「お大事に」の一言を忘れずに | 偕楽園血圧日記

「お大事に」の一言を忘れずに

 


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 トランプ米大統領 新型コロナ陽性 メラニア夫人も 「ともに乗り越えていく」

 トランプ米大統領(74)は2日、ツイッターで自身が新型コロナウイルス検査で陽性になったと明かした。メラニア夫人(50)も陽性も確認されたという。
 トランプ氏は「メラニアと私は今夜、コロナ検査で陽性となった」と報告。「ただちに隔離手続と回復処置に入る」とし、「我々は今回のことを、ともに乗り越えていく」とだけ記した。
 トランプ氏は、最側近のヒックス大統領顧問が1日に新型コロナ感染が判明し、メラニア夫人とともに隔離のプロセスに入っていた。
 スポニチアネックス 10/2(金) 14:10

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 第一回目の討論会を終えたばかりだというのに、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。
 菅総理は、ちゃんとお見舞いの電話とかしただろうか?

 ホワイトハウスの発表では夫妻ともに体調はいいということだが、なにより74歳の高齢者。この新型ウイルスは突然症状が悪化するのが特徴なのだから、是非いつもの癇癪は控えて。日本式の「栄養のあるものを食べて、暖かくして安静に」を心掛けてもらいたい。

 このニュースで、さっそくのように、

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 岸博幸氏、トランプ大統領のコロナ陽性に「自分もかかってコロナ対応の失敗が、より一層印象づけられちゃう」

 2日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜・後1時55分)では、トランプ米大統領(74)が新型コロナウイウルス検査で陽性と判定されたことを速報テロップで報じた。
 宮根誠司キャスター(57)は「エアフォースワンにも同乗していた女性スタッフが陽性で、この女性はマスクもしていなかったということで」と話した後、「これは11月3日の大統領選にもテレビ討論会もありますし、各地遊説もあって、これはちょっと大統領選にいろいろな影響が出そうですね」と続けた。
 これを受け、コメンテーターで出演の元経済産業省官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(57)は「大統領はコロナ対応を失敗したと言われてますので、自身もかかったということで、それがより一層、印象づけられちゃいますよね」と話した。
 スポーツ報知 10/2(金) 14:13

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「嫌味」を述べている日本のテレビ番組もあるようだが、この岸とかいう人物はこの話の前にお見舞いの言葉とかをきちんと言っているのだろうか?

 トランプ大統領の「コロナ対策」といっても、アメリカには日本のような国民皆保険制度がないのでそもそも医療に対する国民の意識が違う上、ステイツ(州)に強い権限があるので連邦政府としては「強い施策」というのをとることができない。それを踏まえず軽々に「失敗」といってはいけない。
 しばらく前にアメリカの科学者が「トランプのコロナ対策は支持できないからバイデンを支持する」声明を出したことがあって、「そもそもバイデン候補ってコロナ対策でなにか建設的な提案していたっけ?」と思ったのだが、それはともかくとして、トランプ大統領が考えているコロナ対策とは、つまるところアメリカ映画でよくある「疫病が蔓延して人々が苦しんでいるところに、数々の苦難を乗り越えて主人公が治療薬を届ける」というストーリーであることは、年初の頃から見えているではないか。
 そしてそれは、多くのアメリカ人が考えている「病気対策」であろうこともまた容易に想像がつく。

 今回の感染でトランプ氏が大過なく回復するようならば、その路線はますます強化されるとともに、自身の回復をどれだけ宣伝に使うか。そしてそれがどれだけ多くのアメリカ人へのアピールになるか
 外国人は「嫌味」を言う前にその推移を見るようにした方がいいだろう。


 実際のところ、アメリカ市場はこの「トランプ氏の一回休み」に対しては、

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 米株価指数先物が急落、トランプ大統領が新型コロナ検査陽性

(ブルームバーグ): トランプ米大統領が2日、新型コロナウイルス検査で自身とメラニア夫人に陽性反応が出たとツイートで発表したのを受け、米株価指数先物が急落。
 S&P500種株価指数12月限は日本時間午後2時10分現在、1.5%安。一時は1.7%下落した。ダウ工業株30種平均先物とナスダック100指数の先物はいずれも約1.4%値下がりした。
 グローバルCIOオフィスのゲーリー・デュガン最高経営責任者(CEO)は「こうしたことは投資運用マニュアルに明らかに載っていないため、われわれは状況把握に苦慮している」とコメント。「トランプ大統領は2週間にわたり隔離され得るため、無効な選挙と呼ぶ可能性もある。これで市場は神経質になり、米株式相場は10%調整する可能性も見込まれ、年内のアジア株の足を引っ張るだろう」と述べた。
>原題:U.S. Index Futures Slide After Trump Tests Positive for Covid-19(抜粋)
(c)2020 Bloomberg L.P.
 Naoto Hosoda, Ishika Mookerjee
 Bloomberg 10/2(金) 15:03

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「ネガティブ」な反応を見せているわけで。
 何日か前にモルガン・スタンレーが「バイデン候補が当選した方が株が上がる」という観測をしていたのは「間違い」だということが分かった。

 マスメディアが煽るほど、アメリカという国は「反トランプ」一色ではないのだぞ。


 おまけ。

 東証がシステムダウンして一日取り引きができなくなるという事件があったのは、昨日のエントリー冒頭で取り上げた通りなのだが、そのことで、

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 菅政権、看板政策に冷や水 デジタル化へ危機対応が課題 東証システム障害

 東証で発生した全銘柄の売買停止という異例のシステム障害は、日本社会のデジタル化推進を掲げる菅政権に冷や水を浴びせた。
 菅義偉首相は「デジタル庁」の設置や、国・地方のシステム統一などを急ぐが、デジタル化の「脆弱(ぜいじゃく)性」も浮き彫りとなる中、不測の事態をどう防ぐかが今後の課題となりそうだ。
(中略)
 政府は来年の通常国会に、デジタル庁設置の関連法案を提出する方針。普及が遅れるマイナンバーカードを2022年度末までにほぼ全国民に交付することや、自治体間で異なるシステムを25年度末までに統一する目標も掲げるが、システム障害などへの対応が大きな論点になりそうだ。
 一方、首相が積極的にリーダーシップを発揮した様子は見られない。加藤氏は会見で、システム障害に関する首相の指示について問われ、「特段そういう指示を出されているとは承知していない」と明かした。
 首相は1日夕、執務を終えて首相官邸を出る際、記者団から対応を問われたが、無言で立ち去った。
 時事通信 10/2(金) 7:08

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 不思議なことに、それを「政府の行政のデジタル化に冷や水」と書く通信社がある。

 ええと、いつから東証は行政機関になったのだろうか?
 わけのわからないことをいうものだ。
 新設されるというデジタル庁が、その文書管理などに東証が使っているシステムをそのまま流用するとかいうのならば「冷や水」もあるのだろうが、そんな話も聞いたことはない。だいたい売買取引システムと行政の管理システムはモノが違う。

 時事通信の記者は「デジタル」という単語があるというだけで、まったく関係ないことを結び付けて内閣に「ダメ」レッテルを張ろうと印象操作をしているだけではないか。馬鹿らしい。
 こんな与太記事を書く会社と「通信」という同じ単語が使われているというだけで通信制高校などが「冷や水」を浴びせられないように祈るよ。


 本日の祈祷。

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 いつもは100隻超だけど… 福岡・宗像大社でみあれ祭


(写真、朝日新聞デジタルより。新型コロナウイルスの影響で数隻の船団で行われた「みあれ祭」。後方は大島=2020年10月1日午前9時44分、福岡県宗像市沖、朝日新聞社ヘリから、堀英治氏撮影)

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されている宗像大社(福岡県宗像市)の秋季大祭が1日、玄界灘の海上神幸「みあれ祭」で始まった。
 沖ノ島の沖津宮(おきつみや)と大島の中津宮(なかつみや)のご神体を年に1度、本土の辺津宮(へつみや)に迎える祭り。例年は、ご神体を乗せた2隻の「御座船(おざふね)」と約100~200隻の漁船が勇壮にパレードするが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加者や見物客の密集を避けようと、御座船2隻、先導船2隻の神幸となった。
 例大祭は3日まで。大社などによると、恒例の流鏑馬(やぶさめ)や翁舞(おきなまい)奉納もコロナ対策で中止に。3日夜の「高宮神奈備祭(たかみやかんなびさい)」は祭場での拝観を取りやめて神事のみを行うが、インターネットでライブ配信され、「道の駅むなかた」などでパブリックビューイングがある。問い合わせは宗像市産業政策室(0940・36・9039)へ。
 朝日新聞デジタル 10/1(木) 13:38

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 この「みあれ祭」、去年は、


(写真、同記事より)

 こんなに派手だったというのだから、寂しいなぁ。
 海上の祭ならば船が走るのだから感染のことは考えなくてもいいと思うのだが、港や船が見渡せる海岸などが「密」になるから難しいのだろうな。

 祇園祭も山鉾巡行が中止になってしまったし、わが水戸市でも黄門まつりが中止になって、せっかく昨年新調した大神輿も出番がない。
 過去には疫病退散などが目的に行わることが多かった祭が、現代では疫病のおかげで縮小・中止になってしまうのは、科学知識の普及おかげとはいえ、寂しい話だ。