自画自賛は後で | 偕楽園血圧日記

自画自賛は後で

 ちょっと時間がないので簡単に。

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 大阪、新たに429人感染 過去3番目の多さ

 大阪府は12日、府内で新たに429人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1日あたりの感染者としては過去3番目に多く、4日連続で300人を超えた。コロナに感染していた60~90代の男女6人が同日までに死亡していたことも確認。府内の感染者は延べ2万4687人、死者は計402人になった。
 府によると、重症患者は152人になり、確保している重症病床(206床)の使用率は73・8%になった。
 また、寝屋川市の居酒屋や大東市のわかくさ竜間リハビリテーション病院、堺市の児童施設など計5カ所でクラスター(感染者集団)が発生したとみて、府が調べている。
 朝日新聞デジタル 12/12(土) 18:31

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 感染確認数で東京に続いて、いや、状況的には東京以上に悪いことになっている大阪で、

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 吉村知事「つくってよかった」国が却下の重症用施設

 大阪府の吉村洋文知事が11日、府庁で取材に応じた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療逼迫(ひっぱく)に対応し、大阪府に自衛隊の看護師ら計7人の派遣が決まったことに「協力していただける自衛隊のみなさんに感謝したい」と述べた。吉村氏が11日午前、災害派遣を正式に要請し、陸自の中部方面総監が受理した。派遣先は、重症者用のプレハブ臨時施設「大阪コロナ重症センター」など。活動期間は活動期間は15~28日としている。

 また15日から運用を開始する「大阪コロナ重症センター」で全30床の稼働に必要な看護師約130人について「120人程度は看護師さんが手を挙げていただいた。現在も20人の方から申し込みもあり、ほぼ130人の確保ができた」とメドが付いたことも明らかにした。
 全30床がフル稼働できる準備が整ったことに吉村知事は「重症センターをつくってよかった。夏に国に東京と大阪にICUセンターをつくる提案をしたが、国には受け入れられなかった。悩んだが、夏に(大阪の重症センターを)つくると判断してよかった」と振り返り、「いま重症センターがなかったら、より厳しい状況になっていた」と話した。
 日刊スポーツ 12/11(金) 18:38

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 重症者の収容施設が大急ぎで造られ、知事が「国より先見の明があった」と誇り、メディアも無条件にそれを垂れ流しているが、いやいや、ただ「箱物」を造っただけでオペレーションの人手としては、記事にもあるように自衛隊から応援の人員を送ってもらい、

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 自衛隊看護官ら7人、15日から大阪派遣 防衛省内に懸念の声

 防衛省は11日、新型コロナウイルスの重症患者が増加傾向にある大阪府に対し、看護師資格を持つ自衛隊の「看護官」ら7人を災害派遣すると発表した。期間は15~28日。北海道に続く医療支援チームの派遣に、省内では「人材は限られる。どこまで自治体の要望に応えられるのか」と懸念の声が上がっている。

 医療従事者の確保に苦慮している大阪府が派遣を求めていた。
派遣先は、重症患者の臨時受け入れ施設「大阪コロナ重症センター」(大阪市)と、府立中河内救命救急センター(東大阪市)。看護官2人と准看護師5人の計7人が投入される。岸信夫防衛相は11日夕、防衛医科大学校(埼玉県)から派遣される看護官1人を省内で激励した。
(後略)
【松浦吉剛】
 毎日新聞 12/11(金) 18:16

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 この施設にも何人かを充てている状態で、よくも「国は足を引っ張る」的なことを言えたものだなぁ。

120人程度は看護師さんが手を挙げていただいた」といいながら、これ。首長がこういうことをいうと、メディアが「政権叩き」のために面白がって群がる。
 東京都知事と菅政権が「敵対」しているかのようにイメージも、そういうメディアによって作られようとしているし。(さらに言えば、なぜかメディアの中では安倍前総理と菅現総理は「潰し合いを狙う間柄」ということになっているようだ)

 今現在、新型コロナウイルスに対処するために適用されている基本法は「新型インフルエンザ特措法」である。
 この法律では、国は基本方針を定めて自治体の裁量権の拡大を認める立場になっていて、実質的な行動は各自治体の手腕にゆだねられている。

 いつもの朝日新聞は、

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 「コロナ条例」33自治体が制定 国が動かず独自対策


(表、朝日新聞デジタルより。国内の新型コロナウイルスの新規感染者数と知事の発言)

 新型コロナウイルスに対応する国の法整備が足踏みする中、具体的な対策や差別防止などを条例で定める自治体が増えている。12日までに33自治体が制定し、少なくとも9自治体で条例案を審議中か、提出を検討している。ただ、休業要請など
法律ではあいまいな「私権制限」の規定は手探りで、国会での議論を求める声が広がっている。

 一般財団法人の地方自治研究機構によると、3月の名古屋市を皮切りに、9都県24市町村が条例を制定した。3県6市町が審議・検討中と取材に答えた。
 観光立県の長野県は、県外からの観光客が増えた場合に備えた条例を作った。特措法と政府方針では連休の行楽を除いて宿泊施設が休業要請の対象外とされるため、条例で「人の往来を誘発させる施設」に県が使用制限や対策の検討を求められると定めた。
 離島で病床数が限られる沖縄県石垣市は5月、感染症の蔓延(まんえん)時に観光客に来訪を控えるよう求める条例を制定した。東京都小笠原村も感染予防を観光客の責務とする条例を9月に作った。神奈川県大和市や長野県宮田村は住民にマスクの着用を求めた。コロナの「正しい知識」の啓発や取得など自治体や住民の責務を定めるものや、感染者への差別防止などの理念条例も多い。
 5日に終わった臨時国会の会期末では、野党4党が新型コロナに対応する特別措置法の改正案を提出し、知事の休業要請に伴う給付金への国の負担や知事の権限強化を求めたが、審議されなかった。菅義偉首相は4日の記者会見で、特措法について「必要な見直しは迅速に行いたい」と述べる一方、通常国会への改正案提出は明言しなかった。
 
特措法の改正は、全国知事会が4月以降、罰則規定の整備を含めた法改正を政府に繰り返し求めてきた。「第1波」では政府の緊急事態宣言を受け、全国の知事が商業施設などに休業要請したが、従わない業者も多くいたためだ。だが、半年経っても法改正の論議は進まず、感染経路を追う「積極的疫学調査」を定めた感染症法も、調査への強制力はないままだ。
 朝日新聞デジタル 12/13(日) 5:00

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 こんな記事を書いて「国は無策」という印象を読者に刷り込もうとしているが、現行法の下ではこれが本来の「形」なのだ。

 これを無視して「国がー」「国はー」などとやるのは、もうハイエナメディアを喜ばすために餌を投げているに等しいということ、首長たちはしっかり覚えておいてほしい。
 そして大阪府知事には、自画自賛の前に、自分はちゃんと「うがい手洗い、三密を避ける」を史奈に啓発できているかを省みてほしいものだ。
 小池都知事は珍妙な言葉並べをして批判もされているが、そのおかげで注目を集め、意識を高める役にも立っているというところもあるのだぞ。


 ところで、上の朝日新聞の記事、「特措法の改正は、全国知事会が4月以降、罰則規定の整備を含めた法改正を政府に繰り返し求めてきた。『第1波』では政府の緊急事態宣言を受け、全国の知事が商業施設などに休業要請したが、従わない業者も多くいたためだ。だが、半年経っても法改正の論議は進まず、感染経路を追う「積極的疫学調査」を定めた感染症法も、調査への強制力はないままだ」と書き、Yahoo!ニュースのコメント欄でも「自民党は特措法改正審議もしない! 国民などどうでもいいと思っている証だ!」と頭を沸騰させて騒いで暴れている者もいるが、この「特措法に強制力を盛り込む」方向の改正には、(2020/03/06の記事、未来はわからないから「備え」が必要になるわけで)(2020/03/13の記事、世界はどうあれ「自分のやり方」でやる)で書いたように、野党やマスメディア、今暴れているYahoo!コメンターやツイッタラーなどがこぞって「緊急事態宣言反対! 私権制限を許すな!」「独裁だ!」と騒いだのだ。
 いやはや、自分たちが十か月前に何を言っていたかも忘れて、ただ「その場その場」で「とにかく政権にいちゃもん」をつけるのだから、彼らの記憶力とかはいったいどうなっているのだろう?


 本日の「火事となんたらは……」。

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 サンタ役なのにケンカっ早い… 水槽もクリスマスモードに 静岡の水族館


(写真、毎日新聞より。白くて長いひげのあるオトヒメエビ=静岡県沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで2020年12月11日午後0時27分、石川宏撮影)

 静岡県沼津市内浦長浜の水族館「伊豆・三津シーパラダイス(みとしー)」で、クリスマスにちなんだ海の生き物を集めた水槽が展示されている。いずれも駿河湾に生息する生き物で、25日までの展示。
 オトヒメエビは約10センチの体長に対しヒゲの長さが約15センチの紅白のエビ。ヒゲ長のサンタクロースに見立てた。気性が荒く、雄同士、雌同士を一緒にするとたちまちケンカするというサンタとは似ても似つかぬ側面もある。
 モクズショイは英名がデコレーションクラブ。体は鍵状に曲がった毛で覆われ、水草や海綿を体につけて擬態し、イワダイなどの天敵から身を隠す。水槽に緑色の綿毛を沈め、クリスマスツリーになってもらった。
 オオアカヒトデは腕の長さが25センチにもなる日本近海では最大級のヒトデ。漁師の網にかかったものを譲り受け、クリスマスツリーのてっぺんに輝く星に見立てた。
 魚類飼育担当の水野晋吉さん(48)は「暗いニュースが多いが、ぜひ、水族館に来てクリスマスを満喫してほしい」と話している。【石川宏】
 毎日新聞 12/11(金) 19:24

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「サンタ役なのにケンカっ早い」……江戸っ子かな? 「サンタ」じゃなくて「三太」じゃないのかな?
 でも苗字は「乙姫」(笑)。

 こういうものをただ静かに、順繰りに見て楽しむのが「新しい生活の形」で、「GoToトラベル」でも推奨されている「旅行」なんだけどな。
 エビがケンカしているところを眺めているのなんか、きっと面白いぞ。