我が国は日露戦争の戦勝国だし | 偕楽園血圧日記

我が国は日露戦争の戦勝国だし

 ずっと雨だ……なんだかいつもの放散痛のようなものまで出てきた。


 それにしても、呆れてため息しか出ない。

 岸田総理がウクライナを訪問した時、

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 首相のウクライナ訪問、「うまい棒」が支援物資? 判明した意外な中身は…

 岸田文雄首相がウクライナの首都キーウを電撃訪問した際、支援物資としてお菓子の「うまい棒」を大量に持参したのでは、とSNSで話題になっている。ポーランド南東部プシェミシルの駅からキーウ行きの列車に乗り込む首相をとらえたNHKの映像に、日本政府関係者がうまい棒の段ボール箱を一緒に運び込む様子が映っていたからだ。だが、関係者への取材で判明した箱の中身は、別の意外なものだった…。

 SNSでは、うまい棒の箱に注目した人たちが「ゼレンスキー大統領の好物?」「中身は何なんだろう…」などとさまざまな考察を巡らせている。
 だが、政府関係者への取材によれば、箱の中身は、首相の地元・広島県の宮島で作られた50センチ大の「しゃもじ」だという。しかも、ゼレンスキー氏宛てに「必勝」の文字と「岸田文雄」の署名入り。しゃもじは「敵を召し(飯)取る」との意味で、験担ぎにも使われている。首相はロシア相手に勝利できるよう、ゼレンスキー氏にエールを送ったようだ。
 国会内の岸田事務所にも必勝と書かれた特大のしゃもじを飾っている。自民党総裁選出馬時、必勝祈願として、党広島県連から贈られた。ゼレンスキー氏に贈ったしゃもじは、この小型版とみられる。
 キーウでの首脳会談では、5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)にゼレンスキー氏がオンライン参加することが決まった。現地参加する首脳らがしゃもじの産地で、世界文化遺産の厳島神社がある宮島に訪問する日程も検討されている。
 産経新聞 3/23(木) 12:26

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「必勝しゃもじ」があったということで、いつもの面々が大はしゃぎ。

 いつもの「トラッシュ」雑誌が、

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「岸田首相がキーウ行きの列車に乗り込むところを捉えた映像に、『うまい棒』の段ボール箱が映り込んでいました。そこからネット上を中心に『支援物資はうまい棒?』とささやかれていました」(全国紙記者)
 しかし、段ボール箱の中身はうまい棒ではなかった。
「松野博一官房長官が記者会見で、箱の中身がしゃもじだったことを明かしました。大きさは約50センチで、『必勝』の文字と『岸田文雄』の署名が入ったものだと聞いています」(前出・全国紙記者)
 意外な手みやげに、Twitter上ではツッコミが続出した。《なぜ、しゃもじ…》《しゃもじとか絶対いらない》《うまい棒の方が食べ物でまだ嬉しい…》
 さらにタレントのラサール石井も23日ツイッターを更新し、“必勝しゃもじ”贈呈について言及した。
>《これ日本ではどう使うものか説明したのか。家を追われまともな食糧もない「戦地」だぜ。しかも戦争放棄を謳う国の総理が、侵略された国に「必勝」って。祈るのは平和だろう。》
 週刊女性PRIME 3/24(金) 7:02配信「宣戦布告?岸田首相、ウクライナに贈呈した“必勝しゃもじ”の意味に賛否両論『必勝じゃなく平和だろ』」より

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 常連になっている「所在不明の全国紙記者」やら「そっち系の声」やらをクローズアップすれば、便乗した野党議員が、

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「ウクライナに地元名産の必勝しゃもじ、違和感ある」 立憲・泉代表

■立憲民主党・泉健太代表(発言録)
(岸田文雄首相がウクライナを訪問した際、ゼレンスキー大統領に地元・広島の「必勝しゃもじ」を贈呈したことについて)緊迫した外交のなかで、必勝しゃもじを贈呈したのは違和感がぬぐえない。大切なのは日本がどうウクライナを支援するかであって、地元の名産品をアピールすることではない。緊張感のなさを露呈したのではないか。
(しゃもじに込められた意味として)「敵を召し捕れ」ということなら、戦前の発想であり、いかがなものかと思う。そうでないとしても、選挙や受験の験担ぎに使われているから、というのは理由にならない。国民の代表としてウクライナに行ったのなら、地元産品ではなく、日本全体としての支援をアピールすべきだったと思う。(記者会見で)
 朝日新聞デジタル 3/24(金) 12:30


 立民・蓮舫氏、必勝しゃもじ疑問視「選挙と区別つかない」

 立憲民主党の蓮舫参院議員は24日、自身のツイッターで、岸田文雄首相がウクライナのゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」を贈ったことについて、「選挙と戦争の区別がつかないとしか思えない」と疑問を呈した。
(後略)
 産経新聞 3/24(金) 18:21


 維新・馬場代表、しゃもじ贈呈は「お気楽すぎる」

 日本維新の会の馬場伸幸代表は24日の記者会見で、岸田文雄首相がウクライナのゼレンスキー大統領に地元・広島県名産の「必勝しゃもじ」を贈ったことについて「一言でいってノーセンスだ。ゼレンスキー大統領は毎日、生死をかけた戦いをしている。お邪魔する側は相手の立場をおもんばかってお邪魔しなければならない」と批判した。
(後略)
 産経新聞 3/24(金) 17:52

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 追従。

 ついには、

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 岸田首相、必勝しゃもじは「敬意表すため」 立民・石垣氏は批判「不適切」

 岸田文雄首相は24日午前の参院予算委員会で、ウクライナ訪問の際にゼレンスキー大統領への贈答品として「必勝」の文字が書かれたしゃもじを持参したことについて「ウクライナの方々は祖国や自由を守るために戦っている。この努力に敬意を表したい」と述べた。立憲民主党の石垣のり子氏が「必勝というのは不適切」と批判したのに対して答えた。
 しゃもじは首相の地元・広島の名産。「敵を召し(飯)取る」との意味で、験担ぎにも使われており、日清・日露戦争では戦場に向かう兵士が多くのしゃもじを奉納したとされる。石垣氏は「選挙やスポーツではない。日本がやるべきはいかに和平を行うかだ」と持論を語った。
 産経新聞 3/24(金) 11:46

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 国会でまでガチャガチャやる始末。

 もちろん、


https://twitter.com/tamiyukikihara/status/1638920280021278721

 朝日新聞の記者も「平和平和」と叫ぶことを忘れない。

 まあ落ち着いて、とりあえずは、

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これは1年前の記事です

 ウクライナの子どもたちを元気づけたい 広島の被爆女性が折り鶴

 爆撃された家から逃れ、次の攻撃におびえる子どもや、不安な表情で隣国に逃げる家族――。ロシア軍の侵攻が続くウクライナの様子がテレビで伝えられ、あの時の恐怖が胸に迫ってきた。「怖いじゃろう、大変じゃろう」。広島市の空民子(そら・たみこ)さん(80)は、子どもたちの笑顔を願って鶴を折り始めた。「なんとか子どもたちを元気づけたい」。手を動かし続けるのは、伝えられる光景が、かつての自分と重なったからだ。
(中略)
 折り鶴は今後、日本で受け入れる予定の避難民に届けたいと思っている。「今、被爆者が願ってきた世界になっていない。一日も早く平和が訪れ、子どもたちに笑顔が戻りますように」。鶴の折り目を優しくなでた。【小山美砂】
 毎日新聞
2022/3/9(水) 15:25


 ウクライナ大使館に「千羽鶴」を 平和願い折るも寄贈断念、発起人の胸中は

「折り鶴を送るのは迷惑になるとのご指摘をたくさんいただきました」
 ウクライナの平和を願い、在日ウクライナ大使館(東京都港区)に「千羽鶴」を届けようと考えるも、断念した男性がいる。決断の裏にはどんな思いがあったのか。J-CASTニュースが2022年3月15日、胸の内を聞いた。

■「この蛮行を許してはいけない」岐阜市内で抗議活動
 ウクライナ大使館に折り鶴を送る予定だったのは、岐阜県揖斐川町の保井円(59)さん。同町にある「大和神社」の神主で、神社境内の古民家を改装した宿「宿屋揖斐川」のオーナーでもある
 フランスに23年の在住経験があり、ロシア人の知人もいるという保井さん。今回のウクライナ侵攻を受け、22年3月1日に自身のFacebookで反戦への思いを伝えた。
「この蛮行を許してはいけないという意思表示をすること。SNSで発信する、寄付をする(寄付先は慎重に選ぶ必要がありますが)、署名をする、デモに参加する...。どんな形でもいいので、とにかく許さないということを表明しなければなりません」
 この呼びかけに、地元の保井さんの知人らが「自分も意思表示をしたい」と賛同。集まったメンバー10人が、3月5日に岐阜市内で戦争への抗議活動を行った。「戦争反対」「NO WAR」と書かれたプラカードを作り、青と黄色の「ウクライナカラー」の折り紙で鶴を折った。
(中略)
 一方で、寄せられた反応からは「折り鶴なんて意味がない」というニュアンスも感じ取ったと話す保井さん。次のような言葉を投げかけた。
「例えば、ご家族の中でウクライナの問題を考えながら鶴を折ることは、『自分がウクライナにいたらどうする?』『お父さんが戦いに行くとなったらどうする?』と想像を巡らせるきっかけになると思います。折り鶴を受け取る外国の方からすれば、『日本の人たちがこんなものを折ってくれたんだ!』と励みになる。日本の文化が持っている大切なことが、必要以上に蔑まれているなと感じます」
 今後、千羽鶴が完成した際は「宿屋揖斐川」に飾る予定だ。「宿に来るお客さんと一緒に、ウクライナの問題を考えるきっかけにしたいと思います」
 J-CASTニュース
2022/3/20(日) 11:00
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 こういう記事が出た時に「いや、確かに千羽鶴送っても意味はない」といっていた人だけが今は口を開くことにして、こういう行為に同調していたメディアや人たちは黙っておこう。

 その上で……確かに千羽鶴がたくさん送られてきたところでウクライナの人は「どうすれば」と思うだろうが、それが百ドル札で折られていたら、どうだろう?
 岸田総理が持って行った必勝しゃもじの上には、(2023/03/24の記事、さあ、「旗を見せ」たぞ)で引用したマスメディア自身の記事が書いているように、「エネルギー分野などで新たに4億7千万ドル(約620億円)の無償支援」(共同通信 3/22(水) 6:14「岸田首相、戦争犯罪の責任追及 ゼレンスキー氏と首脳会談」)が乗っているのだ、「日本全体としての支援をアピールすべき」といっている泉立民代表さん。

 しかもこのしゃもじ、そもそもが日露戦争の時に勝利を願って奉納されたものが始まりだというのだから、その支援にかける意気込みの表現にもなる。

 ロシアはしっかりと、

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 国営タス通信は、岸田氏がウクライナ訪問時、ゼレンスキー大統領に「必勝」と書かれた広島名物のしゃもじを贈ったことを紹介した。日本の報道などを引用して「日露戦争時の兵士のお守り」と強調。現地メディアはロシアへの挑発と捉えたもようで「奇妙なプレゼント」と不快感をもって伝えた。
 時事通信 3/24(金) 15:41配信「岸田首相のウクライナ訪問に論評 広島名物『必勝しゃもじ』は挑発 ロシア」より

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 「その意味」を読み取っているし、

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 ウクライナ駐日大使、必勝しゃもじを歓迎 「日本の贈り物として喜ばれる」

 在日ウクライナ大使館は24日、岸田文雄首相が訪問先の同国のゼレンスキー大統領に対し地元・広島産で必勝祈願のしゃもじを贈ったことを受け、「必勝!」と大使館の公式ツイッターに投稿した。コルスンスキー駐日大使も翌25日、「これからは、日本からの贈り物として『必勝しゃもじ』がとても喜ばれます」とツイッターで発信した。
(後略)
 産経新聞 3/25(土) 10:44

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 ウクライナ人は喜んでいるぞ。

「選挙がどうの」といっている人間は、「必勝」が選挙だけに使われる単語だとでも思っているのだろうか? とりあえずは「トラ! トラ! トラ!」という映画ぐらいは見ておいた方がいいぞ。
「平和平和」といっている者は、それをいっていれば平和になると思っているのだろうか?
 侵略されているウクライナにすれば、戦いに勝ってロシア軍を追い出すことがすなわち「平和」になることではないか!

 日本は、戦後ずっと「侵略はダメ」と国民に教えてきたのではないのか。
 今「すぐ終戦」といっている者は、「侵略されたものは仕方がないから明け渡して抵抗しないようにしましょう」といっていることになるのだが、ならば今までの「日本は侵略国家」という非難はなんだったのだろう? それを掲げて「世界最低の国だから世界中に土下座していろ! とくに韓国と中国に!」と、彼らは主張していたではないのか。

 わが国は今その「侵略はダメ」という側に立ってウクライナを応援しているというのに、それを批判するのが主にその「侵略ダメ」を掲げてきた勢力だというのだから、彼らの本当の目的はただ単に日本を貶すことであったのが、とてもよくわかる話だ。


 おまけ。

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「正式連絡なかった」 参院議運委員長、ウクライナ訪問で政府に苦言

 岸田文雄首相のウクライナ電撃訪問をめぐり、参院の石井準一議院運営委員長が23日の議運委理事会で、政府から議運委員長の自身に対し「正式な連絡がなかった」として、政府側に国会への連絡ルートを決めておくように求めた。
 石井氏によると、首相がウクライナを訪問した21日に政府から正式な連絡はなかった。同日昼すぎ、官房副長官から石井氏の携帯にショートメールで非公式に連絡があったが、首相のウクライナ訪問自体を伝えるものではなかったという。
 訪問をめぐっては、首相は自民党幹部に21日午前10時ごろに電話で連絡を入れており、石井氏は「国会軽視」とならないよう苦言を呈した形だ。政府は、「持ち帰って政府内で協議する」と応じたという。
 国会会期中の首相の外国訪問は、慣例的に国会の事前了解が必要。だが、ウクライナ訪問については、与野党は首相の安全面などを考慮して「事後報告」でも可能としていた。(磯部佳孝)
 朝日新聞デジタル 3/23(木) 20:41

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 林外相を国会に縛り付けてG20外相会議に出させなかった人であれほど非難されたというのに、まだこんなことをやっているのか、参院は。

 この石井運営委員長は与党・自民党の議員だというのだから、本当に参院自民の劣化はひどい。
 昔参院自民は衆議院の自民党が「みんなのよく知る自民党」ならば「別の政党」といわれるほど独自路線をとっていたが、それが悪い方向に劣化して再現しているのだろうか。

 まったく情けない。


 本日の訃報。

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 俳優の団時朗さん死去


(写真、時事通信より。団時朗さん)

 団 時朗さん(だん・じろう、本名村田秀雄=むらた・ひでお=俳優)22日午前4時14分、肺がんのため死去、74歳。
 京都府出身。葬儀は近親者で行う。
 68年、資生堂の男性化粧品「MG5」のCMでデビュー。71年に「帰ってきたウルトラマン」で主人公の郷秀樹を演じ人気となった。84年に片岡孝夫(現・仁左衛門)さん主演の「ハムレット」に出て以降は舞台などで活躍した。 
 時事通信 3/24(金) 12:28

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 訃報の列にまた一人……「リュウソウジャー」でファンキーな役を見せてくれていたのに。
 子供のころ持っていたお気に入りのGIジョーiには、いつもMATの制服を着せていたよ。ヘルメットに「6」の数字を書いて。

 いや、きっと「郷秀樹」は死んだのではない。光になってM78星雲に帰って行ったんだ。
 また帰ってきてくれることを願って、合掌はせず手を振って見送ろう。「ウルトラ五つの誓い!」