の与党側理事であった

 これで誇られてもなぁ。


 おまけ。

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 被災住居からミカン盗む 容疑で自称大学生逮捕 石川県警

 能登半島地震で被災した住宅からミカン6個を盗んだとして、石川県警は5日、住居侵入と窃盗の疑いで、自称愛知県刈谷市の大学生の男(21)を現行犯逮捕した。
 県警によると、地震で被災した住宅を狙った空き巣の逮捕は初めて。容疑を認め、ボランティアで石川に来たと話しているという。
 逮捕容疑は、5日午前8時40分ごろ、同県輪島市の70代男性の自宅に侵入し、ミカン6個(計約3000円相当)を盗んだ疑い。
 県警によると、男性宅から知らない男が出てきたところを近所の女性が発見。近くで救助活動をしていた警察官に引き渡した。 
 時事通信 1/5(金) 23:05

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 なにやっているのだろう、まったく。

 それにしても今回の地震では、

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玄関前で見知らぬ人がウロウロ
 一部の住民は被害が少なかった金沢市に避難しているというが、まだ町にとどまる人も多くいる。前述のとおり道路は通行止めが多く、乗用車を失った住民も少なくない。高齢の家族がいる家庭も多いという。だが、住民が町外避難を躊躇せざるを得ない理由の1つに、ある恐怖が──。50代女性はこう語る。

「被災地に火事場泥棒が入ってきているようなのです。私の友人の話なんですが、1月2日の深夜、家に帰れず穴水町で車中泊していたときに、車のドアをガチャガチャと開けようとする音がして起きたと。中に人がいないものだと思っていたのか、飛び起きると顔が見えて、そのまま走って逃げていったそうです。この辺りの人なら顔がわかるのですが見たことのない顔だったらしく、そういう人が入ってきているんですね。

 そのほかにも、深夜の時間帯に崩れかけた家の玄関前で見知らぬ人がウロウロしていて、車のライトで照らすと逃げていったという話も聞きました。私たちもお風呂に入りたいし、水が欲しいから金沢市内に行きたいんですが、行ったら家はどうなるのか、荒らされてしまうんじゃないかという恐怖がある。だからここを離れられないんです」

 NEWSポストセブン 1/4(木) 17:30配信「【現地ルポ・能登半島地震】「深夜に車のドアをガチャガチャと…」被災地を襲う「火事場泥棒」の“卑劣な行為”」より

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 こんな記事を書く週刊誌が出たり、「避難所での性暴力」について警告するツイートなどもちょくちょく見かけたり。

 東日本大震災や熊本地震の時にもこの手の話は聞いたが、今では「リベラル」といっているような勢力が大声で「デマだデマだ」と否定して回っていた
 中には誰も「特定外国人」といっていないのに「民族差別だ!」という者もいたり。

 それが今回はさほど騒がれないでこういう話が流されているのは……いったいなにがあったのだろう?


 本日の気温。

 今年は妙に暖かい日が続いていて、埼玉の方では、

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「氷柱、解けちゃった」開催急きょ延期 秩父三大氷柱、暖冬嘆き


(写真、毎日新聞より。雪も氷柱もほとんどない今年の「尾ノ内氷柱」の会場=2024年1月3日撮影(尾ノ内渓谷氷柱実行委員会提供))

 秩父地域の冬の風物詩「秩父三大氷柱(ひょうちゅう)」が、暖冬の影響で開催延期が決まった。いずれも6日からの3連休に合わせてオープン予定だったが、気温が高く氷柱が育たないため、13日に延期した。ただ、埼玉県内は今後も平年より気温の高い日が多い見込みで、開催自体が危ぶまれている。

 6日から2月25日までの開催を予定していた横瀬町の「あしがくぼの氷柱」。西武鉄道・芦ケ久保駅から徒歩10分と近く、例年8万~10万人が訪れる。年末に冷え込み、12月30日の氷柱の状態を見て予定通り開催できると判断、初日からライトアップも予定していた。
 だが、その後は気温の高い日が続き、通路などの氷柱は完全に解けて3日に延期を決めた。ライトアップの鑑賞予約も入っており、返金手続きを取ったという。担当者は「2020年に暖冬で開催途中>で中止したが、今回は開催自体危ぶまれる状況。コロナ禍を経て外国の方も楽しみにしているだけに一日でも開催したい」と願う。
(中略)
 今後の天候について、熊谷地方気象台は「今後2週間程度は、気温が高めの状態が続くだろう」と話している。【照山哲史】
 毎日新聞 1/5(金) 17:04

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 こんなことになっているという。

 本県も袋田の滝がまったく凍結していない。

 逆にそのおかげで令和六年能登半島地震の被災地も雪がなく助かっていたところもあるのだが……これからあちらは雪の予報。
 暖の確保はできるだろうか。
 電気もまだ停まっているところもあるというし。

 北陸には行ったことがないのでグーグルのストリートビューで見るぐらいしかできないのだが、能登半島は本当に道が狭くて山がちで厳しい。
 仮設住宅など建てる余地はあるだろうか。