IWCと同様に意味のない組織である | 偕楽園血圧日記

IWCと同様に意味のない組織である

 いやはや、自称「リベラル」勢力というのはどこまで傲慢なのだろう。

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 菅首相、推薦者6人任命せず 現行制度で初 学術会議会員

 共産党の志位和夫委員長は1日の記者会見で、日本学術会議が新会員として推薦した105人のうち、任命権者の菅義偉首相が6人の任命を拒否したと指摘した。
 同党の機関紙「しんぶん赤旗」が報じたもので、現行制度ができた2004年以降、日本学術会議が推薦した候補が任命されなかったのは初めて。
 日本学術会議法は、会議が候補者を推薦して、首相が任命すると定めている。志位氏は会見で「今回の任命拒否は日本学術会議法に反する違法なもので、憲法23条の学問の自由を脅かす違憲行為だ」と撤回を要求。立憲民主党の安住淳国対委員長も記者団に「法案に対する賛否を(任命の)参考にするような、政治的意図を持っていたとすれば看過できない」と批判した。
 任命を拒否された6人のうち、小沢隆一東京慈恵会医科大教授、岡田正則早大院教授、松宮孝明立命大院教授の3氏は連名で「任命拒否の撤回に向けて、学術会議の総力を挙げてあたることを求める」との共同声明を発表した。 
 時事通信 10/1(木) 19:06

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「日本学術会議」が推薦した人間のうち6人を菅内閣が任命しなかったということで大沸騰。

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 「科学者まで監督下に置こうとする恐怖支配」 野党、学術会議問題を国会で追及へ

 日本学術会議が推薦した新会員候補が任命されなかった問題で、立憲民主党など野党は7、8両日開かれる衆参両院の内閣委員会で、菅政権への追及を強める方針だ。26日召集で調整中の臨時国会前に、菅義偉首相が出席する予算委集中審議の開催を迫ることも検討する。
 立憲の福山哲郎幹事長は2日、記者団に「学問の自由に対する国家権力の介入で、到底看過できない」と批判。任命拒否は1983年の国会答弁と矛盾するとみており、「違法の疑いもある。大きな問題を白日のもとにさらした」と述べ、政府に任命拒否の理由を明確に示すよう要求した。
(中略)
 共産党の志位和夫委員長は1日の記者会見で、「安倍前政権の継承」を掲げる菅首相について「今度は(官僚だけでなく)科学者まで監督下に置こうとする。恐怖支配だ。根本から今の政治は改めないといけない」と強調した。【宮原健太】
(後略)
 毎日新聞 10/3(土) 19:46


 任命拒否「歴史に汚点」 日本私大教連が緊急声明 学術会議

 菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題で、私立大や短期大の教職員組合で構成する日本私大教連は3日、「歴史に残る汚点」などとして撤回を要求する緊急声明を公表した。
 声明では、学術会議が推薦した会員候補がそのまま任命されることは国会審議の政府答弁でも明言されていたと指摘。今回、任命されなかった候補は共謀罪法案や安全保障法制に批判を行った人が含まれているとした上で、「政治的な判断で任命されれば、学術会議は政府の御用機関となる」と懸念を示した。 
 時事通信 10/3(土) 14:30


 「日本の将来危うくしかねない」 科学者や学生の団体も抗議 学術会議任命拒否

 日本学術会議が推薦した会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題に対し、全国の大学教員や学生らの団体から抗議声明が相次いで発表されている。
 国内の研究者約4000人が所属する「日本科学者会議」は3日、「学者、研究者の危機は日本の将来を危うくしかねない。政府の介入を取り下げることを要求する」とする談話をホームページに掲載した。5日に菅首相宛てに文書を郵送するという。
 談話は「優れた研究や業績の評価は専門家集団の学術会議で行われたもので、政治家が介入し、判断する余地はない」と指摘。1983年の国会審議で政府側が「学術会議が推薦した者は拒否しない。政府が干渉したり、中傷したりはしない」などと答弁した事実に触れ、「菅政権による解釈変更は決して許されない」と強く反発した。
 事務局長の井原聡・東北大名誉教授(科学技術史)は、毎日新聞の取材に「過去に幾度か政府による学術会議改革があった後も、学術会議から政策批判や政府にとって苦い提言が止まらないのは、学問が批判的性格を持つ証しだ。それを忌避すれば、学問の発達を阻害する」と話した。
 私立大の教員らで作る「日本私大教連中央執行委員会」も声明で「日本の学術が戦争に動員された反省を踏まえて設けられたのが学術会議。決して権力者のものではない」と非難。国公立大と高専の教職員が加盟する「全国大学高専教職員組合中央執行委員会」も「学問の自由は個人的研究のレベルだけでなく、組織的表現を通じても行使される。政府の行為は学術活動全般に否定的影響を及ぼす」とする声明を出した。
 また、各大学の大学院生自治組織をまとめる「全国大学院生協議会」は「今後の学問の担い手となる大学院生にとっても決して看過できるものではない」と抗議した。【荒木涼子】
 毎日新聞 10/4(日) 18:21

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「学問の自由を踏みにじる!」「歴史の汚点!」「日本の将来を危うくする!」と大騒ぎ。
 挙句にはテレビで「ここに手を突っ込むと内閣が吹っ飛ぶ」という者まで出てくるのだから、「なにさま」のつもりだろう。


 ここで思い出すのは、以前安倍政権で「弁護士会からの推薦者を自動任命する」ことが慣習になっていた最高裁判事の任命を拒んだこと。
 あの時も弁護士会やマスメディアが騒いだが、要は「既得権益者を守れ!」といっていただけなのだから図々しい。

 今回のメディアはあの時以上に大騒ぎをして、

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 学問への介入か 繰り返す慣例破り、問われる政権の姿勢

「日本学術会議」の新会員をめぐり、会議が推薦した候補者のうち6人を菅義偉首相が除外したことは、憲法が保障する「学問の自由」が問われる問題に発展しつつある。政権の意に沿わない人材を追いやる手法は、安倍政権から菅政権にも継承されるのか。菅政権は拒否の理由を説明しないままだ。
(後略)
 朝日新聞デジタル 10/2(金) 21:48

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「学問への介入」と言い立て、NHKテレビでは「学問の自由の侵害」という福山立民幹事長の姿を流し、その彼らは、

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 学術会議問題を追及へ 野党4党首が一致

 立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長らは1日夜、東京都内のホテルで会談し、菅義偉首相が日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否した問題について、厳しく追及する方針で一致した。
 会合は立憲の中村喜四郎元建設相が呼び掛け、国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党の福島瑞穂党首も参加した。会合後、枝野氏は記者団に「学術会議の話はひどすぎる。違憲、違法だということでしっかりやっていこうということで一致した」と語った。 
 時事通信 10/1(木) 22:32

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「国会で追及だー」と意気を上げているのだが……やればやるほど一般人から引かれるし、「学術会議」というものがどういうものかが知れ渡るだけだから、やめておいた方がいい。

 そも「学術会議」とは、その成立法の中に、

日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信に立つて、科学者の総意の下に、わが国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し、世界の学界と提携して学術の進歩に寄与することを使命とし、ここに設立される。

第一章 設立及び目的

第一条 この法律により日本学術会議を設立し、この法律を日本学術会議法と称する。

2 日本学術会議は、内閣総理大臣の所轄とする。

3 日本学術会議に関する経費は、国庫の負担とする。

第二条 日本学術会議は、わが国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする。


 とある。

 だが彼らが実際にやっていることといえば、

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 次世代加速器「リニアコライダー」選ばれず 日本学術会議の重点計画

 日本学術会議は30日、大型研究計画に関する方針「マスタープラン」をまとめ、建設候補地の岩手・宮城両県や物理学者らが誘致を目指す次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を優先度の高い「重点大型研究計画」に選ばなかった。8000億円とされる巨額の建設関連費が障壁になったとみられる。科学者の代表機関の学術会議が積極的な姿勢を示さなかったことで、誘致に向けた道のりは険しくなった。
 ただ、重点化に向けて学術会議が実施した計画のヒアリング対象には選ばれ、将来的な可能性は残った。
 ILCは全長20キロに及ぶ巨大な研究施設で、岩手・宮城両県の北上山地が建設候補地となっている。電子と陽電子を加速して正面衝突させ、万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」を生成。精密に測定することで、宇宙創成の謎に迫れると期待されている。また、経済波及効果は2兆~5兆円と試算されており、地元で誘致活動が活発化している。【池田知広】
 毎日新聞 1/30(木) 16:14

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 科学の発展の足を引っ張ることではないか。

 この他にも「軍事研究の禁止」という「学問の自由の侵害」を行う一方、中国が金を出すものにはホイホイと協力するようなことをして。
 いったいどこの国の科学の向上を図っているというのだろう?

 個人的な考えとしては、今回任命拒否をされた人物たちの専門分野に見るように、「社会学」系がこの会議に名を連ねているのもおかしい。
(日本学術会議)のサイトから会員名簿にざっと目を通してみても、「物理系」や「化学系」というのがあまり目につかず、人文科学系の人間がやたらと多い。
「学問」としてならともかく、社会学のような追試検証で再現性が担保できない「自説いったもの勝ち」のような分野を、はたして「科学」の中に入れてもいいのだろうか?
 今の学術会議は、まるで非捕鯨国が大半を占めている国際捕鯨委員会のようなものである。だから上で書いたような「加速器のような金のかかる物理学」には渋る。このリニアコライダーは学術会議の中での「政治闘争」の犠牲になっているのは、関係者も語るところである。

 こんな会議に年間十億の予算が付き、参加者には日当も出るというのだから、なるほど「参加拒否」された人間やその仲間がキレるわけだ。


「いつもの」小西立民議員などが「大発見!」はしゃぎ、テレビニュースでも、

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過去の政府答弁「拒否はしない 形だけの任命をしていく」
 日本学術会議の会員は、昭和59年、法律の改正によって学者間での選挙で選ぶ方法から、研究分野ごとに候補者を推薦し、その推薦に基づいて総理大臣が任命するという形式に変わりました。
 この改正案をめぐり、昭和58年11月に開かれた参議院文教委員会で、当時の総理府の総務長官は、「形だけの推薦制であって、学会のほうから推薦をしていただいた者は拒否はしない、そのとおりの形だけの任命をしていく」と答弁しています。
 また、昭和58年5月に開かれた参議院文教委員会では、委員から「推薦された方を任命を拒否するなどということはないのか」と質問されたのに対し、当時の内閣官房総務審議官が、「実質的に総理大臣の任命で会員の任命を左右するということは考えておりません」と答弁しています。
 そして、「従来の場合には選挙によっていたために、任命というのが必要がなかったのですが、こういう形の場合には形式的にはやむをえません。そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだというふうには私ども理解しておりません」と答弁しています。
 そのあと、当時の内閣官房参事官は、「210人の会員が推薦されてまいりまして、それをそのとおり内閣総理大臣が形式的な発令行為を行うというふうに、この条文を私どもは解釈をしております。この点につきましては、内閣法制局におきます法律案の審査のときにおきまして、十分その点は詰めたところでございます」と答弁しています。
 そして、このあと答弁に立った当時の中曽根総理大臣は、日本学術会議について「独立性を重んじていくという政府の態度はいささかも変わるものではございません」と述べたうえで、「学問の自由ということは憲法でも保障しておるところでございまして、特に日本学術会議法にはそういう独立性を保障しておる条文もあるわけでございまして、そういう点については今後政府も特に留意してまいるつもりでございます」と述べています。
 HNKニュース 10月2日 20時14分配信「『学者の国会』日本学術会議 6人の任命求め総理宛に文書提出へ」より

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 こんなことをいって「過去の答弁がどうの」とミスリードしようとしているが、騙されてはいけない。この答弁があったのちに学術会議は推薦方法が変わり、「その分野の学会で推薦」する形からさらには2005年から「学術会議の会員が推薦する」方式になってしまっているのだ。
 その時点でこの答弁はもう「適用外」。今は、

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 法制局幹部は2日、朝日新聞の取材に、18年11月、同会議から推薦された人を「必ず任命する義務はない」ことを確認する文書を内閣府が示し、了承したことを認めた。安倍政権が2年前から検討してきたことが、実行された形だ。
 朝日新聞デジタル 10/2(金) 21:48配信「学問への介入か 繰り返す慣例破り、問われる政権の姿勢」より

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 この法務局の見解が「政府見解」になる。
 朝日新聞は散々「内閣法制局は憲法の番人」といっていたのだから、従わなければ。

 そして任命権を持つということは人事を握っていることになるというのは「常識」なので、

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 「任命権≠人事権」 学術会議人事、官邸前で数百人抗議


(写真、朝日新聞デジタルより。日本学術会議の新会員任命について首相官邸前でデモを行う人たち=2020年10月3日午後3時44分、東京都千代田区、加藤諒氏撮影)

 日本学術会議の新会員が6人任命されなかったことに抗議するデモが3日午後、東京・永田町の首相官邸前であった。約300人(主催者発表)が歩道200メートルほどを埋め「学問の自由を侵害する行為だ」などと怒りの声をあげた。
 任命されなかった6人のうちの一人、岡田正則・早大教授(行政法学)もマイクを握り、「日本学術会議は独立した機関で政府に監督権はない。任命するもしないも首相の自由というのはありえない」と強調した。
(中略)
 参加者たちはマスクをつけて間隔を取って並び、シュプレヒコールをあげる代わりに「人事介入に抗議する」「学問の自由を守れ」「任命権≠人事権」などと書かれたプレートを掲げていた。(大山稜)
 朝日新聞デジタル 10/3(土) 19:10

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 こんな勝手な言い分も通らない。

 まったく。そんなに人事をいじられたくないのならば、予算を出してもらうことをあきらめて政府機関でなくなればいい。すなわち「学術会議の民営化」である。
 そうすればいくらでも「学術会議から政策批判や政府にとって苦い提言」ができるだろう、事務局長の井原聡・東北大名誉教授(科学技術史)さん。日本学術会議法二条にある「科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させること」に合わないような「苦い提言」とやらも。
 馬鹿らしい、私は大学で物理学を学んだが、「学問が批判的性格を持つ」など一切感じなかったぞ。
 
 私の学生時代の指導教官も別に学術会議の会員ではなかったが「好きな研究」を「自由に」やっていた。
 今回このニュースでやたらと「学者の国会」という単語が連発されているのだが、初めて聞いたよ。
 と思っていたら、


(画像、「日本の古本屋」より)

 昭和45年にもうこんな本が書かれていたのか。
 このころから学術会議には思想的な問題があって、何度かの人選方法の変更は、それとの戦いだったのかもしれない。


 そういえばメディアにつられてか、「政権は任命拒否の理由を説明するのが~」という意見を正論ぽくいう者を結構見かけるが、不採用の理由などというのは一々明かさないのが常識。ノーベル委員会もいちいち賞を取れなかった人間の個別理由の説明などしないし、一般レベルでも、就職の「お祈りメール」に「あなたはこれこれの理由で不採用になりました」などとあったらどれだけへこむか、考えてみればいい。
「説明責任」とかいっている人は、任命拒否された人たちにとても残酷なことをしているということを自覚しないと。
 まあ、「委縮するぞ!」とこぶしを振り上げて喧嘩腰で当たるような人たちが、そんなことでへこんだりはしないとは思うけど。

 この「説明云々」も、「そういうことは言わないもの」という常識に従う者に正論ぽい言葉をぶつけて「汚い」と思わせようという印象操作をしているだけなのだ。
 つられてはいけない。


 おまけ。

 今回の任命拒否でやたらと「学問の自由!」を叫んでいる人たちは、

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 東大、特任准教授を解雇 ツイッターに差別投稿

 東京大は15日、ツイッターで差別的な投稿や個人の誹謗(ひぼう)・中傷をしたとして、同大大学院情報学環・学際情報学府の大沢昇平特任准教授を同日付で懲戒解雇した。
 東大によると、大沢氏は昨年11月、インターネット交流サイト(SNS)で自身が経営する企業で「中国人は採用しません」などと投稿したほか、同大の元教員らを根拠なく誹謗・中傷した。
 東大広報課は「本学に関わる全ての方々が、国籍や民族をはじめとする個人の属性によって差別されることなく活躍できる環境の整備を、今後も進めていく」とコメントした。
 時事通信 1/15(水) 12:25

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 この時にはどうしてなにも言ってあげなかったのだろうか。それどころか逆に「差別だ差別だ」と糾弾するばかりだったようだが。

 セキュリティーの絡むところに中国人を「入れない」とするのは、

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 英国、大学院で「デリケートな科目」研究希望の中国人の受け入れを拒否―中国メディア

 中国のニュースサイトの観察者網は2日、「英国は『デリケートな科目』を研究する中国人留学生の受け入れを拒否する」と題した記事を掲載し、「米国に続き英国も、『国家安全保障』を理由に中国人学生に対する行動を起こした」と伝えている。
 英紙タイムズの報道として伝えたもので、それによると、英国政府は今月1日以降、同国の大学院で国家安全保障に関連する科目の研究を希望する海外からの申請者に対する安全保障審査を強化する。
 この措置により、何百人もの中国人大学院生が、英国でいわゆる「デリケートな科目」を研究することが禁止される。
 外務・英連邦・開発省はこの情報を認めた上で、「英国は開かれた国として、中国を含む外国人学生を歓迎するが、国家の安全を危うくする協力は受け入れない」とコメントした。
 英国では、Academic Technology Approval Scheme(ATAS)の下で、大学院で「武器プログラム」関連科目の研究を希望する海外からの申請者に対して、安全保障審査が行われている。
 外務・英連邦・開発省は1日以降、安全保障審査の対象を、「国家安全保障」関連科目の研究を希望する海外からの申請者に拡大し、来月以降、申請者は「軍との関係」を開示することが求められる。
 審査の対象は、サイバーセキュリティーや航空機などに関連する分野を含むように拡張される予定だという。(翻訳・編集/柳川)
 レコードチャイナ 2020/10/04 23:00

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 彼らが「進んだ先進国」として持ち上げるヨーロッパの国でもやっていることなんだけどなぁ(棒


 本日の新・奇祭。

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 奈良・氷室神社「御渡り」 58年ぶり復活 ロボット技術でサポート


(写真、産経新聞より。58年ぶりに復活した氷室神社の御渡り=奈良市)

 新型コロナウイルスの影響で多くの祭事が中止にされる中、長らく途絶えていた氷室神社(奈良市)の氏子らによる御渡(おわたり)りが1日、58年ぶりに行われた。12人で約400キロの鳳輦(ほうれん)を担ぎ、氷室神社と興福寺南大門跡との間を往復した。担ぎ手は、体力を保てるようにと用意された歩行支援用のアシストスーツを着用。飛沫を防ぐ口覆いをするなど、厳重なコロナ対策下での行幸となった。

 永久5(1117)年に悪疫鎮止のために始まったとされる例祭の一環として、御渡りは江戸時代前期には行われていたが、交通事情などから昭和37年に中断した。
 1日の御渡りには、餅飯殿町や小西町など32カ町の氏子や近くの住民ら約60人が参加した。それぞれに御旗や鉾、盾などを手に氷室神社前を午前8時前に出発。かけ声はなく、太鼓の音を厳かに響かせ、奈良国立博物館の近くから春日大社西塔跡を経由して、興福寺に至る行程を往復した。
 鳳輦は奈良市在住の塗師、樽井宏幸さん(46)の手で今年3月から3度の漆塗りが施され、6月に修復が完了。その後、初めてのお披露目となった。興福寺南大門跡に置かれた御旅所で神事が行われ、大宮守人宮司が「奈良の発展と疫病退散」を祈念した。
 コロナ対策では、神社入口に非接触型の検温装置を設置。更衣室は4部屋を用意し、密を避けるために氏子らは時間帯をずらして衣装に着替えた。
 鳳輦の担ぎ手は肩にパットを当てて重みによる痛みを軽減。奈良市のロボットベンチャー「ATOUN」(アトウン)が開発したパワードウェア「HIMICO」(ヒミコ)を身に着け、歩行の>負担を減らせるように配慮した。同社の藤本弘道社長は「コロナ禍での新常態(ニューノーマル)時代のお祭りといえそう。高齢者の多い地域での神輿の担ぎ手への活用も模索できるのでは」と手応え。奈良市の会社員、岡下浩二さん(33)は「足を意識することがなく、疲れもたまりにくい。鳳輦を担ぐのに集中できた」と話していた。
 産経新聞 10/1(木) 20:00

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 神輿かつぎが「密」にならないように人数を減らし、足りないパワーは「スーツ」で補強、か。
 これは斬新な「新しいやり方」だなぁ。面白い。学術会議の提言などなくても、国民は「科学」をきちんと生活に取り入れていくよ。

 水戸の「巨大神輿」もこの方法ならば少人数で神輿渡御ができるだろうけど、観覧客が増えたらそれはそれでせっかくの配慮が無駄になってしまうからダメだろうな。
 それ以上に、神輿かつぎ連がそれぞれ「縄張り」主張をしてけんかしていたからなぁ、前回の黄門まつりでの初お披露目の時には。