「認めたくないものだな」という「赤い人」 | 偕楽園血圧日記

「認めたくないものだな」という「赤い人」

 ものすごくいい天気になった。
 連休は天気が悪いといっていたので23日に雲の多い中偕楽園に萩を見に行ったのだが、こんなに晴れるのならば今日に行けばよかったな。


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 日米豪印の外相がNYで会合 「多国間システム覆す試みに対処」


(写真、朝日新聞デジタルより。林芳正外相(右端)ら日米豪印(クアッド)外相会合に臨む外相ら=2022年9月23日、米ニューヨーク、外務省提供(朝日新聞))

 日米豪印4カ国(クアッド)の外相会合が23日午前(日本時間同日夜)、国連総会開催中の米ニューヨークで開かれた。会合後に発出した共同発表では、ロシアを念頭に「国連を含む国際システムや多国間システムを一方的に覆そうとする試みに対処する必要性」を強調した。
 前回の外相会合は2月に開催。覇権主義的な動きを強める中国への対応や、緊迫化するウクライナ情勢をめぐって協議したが、直後にロシアがウクライナを侵攻。その後は国連の機能不全が指摘されてきた。
 今回の共同発表では、日本などが訴えている国連改革に言及。「国連安保理における常任および非常任理事国の拡大を含む、包括的な国連改革の課題を推進」することに関与することも記した。
 朝日新聞デジタル 9/23(金) 23:58

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 国連総会が開かれているニューヨークで、QUAD(クアッド)の外務大臣会合が開かれ、安保理改革などで合意した。

 思い起こせば今から17年前、小泉政権の時代に中国では何回も「週末反日デモ」が行われていた。
 日系の商店が襲われることもあったこのデモ、今では「中国人の反日意識が~」と思っている人も結構ネットで見かけるが、彼らが掲げていたのは、当時日独印伯が進めていた「俺たちを国連の安全保障理事会の常任理事国に入れろ!」という主張に対する北京の「意思表示」であった。
 あの時、もっと安保理改革議論を進めていたら、今の「ロシアの拒否権行使」による侵略行為にも一定の楔が打てていた可能性もあったかと、残念な気がしてならない。

 あれから二十年近くがたち、ドイツはロシアに急所を握られ。ブラジルは「ずいぶん危険な」方向に走り出し……今度のクアッドでは、まさに「意味のある改革論議と実行」が求められることになる。
 過去の失敗を繰り返さないようにしてもらいたいが……岸田ーバイデン体制はそのあたりが今一つ「しっかりした館」が打ち出せていないのがなぁ。

 このクアッド会合では、

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 太平洋島しょ国と連携強化 日米豪英の外相ら、中国を念頭

【ニューヨーク共同】日米豪英などは22日、米ニューヨークで、太平洋の島しょ国を支援する枠組み「ブルーパシフィックにおけるパートナー」の初の外相会合を開いた。経済援助を通じて影響力を増す中国を念頭に、透明性の高い開発支援や海洋環境保護などの分野で連携強化をうたった共同声明を発表した。
 ブリンケン米国務長官は「最も重要なのは、われわれが島しょ国の意見に耳を傾けるということだ」と強調。インド太平洋地域で威圧的な行動を続ける中国との違いをアピールした。日本からは林芳正外相が参加。ニュージーランドや島しょ国の外相らのほか、欧州連合(EU)などの代表も参加した。
 共同通信 9/23(金) 11:49

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 こんなことも確認されていて。

 うん、「中国が手を伸ばしている」という話が出てくるようになったとたんに、

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 ミクロネシア大統領、福島原発処理水の海洋放出計画を非難

[国連 22日 ロイター] -     ミクロネシア連邦のパニュエロ大統領は22日、福島第1原子力発電所から処理水を太平洋に放出する日本の決定について非難した。
 国連総会での演説で、多核種除去設備(ALPS)処理水の海洋放出決定に「最も深刻な懸念」を抱いていると表明。
「この決定がもたらす影響は国境を越え、世代を越えるものだ。ミクロネシアの国家元首として、国民の生活を支える海洋資源の破壊を許すことはできない」と語った。
(後略)
 ロイター 9/23(金) 12:16

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 こんなことをいいだしたミクロネシアや、

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 米沿岸警備隊、ソロモン諸島に給油の寄港できず=当局者

[シドニー 26日 ロイター] -     米沿岸警備隊は、南太平洋で違法漁業の監視に当たっていた船舶がソロモン諸島政府に給油のための寄港を求めたものの返答がなく入港できなかったと明らかにした。
 ソロモン政府はロイターのコメント要請に現時点で応じてない。同国は中国と安全保障協定を結んで以降、米国や同盟国との関係が緊迫している。
 米沿岸警備隊の広報官がロイターに明らかにしたところによると、太平洋諸島の漁業当局にために違法操業の取り締まりを行っていた船が、給油のため予定していたソロモン諸島の首都ホニアラへの入港許可を得られず、代わりにパプアニューギニア(PNG)に向かった。米国務省はソロモン政府と連絡を取っているという。
 ソーシャルメディアでは、フィジー、PNG、ソロモン諸島、バヌアツの排他的経済水域(EEZ)で同じく監視活動に参加していた英海軍巡視船もソロモンに寄港できなかったとの情報がある。英海軍はコメントを控えた。
 ロイター 8/26(金) 13:33

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 こんな「実力行使」を始めたソロモン諸島を「こちらに引き込む」ための手立ては早急に考えなくては。


 ところでこのクアッド会合、共同通信などは「日米豪英などは」とまるでタコも絡む中での一コマのような書き方をしてくれたりもするが、元はといえば安倍総理の「インド・太平洋セキュリティダイヤモンド構想」から始まって、「中国と敵対しているインド」を日米側に引っ張り込んだもの。

 それが今では中国のロシア接近と相まって、ウクライナ情勢でモディ首相が、

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「戦争している場合ではない」 モディ印首相、プーチン氏に訴え

【AFP=時事】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は16日、ウズベキスタン・サマルカンド(Samarkand)で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせてロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談し、「今は戦争している場合ではない」と訴えた。両者の対面での首脳会談は、ロシアのウクライナ侵攻開始以降初めて。
 インドとロシアの関係は東西冷戦(Cold War)時代からで、インドにとってロシアは今なお最大の武器供給国。
 だが、インドの国営テレビ、ドゥールダルシャン(Doordarshan)によれば、モディ氏はプーチン氏に「閣下、今は戦争をしている場合ではないだろう」と述べ、「民主主義と外交と対話」の重要性を強調した。
(後略)
 AFP=時事 9/17(土) 12:34

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 こんな諌止をするようにもなっている。

 これがどこまで事態を動かすかは見通せないが、一つのエポックにもなるわけで。
「アベガー」たちは認めようとしないが、このクアッド構想の実現もまた、安倍元総理の大きな功績の一つである。

 だからこそ台湾の人が、

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 台湾で安倍晋三元首相の銅像建立 地元有志が発案


(写真、朝日新聞デジタルより。台湾南部・高雄市の旧日本海軍兵士らをまつる「紅毛港保安堂」に設けられた安倍晋三元首相の銅像=同堂顧問の馮知葉さん提供)

 台湾では銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の銅像が建立されることになり、除幕式が24日、行われる。
 安倍元首相は李登輝・元総統との親交が深く、親台湾派として知られた。台湾産パイナップルが昨年、中国から禁輸とされた際に自身のSNSで宣伝したほか、コロナ禍で台湾へのワクチン提供にも尽力した。
 亡くなった直後、蔡英文総統が台北市にある日本台湾交流協会の事務所(日本大使館に相当)を訪れて献花。「台湾にとって永遠の友人だ」と記した色紙を贈った。台湾では官民あげて安倍氏への追悼が行われた。

 銅像が建立されるのは、台湾南部・高雄市の廟(びょう)「紅毛港保安堂」。堂の顧問の馮(フォン)知(チー)葉(イエ)さんによると、廟の関連組織「台日未来会議協会」の台湾人メンバーらが安倍氏の死去した翌日、追悼式を開催したことがきっかけだという。
 馮さんは「安倍さんの追悼音楽会をやろうという案もあったが、銅像を建立し、功績をたたえた方が記念になるという話になった」と話す。
 朝日新聞デジタル 9/23(金) 19:30

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 ここまで感謝の意を示してくれることになる。

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 安倍氏国葬に218の国・地域などが参列予定 官房長官が発表

松野博一官房長官は22日の記者会見で、27日に予定する安倍晋三元首相の国葬に218の国・地域などから約700人が参列する予定だと発表した。国内からは約3600人が参列し、総参列者数は4300人程度になる見通しだという。
 218の国・地域のうち、117については本国から来日し、残りの101は駐日大使らが参列する。
(後略)
 毎日新聞 9/22(木) 13:31

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 これらの国や機関の人々も、その「功績」がよくわかっているのだろう。
 わからないのは、日本国内の「アベガー」さんたちだけ。

 いや、彼らは分からないのではなく「分かろうとしない」もしくは「それを功績とは認めたくない国」に「忖度」しているのかもしれない。

 なにしろ、


https://twitter.com/HoraguchiTomoko/status/1573533103733493760

「国葬反対! 中国侵略するな!」と騒いでいる中核派構成員がいるぐらいだから。


 不思議なものだ。
 上で書いたように、小泉政権の時代には日本の常任理事国入りや小泉総理(当時)の靖国参拝をめぐって北京が態度を硬化していたのだが、総理が安倍氏に代わると(2007/04/13の記事、「互恵」より「自恵」)で書いたように、来日した温首相(当時)が「(安倍総理との会見など持った私の訪日は)日中の氷を解かす旅だ」とまでいうほど関係好転したというのに。

「中国人は井戸を掘ってくれた人の恩を忘れない」という人がいる。
 が、上で挙げたデモの時には「恩人」である松下幸之助の系譜にある工場が襲われたこともあった。
 中国人、いや漢人は、「恩がどうの」以前に「利害が合致出来る時だけは手が組める」相手だということ、クアッドの構成国には忘れないでいてもらいたいし、太平洋島諸国にも知っていてもらいたいものだ。


 本日のフルーツ。

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 茨城・神栖の新名物、ピーマンをジャムにした「東国三社巡りサブレ」…お土産にぴったりです


(写真、読売新聞オンラインより。東国三社巡りサブレ)

 茨城県神栖市の「息栖(いきす)神社」は、同県の鹿島神宮、千葉県の香取神宮とともに「東国三社」と並び称される。この息栖神社をPRしようと、地元の菓子店6社が生み出したのが、三社巡りにちなんだ3種類のサブレだ。

ほどよい甘さで香りよく、くせのない味わい
 息栖サブレは同市特産のピーマンをジャムにして、生地に練り込み焼き上げた。同じように、鹿島サブレはメロンのピューレ、香取サブレはサツマイモのペーストを使用。それぞれ「井戸」「鹿」「亀」と、神宮・神社にまつわる形に仕立てている。いずれもほどよい甘さで香りよく、くせのない味わい。
 今年、市の地域特産品にも選ばれた。日持ちするため、土産物に最適と喜ばれているという。

試行錯誤の成果
「ピーマン特有の青臭さや苦さを抑えるために試行錯誤を重ね、『ジャムにする』という方法にたどり着きました。3種類のサブレは、どれも素材の色、風味を生かしています」

お取り寄せ
 6枚入り1000円(税込み、送料別)。注文はウェブサイトから。
 全国各地の郷土色豊かな味覚。お取り寄せもできる「ふるさとの逸品」を紹介します。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。
 読売新聞オンライン 9/24(土) 8:53

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 ピーマンのジャムだけ売っても面白いんじゃないかな。
 子供の嫌いな野菜ナンバーワンのピーマンだが、苦さもあるだけではなく、その「プラスチッキー」な食感もまた、子供にとっては苦手なのかもしれないから。

 大人になって「ピーマンは生でも食べられる」ことを知ってからは、あのパリパリも癖になるのだけど。