窓口業務を簡単にするためのものなのに(ため息) | 偕楽園血圧日記

窓口業務を簡単にするためのものなのに(ため息)

 う~ん。花粉が多いのか目がかゆくてごろごろする。


 二月は昨日で終わり。通常より日数の少ない月だったからというわけでもないのだが、

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“駆け込み”マイナカード申請 役所に申請殺到「4時間待ち」 “勘違い”混雑に拍車

 取得すれば、最大2万円分のポイントがもらえるマイナンバーカード。ただし、28日までにカード発行の申請を済ませる必要があるため、役所には「駆け込み申請」の人が殺到し、大混雑しています。

■夜間・休日も臨時窓口開き対応も「厳しい状況」
職員:「かなり待つ形になりますけれど…。今、3時間から4時間待つんですが…」

 27日午後の東京・板橋区役所。「4時間待ち」と言われようとも、皆さん、じっと待ち続けます。

 マイナンバーカードの申請に来た人:「駆け込みですよね。慌ててきましたね」「締め切りが…。あとで、どっちみち申請しないといけないなら、ポイントあるうちに申請したほうが良い」
 マイナンバーカードの申請に来た人:「来たら、想像以上でびっくりしました。こんなに待つとは思わなかった。ちょうど2時間くらい待っています」

 締め切りまで、あとわずか…。区役所を訪れる人は後を絶ちません。さらに、“ある勘違い”が混雑に拍車を掛けていました。
 板橋区マイナンバーカード交付推進係 大和久智弘係長:「2月末までに、ポイントのひもづけをしなければならないと思われている方が、非常に多くなっております。2月末までにカードを受け取らなければならないと思っている方も、非常に多くなっています」
 最大2万円分のポイントを受け取るために、28日までに済ませないといけないのは、あくまでマイナンバーカードの「発行」の申請です。
 発行されたカードを受け取ったり、ポイントをもらうための手続きをしたりするのは、5月末までで構いません。
 しかし、受け取り窓口やポイントの手続き窓口には、行列ができていました。
(後略)
(「グッド!モーニング」2023年2月28日放送分より)
 テレビ朝日系(ANN) 2/28(火) 9:34

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 いやはやなんとも。すごいことになっていたようだ。
 NHKニュースでも「70分待ち」とかやっている役所の中継をしていたし。ディズニーランドじゃあるまいに。

 ディズニーでいうならば「ファストパス」予約のようなオンライン申請の方も、あまりの混雑でサーバーにつながらず、

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 マイナカード申請「待機ページが表示されたら、3月1日でもOK」 Webの締め切り、実質1日延長


(写真、ITmedia NEWSより)

「この画面が表示されている場合は、3月1日中に申請を完了していただければ、マイナポイントの申込対象となります」――マイナンバーカードの申し込みページへのアクセスを待機する“待合室”ページに、2月28日午前9時半ごろからこんな表示が現れた。
 同日は、マイナンバーカードの申し込みで最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」のカード申込期限。朝からサイトにアクセスが殺到し、待機ページには「約70分」など長時間の待機目安が表示されることもあった。
 そこで総務省は急きょ、「2月28日にオンラインで申し込もうとしたが、待機時間が長すぎて申し込めなかった人」を、3月1日のオンライン申請でもポイント付与対象にしたようだ。ただ、3月1日に改めて申請する場合も、サイトが混雑する可能性がありそうだ。
 マイナカードの申請は、オンラインや自治体窓口だけでなく、郵送申し込み・証明写真機からの申し込み、全国の携帯ショップ窓口での申し込みなども可能だ。
 ITmedia NEWS 2/28(火) 10:18

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 こんな措置をとったというのだが……この「待機画面が出た人オンリー」というのは、さらに混乱に拍車をかけることにならないか?

 そもそもマイナンバーカードの取得が進まなかったのは、はじめに「面倒くさい手続き」を設定したから。「通知カードがどうたら」とか「失くしたら警察に紛失届を出してどうたら」とか。そこに「平日窓口が開いているときに行かなくてはならない」という手間が加われば、「億劫」になるのも無理はない。
 私も通知カードがどうにも見当たらず、税務関係の書類にマイナンバーを記入する必要ができた時にナンバー入り住民票を請求したことがある。まったく本末転倒なことに。

 本人確認が大切なのはわかるが、それは運転免許の更新などでもやっていること。あれにしても、わたしが免許を取ったころは自分で写真を持って行ってとかいろいろ面倒だったのだが、今は優良運転者ならば行進する免許だけ持って警察署に行けばできるようになっている。
 まあ、だからマイナンバーの発効部署もだんだんと「簡素」なやり方で申請できるようになってきたのだが、ならばついでに、

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 マイナカード最短5日で発行へ、保険証廃止で政府が中間取りまとめ

 政府は17日午前、2024年秋に現行の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化するのにあわせ、紛失時などに最短5日でカードを交付するなどの対応策を盛り込んだ中間取りまとめを公表した。カードを持たない人には、無料で「資格確認書」も発行する。
 デジタル庁と総務省、厚生労働省が中心となり、日本医師会や日本薬剤師会など関係者も含めて昨年12月から課題を検討していた。
 マイナカードは申請から交付まで通常1~2カ月ほどかかるが、海外からの転入者、カードを紛失した人など早急にカードが必要な人のために「特急発行・交付」の仕組みを創設する。申請時に市町村の窓口で本人確認をすれば1週間以内(最短5日)でカードが本人に届くという。
(後略)
(中島嘉克)
 朝日新聞デジタル 2/17(金) 10:24

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「紛失時は最短5日」などといっていないで、いつでも「申請当日発行」できるように機材をそろえるべきだった。

 誰の顔色を窺っているのか知らないが、カード申請のシステム構築があまりに「おずおず」し過ぎだ。本気で普及させたいならばもっと「ガシガシ」やらないと。


「ガシガシ」といえば、「ブルドーザー」河野大臣が、

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 河野太郎デジタル相が「書かない窓口」視察 市の説明に「すごいね」


(写真、朝日新聞デジタルより。「書かない窓口」について深谷市側に質問する河野太郎デジタル大臣=2023年2月16日午前10時40分、埼玉県深谷市役所、猪瀬明博氏撮影)

 行政サービスのデジタル化を推進する河野太郎デジタル担当相は16日、埼玉県深谷市役所を訪れ、窓口で本人確認ができれば、申請や届け出の書類に記入しなくても複数の手続きが済む、いわゆる「書かない窓口」を視察した。
 この窓口は2020年7月、新庁舎開庁に合わせて県内で初めて開設された。文書読み取りや自動書類作成の技術などを使い、証明書発行にかかる時間を平均9分、住民の異動手続きで同25分短縮。職員数も従来の半分で済むようにした。
 こうした市側の説明を受けた河野氏は一言、「すごいね」。実際に窓口業務を視察した後、記者団に「(書かない窓口に)アナログ規制はないと思う。自治体にはアドバイザーも派遣する。積極的に採り入れていただきたい」と語った。(猪瀬明博)
 朝日新聞デジタル 2/17(金) 10:37

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 こんな市役所を訪れてご満悦のようで。

 朝日の写真ではよくわからないのだが、これは(2022/10/15の記事、「透明人間」には社会活動ができない)で取り上げたつくば市のものと同じく「カードをセットして必要な手続きを選ぶと必要事項が記入された書類がプリントアウトされる」というものだろうか?
 ならば大臣にはここで立ち止まらず、「そもそもプリントアウトをしなくても済む」システム開発に歩を進めていただきたい。

 困ったことに、この「書かない窓口」の運用を、

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 市役所の「書かない窓口」好評…住民票発行など、職員が聞き取り書類作成


(写真、読売新聞より。「書かない窓口」では、職員が聞き取り、書類を作成する(16日、新潟県見附市で))

 新潟県見附市は、住民票の発行や転出入などの際、窓口を訪れた住民から職員が聞き取ってシステムに入力することで、書類記入の手間が省ける「書かない窓口」の運用を始めた。北海道北見市が導入し全国に広がっているシステムで、県内では見附市が初めて。運用から1か月を経て、市民からも好評を得ている。

 窓口では、マイナンバーカードや免許証などで本人確認した上で、住所、氏名、手続き内容などを職員が聞き取り、申請書を作成・印刷する。住民は内容を確認して間違いがなければ書類に署名して手続きが完了する。
 住民異動届など計63種類の申請手続きや、住民票など53種類の証明受け付けで書類記入が不要になる。
 システム導入などの事業費約1700万円は国の「デジタル田園都市国家構想交付金」と、新型コロナに伴う「地方創生臨時交付金」を半分ずつ充てる。
 市は、年度末の繁忙期を前に1月16日に運用を始め、1階ロビーの記載台2台を撤去した。
(後略)
 読売新聞オンライン 2/19(日) 17:33

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「結局窓口担当が代行しているだけ」と理解している役所もあるようなので、そのあたりの指導もきちんとやってもらわないと。

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 転出入手続き簡略化、6日から マイナカードで「窓口1回」 市区町村

 引っ越しに伴う転出入の手続きを、マイナンバーカードと個人向けサイト「マイナポータル」を活用して簡略化する取り組みが6日、全国の市区町村で始まる。
 これまでは転出元と転入先で原則計2回、自治体窓口に出向く必要があったが、今後は転入時の1回で済むようになる。利便性向上や行政の負担減の効果が期待される。
 新たなサービスでは、住民がマイナポータルから転出の手続きを行える。引っ越す日や新しい住所、家族の状況などを入力。本人確認のため転入先の窓口を訪問する日程もそこで予約できる。自治体側は前もって人員体制や書類を整えておくことが可能だ。
 転入先の自治体によって対応は異なるが、デジタル技術などの活用が進んでいる場合は、総合窓口で署名をすれば関連手続きが完結する可能性もある。
 サービスの導入に関し、河野太郎デジタル相は1月27日の閣議後会見で、「マイナンバーカードを持っているとこうしたことが便利にできるようになる。ぜひメリットを実感していただきたい」と語っている。 
 時事通信 2/3(金) 20:32

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 こんなシステムも実装されたというが、ここまでやるならば、マイナカードは「顔データ」を持っているのだからそのままオンライン認証をして、窓口に行く手間を完全にゼロにできるよう、改良していこう。

 マイナンバーカードは今までの行政手続きの形を大幅に変えてくれるツールになる。「面倒くさくなく、ミスも起こしにくい」といういい方向に。

 マイナポータルなどをうまく使えば、「還付金詐欺」などを含んだ、

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「厚生年金の手続きできない。カード持って銀行に」区役所職員名乗り電話 高齢女性から384万円詐取

 23日午前、神戸市灘区の無職女性(81)が「区役所職員を名乗る男らに現金約384万円をだまし取られた」と兵庫県警灘署に届けた。同署は電子計算機使用詐欺事件として捜査している。
 同署によると18日午前、女性宅に灘区役所職員を名乗る男から「厚生年金の支払い手続きができない。キャッシュカードを持って銀行に行って」と電話があった。女性が近所の銀行へ行って指示された番号に電話すると、銀行職員を名乗る男が出て、女性はその男の言う通りにATMを操作。約96万円を振り込んだ。
 さらに、21、22日にも同様に女性宅に電話があり、6回に分けて合計384万円を振り込んだという。
 家族に伝えて被害に気付いたという。
 神戸新聞NEXT 2/23(木) 14:41

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 この手の「行政騙り詐欺」の防止にも役立つだろう。


 と、いうものなのだが、

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 マイナ保険証、導入義務化は違憲 保険医274人が東京地裁に提訴

 健康保険証の代わりにマイナンバーカードで保険資格を確認できるオンラインシステムの導入を国が医療機関に義務付けたことは憲法違反だとして、東京保険医協会の医師ら計274人が22日、国を相手取り、義務化に従う必要がないことの確認などを求める訴訟を東京地裁に起こした。マイナ保険証への対応を医療機関に義務付けるには本来は健康保険法の改正が必要なのに、省令の改正で代替した国の対応は、国会を唯一の立法機関とする憲法41条に反すると訴えている。
(中略)
 原告の医師側は、厚労省令は健康保険法に基づくものなのに、法律に規定されていないマイナ保険証への対応を省令で義務付けられたと主張。システム整備には70万円程度の費用がかかり、高齢の医師を中心に対応は困難として廃業を検討する人もいるという。医療活動の自由を侵害されたなどとして、原告1人当たり10万円の慰謝料の支払いも国に求めた。
 東京保険医協会の須田昭夫会長は提訴後、全国の保険医協会に訴訟への参加を呼び掛ける方針を示した。須田会長は「地域のことをよく知っている高齢の先生が廃業してしまえば、地域医療は衰退する。国がやっていることは医療破壊だ」と述べた。【遠藤浩二】
 毎日新聞 2/22(水) 16:01

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 こんなことまでして普及の足を引っ張ろうとする人たちがまだいるのだから(ため息)。
 東京保険医協会というのは赤旗にも登場する団体なので、つまりは「そっち側」の人間たちなのだろう。

システム整備には70万円程度の費用がかかり、高齢の医師を中心に対応は困難として廃業を検討する人もいる」というが、整備費には国が補助金を出しているはず。
 この「高齢の医師が」というのはヤフコメでもお気に入りのようで、「機械の操作がどうたらで、うちの近くの医院は廃業を決めて」とか書きこんでいる者もいるが、面白い。そういう人間たちの知る医院というのは、医師が窓口受付などの医療事務もやるのか。大変だなぁ。
 そういう医院では偽造の保険証や他人の保険証を持ってくる人間をどうやって見分けているのだろうか、とても興味がある。

 このニュースにもお定まりの、

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まあ医師と国の裁判は、ご勝手にだけど!
医療機関で使用している現在のマイナカード読み取り機は、
暗証番号を毎回入力しないといけないから、
高齢者なんかカードに書き込んじゃうかもよ!
マズい事が起こらなければ、いいが!!

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大体、保険証が電子化されれば済む話。
被保険者は全員持っているのだから。
そして逆にこれをマイナンバーカードとしたらいかがか。

 毎日新聞 2/22(水) 16:01配信「マイナ保険証、導入義務化は違憲 保険医274人が東京地裁に提訴」コメント欄より

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 と書き込む人間がいるが、何度も書いているように医療機関でのカード読み取り器は「顔認証」ができるようになっていて、暗証番号を選ばなくても済むようになっている。見たこともないのに想像でものを書き込んでいるからこんな恥をかく。

「保険証を電子化してマイナンバーカードにする」? それは今のマイナンバーカードに保険証機能を紐づけるのとどう違うのだ?
 なにか書き込み者の中の「価値観」の問題なのだろうか?

 まったく。いつまでも「国民総背番号制がー」の意識を引きずって「戦っている」つもりの人たちには、それなりの社会コストを払ってもらおう。
 住民票が必要になっても窓口で四時間並んでもらうとか。


 本日の健康。

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 銭湯業界×ボンタン生産者で生まれた「ボンタン湯」 今年も香り高く


(写真、朝日新聞デジタルより。ボンタン湯を楽しむ入浴客=2023年2月25日午後3時4分、気仙沼市古町1丁目、星乃勇介氏撮影)

 湯船にボンタンが100個ぷかぷか――。創業64年の銭湯「友の湯」=宮城県気仙沼市古町1丁目=で25日、この季節恒例の「ボンタン湯」が始まった。今年は店主の小野寺学さん(66)が「お客に喜んでもらいたい」と、昨年の倍量を投入。さっそく客が入浴を楽しんでいた。
 ボンタンは産地の鹿児島県阿久根市から取り寄せた。ふやけきるまで約1カ月楽しめるという。一番風呂に入った近所の男性(73)は「香りが絶品だった」と話していた。
 友の湯は12年前の東日本大震災で建物が大きく損傷したが、2週間後に営業を再開。被災した市民やボランティアの入浴を支えた。
 ボンタン湯は、防災インフラとして注目を集めながらも廃業が相次ぐ銭湯業界と、高齢化で生産者が減る産地が協働する企画。友の湯での実施は今年で3年目だ。
 営業時間は午後3〜8時。月曜休み。問い合わせは同湯(0226・22・2581)。(星乃勇介)
 朝日新聞デジタル 2023/02/26 11:00

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「ボンタン湯」かぁ。柚子湯のような感じかな。
 大きいせいか「ふやけきるまで約1カ月楽しめる」というのはすごい。
 温まりそうだ。

 が、ちょっと気をつけなくては。
 よく「高血圧の薬を飲んでいる人はグレープフルーツを採ってはいけない」といわれる。
 私も心臓の薬を飲んでいるのでグレープフルーツは避けている。
 これは血圧を下げる薬の効果をグレープフルーツの成分が強めてしまうからで、下手すると血圧が下がり過ぎて昏倒する場合もある。
 このグレープフルーツの成分と同じものをボンタンも含んでいるのだ。

 まあ、風呂の湯を飲む人はいないし、香りぐらいならば影響もないだろうから、「ちょっと気に留めて」おくぐらいでいいとは思うが。