人脈のない政治家なんて…… | 偕楽園血圧日記

人脈のない政治家なんて……

 ああ、最高気温26℃ってこんなに涼しかったんだなぁ。


 与党と野党第一党の代表になる人間が決まった。

 与党の方は、

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 自民党新総裁に菅義偉氏…2位岸田氏、3位石破氏に圧勝

 自民党総裁選は14日午後、東京都内のホテルで開かれた両院議員総会で投開票を行い、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。
 今回の総裁選は、国会議員票(393票)と、47都道府県連代表に各3票を割り当てた地方票(141票)の計534票で争った。
 獲得票数は菅氏が377票、岸田文雄政調会長(63)は89票、石破茂・元幹事長(63)は68票だった。
 菅氏は、16日召集の臨時国会で第99代首相に指名され、新内閣を発足させる。
 菅氏は選出を受けて、ただちに党役員・閣僚人事に着手する。菅氏の任期は、安倍首相の残り任期である来年9月末まで。
 読売新聞オンライン 9/14(月) 15:34

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 前評判通り、菅官房長官が総裁となる。
 おそらくこのまま波乱なく次の総理大臣に就任することになるのだろうから、菅氏自身に対する論評はその時にするとして……。

 いやはや。(2020/09/03の記事、今まで通りにやる方が「フェア」)で指摘したように、「前回の総裁選の時点で、すでに前々回の地方票すら確保できていなかった」石破氏は当然のように三位になったわけだが、「党員も入れた選挙にすれば地方票がー」と持ち上げていたマスメディアはまだまだ繰り言を言い続けているようで。
 そういうあがきを潰すためにも、できれば自民党には予備選挙を行った各県の党員票の実数も出してもらいたいところだ。

 全国比率としては、

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 菅氏、地方票でも圧勝 石破氏は伸び悩む

 14日に投開票された自民党総裁選では、都道府県連に各3票が配分された都道府県連票(141票)でも、新総裁に選ばれた菅義偉官房長官がトップの89票で、63%を獲得した。過去に挑戦した総裁選で地方票で強さを見せた
石破茂元幹事長は42票(都道府県連票の29%)と伸び悩んだ。岸田文雄政調会長は10票(同7%)だった。
(後略)
 朝日新聞デジタル 9/14(月) 22:23

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 こんなものらしいが、わが茨城の「実数」は、

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 自民党茨城県連は、今回の総裁選挙で県連に割り当てられた3票の投票先を決めるため、県内の党員と党友4万5109人を対象に予備選挙を行い、13日、水戸市内で開票作業を行いました。
 県連は14日、各候補者の得票について発表し、それによりますと、投票率は70.36%で、菅氏が1万8790票、石破氏が9842票、岸田氏が3070票だったということです。
 NHK 茨城 NEWS WEB 09月14日 17時21分配信「茨城県連 菅氏2票 石破氏1票」より

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 ということらしい。

「知名度」がまるでないに等しい関東で3000票と検討する岸田氏に対して、マスコミが推す上一区に石破派の議員がいるような県で朝日の出した29%より少しいいだけの31%程なのだから、他の県ではどれぐらいの票が開いているだろう?
 石破氏も選挙前には「実数を公表しろ」とか言っていたように記憶しているから、各県別の票数は、ぜひとも出しておくべきだろう。

 で、その「地方票」でも菅新総裁に遠く及ばなかった石破氏を推していたマスメディアが、昨日あたりから「お気に入り」のようにテレビ等で流している「うわさ」が、

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 立川志らく、岸田文雄氏の総裁選2位に「自民党の派閥選挙は1位だけでなく2位も決められる」

 15日放送のTBS系「グッとラック!」(月~金曜・前8時)では、安倍晋三首相(65)の辞任表明に伴う自民党総裁選で菅義偉内閣官房長官が第26代総裁に選出されたことを報じた。岸田文雄政調会長が2位、石破茂元幹事長は3位だった
 この結果に司会の立川志らくは「菅さんが(総裁に)なることをわかってはいたんだけど、いい悪いは別にして自民党の派閥選挙というものは1位だけでなく2位も決められるんだなと改めて思いましたね」と印象を語った。
 岸田氏が2位になったことには「本来、菅さんに入れるはずなのが、石破さんを2位にしたくないから岸田さんに(票が)流れたのは明白でしょ」と話した。
 スポーツ報知 9/15(火) 8:14


辛坊)実は、国会議員の投票前に、こういう数字は本来は公式には表には出ていないのだけれども、水面下には出ているわけです。となると、この段階で石破さんと岸田さんの差は32票だった。自民党のなかでは「石破はどうやってもここで潰しておきたい」という人たちもいるわけです。「ここで大差がついて3位になってしまうと、なかなか次の芽がないよね」と。国会議員票で逆転できるレベルかということをみんな考えているわけです。「地方票」が出た段階で32票差なんです。岸田派と石破派の差がもともと20以上あるんです。だから、10票か20票を菅さんの票から岸田さんに回せば、岸田さんが2番手につけるだろうという戦略が敷かれたと思います。
 だから、最終段階で「地方票」がわかって、「地方票」における岸田と石破の差が32票であると。もともと岸田派と石破派の差を考えると、10票から20票回すだけだけで、「2番手・岸田」「3番手・石破」に持ってこれるというような戦略をおそらく立てた人がいて、国会議員票が岸田さんに乗っかったんじゃないかな。その結果、21票差という。
 ニッポン放送 9/15(火) 0:05配信「『石破氏との“地方票”の差を見て岸田氏に“国会議員票”を回した』自民党総裁選の水面下戦略を辛坊治郎が分析」より


 岸田氏に温情票?むき出しの“派閥の論理” 露骨な「石破つぶし」も

 14日、菅義偉新総裁を選出した自民党総裁選はむき出しの「派閥の論理」に始まり、終わった。無派閥の菅氏に5派閥が競うように相乗りし、告示前に勝負はついた。石破茂元幹事長を最下位に落とし、再起不能にさせることをもくろみ、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相がそれぞれ所属する派閥から、2位の岸田文雄政調会長に議員票を融通する工作も行われたとみられる。「密室」「談合」色が拭えぬ選出過程は、新政権を縛る足かせになりそうだ。
(中略)
 この日、首相の出身派閥・細田派の中枢幹部は、菅陣営の関係者から「(岸田氏に)票を回したのか」と尋ねられ「自民党には、こういういいところがあるんだよな」と満足そうに独りごちた。麻生氏の側近も「うまくいった」と漏らし、圧倒的優位だった菅陣営から岸田氏サイドに対する温情票の存在をにおわせた。
 国会議員票が伸びず、計68票にとどまった石破氏は、硬い表情を崩さず会場を後にした。幕引きまで続いた「石破つぶし」の背景を、自民党関係者は明かした。「『石破総理』がいかに非現実的かを、党内外に示す。石破氏の政治生命の芽を徹底的に摘んでおくということだ」
(後略)
 西日本新聞 9/15(火) 9:50

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 この「菅票の一部を『派閥の領袖』が談合して岸田に回した」という「陰謀論」で、見てわかるように「そういう事実が取材してきた」というものではなく、あくまで「記者やらの印象では」というものにすぎないのだが、ネットなどでは「反安倍」派のお気に入りの「ストーリー」のようで、まだ「石破はかわいそうなヒーロー」的なツイートをしている者もいて、呆れてしまう。

 挙句には、

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 蓮舫氏、“施し票で石破氏潰し”に「『二位じゃダメなんですか』と、どうしても言いたいくらいの派閥の力学」

 立憲民主党の蓮舫参院議員(52)が14日、自身のツイッターを更新。安倍晋三首相(65)の辞任表明に伴う自民党総裁選で岸田文雄政調会長が2位、石破茂元幹事長は3位になったことに言及した。
 蓮舫氏は、石破氏潰しのために他派閥から岸田氏に票が流れたというネットニュースを引用し「『二位じゃダメなんですか』と、どうしても言いたいくらいの派閥の力学」とツイートした。
 スポーツ報知 9/15(火) 10:59

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 そんな「あやふや」な噂に乗っかってしまう国会議員まで現れる始末。

 まったく。
 もし本当に「菅は大丈夫そうだから岸田を少し引き上げておくか」と考えた議員がいたとするならば、それはすなわち「石破候補の人望の無さ」が出ているだけのこと
 石破氏が普段から人の支持を集めるようなことをしていたら、そんな動きはなかっただろうに。

 結局、

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 政界遊泳術も巧みでない。石破氏のために走り回った参院竹下派のベテランは前回総裁選後、一言も言葉を交わしていないと苦い表情。「次も出たいなら、会いに来るのが筋だろうに」
(湯之前八州)
 西日本新聞 9/6(日) 10:12配信「崩れたシナリオ…石破氏『いばらの道』 布石一転、手詰まりに」より

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 この記事にあるように、彼の「人を大事にしない」姿勢が響いているというわけで。
 口ではいろいろ言いながらも実際の行動がこのような人物が、本気で「地方が大事で」と考えているなどと思う人も、彼の露出が増えれば増えるほど減っていくことになるだろう。

 朝日新聞の系列紙など、未練がましく、

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 “与野党伯仲”状態だったら、自民党は石破茂さんを選んだ/中村喜四郎インタビュー〈AERA〉

 枝野幸男氏(56)を代表とする新生立憲民主党が、9月15日に誕生。149人を擁する野党第一党となる。与党と議席数を競り合う「与野党伯仲」の状況も見えてくる。AERA 2020年9月21日号では、この新党に参加した中村喜四郎氏(71)にインタビュー。かつて建設相などを務め「将来の首相候補」とも言われた中村氏に、新党の展望などを聞いた。
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──「与野党伯仲」とはどういう状態なのか。安倍政権の「1強」国会しか知らない若い人にはピンと来ません。
 伯仲になったら公文書の秘匿や偽造なんてできませんよ。河井前法相夫妻の1億5千万円の選挙資金の問題だって封印できない。特定秘密保護法、共謀罪、集団的自衛権の解釈など、「1強」なら突破できた問題がすべて審議、調査のテーブルに載り、自浄能力が動き出す。伯仲状態だったら、自民党は間違いなく石破茂さんを出した。そうでなければ、選挙を乗り切れない。菅さんのまま行くというのは、国民の疑惑の目なんて気にすることはないという判断です。
 やはり(与野党議席差は)「50」ですね。委員長だって野党が4割くらいとりますよ。政権交代の可能性が出てくれば、役人だって「忖度」の必要性はなくなるでしょう。
(後略)
 AERA dot. 9/15(火) 8:00

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「ゼネコン汚職の当事者」にこんなことを言わせて持ち上げているが、そもそも「与野党伯仲」するほど政策論議のできる実力のある野党がいたならば、「疑惑は深まった」路線の野党など存在できないわけで、石破氏のような「的外れの建前論を正論ぽく言って、相手にレッテルを貼る」ように政治家にも出番はない
「隠蔽がー忖度ガー疑惑は深まった」は今の立憲民主党などがとっている「戦法」なのだから。これをやっている限り、支持率は立民を見ればわかめように「じり貧」にしかならない。

 マスメディアや野党支持層は、「菅はワンポイント。任期切れでのフルスペック投票が行われる次の総裁選こそ石破が地方票で大躍進だ!」と空想しているようだが、そんなことは起こらないのが、今回の各県予備選でわかっただろう。


 さて、話は変わって、野党第一党の方の話をすると……、

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 合流新党代表に枝野氏 党名「立憲民主」、15日結党

 立憲民主、国民民主両党などによる合流新党の代表選が10日、東京都内のホテルで行われ、立憲の枝野幸男代表(56)が国民の泉健太政調会長(46)を破り当選した。
 任期は2022年9月まで。党名は「立憲民主党」に決まった。新生立憲は149人を擁する野党第1党として15日に結党大会を開き、早期の衆院解散・総選挙も視野に準備を急ぐ。
 枝野氏は当選者のあいさつで、16日召集の臨時国会で新首相が指名されることを念頭に、「もし本格論戦から逃げて衆院解散をするならば正面から受け止め、国民の選択肢になろう」と表明。「この1年の間に総選挙が行われる。勝ち抜くために皆さんの総力を結集できるよう準備を進めていく決意だ」と訴えた。
 代表選の有権者の内訳は、合流に参加する立憲の88人、国民の40人、無所属の21人。枝野氏は107票を獲得し、泉氏の42票に大差を付けた。党名では、枝野氏が掲げた「立憲民主」が94票、泉氏の「民主党」が54票、その他1票だった。 
 時事通信 9/10(木) 14:24


 合流新党 福山幹事長、泉政調会長を内定 平野氏は選対、安住氏は国対

 立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の代表に就任する枝野幸男・立憲代表(56)は14日午前、国会内で記者団に新党の幹事長に福山哲郎・立憲幹事長(58)、政調会長に泉健太・国民政調会長(46)を起用すると明らかにした。代表代行兼選対委員長に平野博文・国民幹事長(71)、国対委員長に安住淳・立憲国対委員長(58)をそれぞれあてる。15日の結党大会で正式決定する。
(後略)
 毎日新聞 9/14(月) 12:11

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 代表が枝野氏で、幹事長が福山氏、国対委員長が安住氏で、党名が立憲民主党?

 ええと、なんかやったんじゃなかったっけ? 他党の代表選に「党員票がなんたらで民主主義が」といいながら、自分たちは議員投票だけでなにかを。

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 野党、対決姿勢強める 桜問題、河井前法相事件など追及

 安倍晋三首相の後継を決める14日の自民党総裁選で菅義偉官房長官が選出されたことを受け、主要野党は対決姿勢を強めた。菅氏は安倍路線の継承を掲げており、国会論戦では新型コロナウイルス対応に加え、「桜を見る会」の問題や河井克行前法相らの公職選挙法違反事件などの追及を継続しようと手ぐすね引いている。
「公文書の管理や情報公開、コロナ(対策)が後手に回っている。こういったことを継続するなら、しっかり問題点を指摘していきたい」
 立憲民主党の枝野幸男代表は14日、記者団の取材に応じ、代表質問や予算委員会など国会での菅氏との直接対決に意欲を見せた。
(後略)
 産経新聞 9/14(月) 21:23

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「やること路線」にも特に変更もないようだし。一時はやっていた「生徒会系アニメ」の再放送でもしていたのだろうか?


 本日の収穫。

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 牛の顔みたい? 変わり種ジャガイモ 酪農の町・北海道別海の吉田さん収穫


(写真、北海道新聞より。別海町の吉田さんの菜園で収穫された牛の顔に似たジャガイモ)

【別海】町内の家庭菜園で育てたジャガイモを掘ったところ、牛の顔に似たイモが出てきて、近所の話題になっている。
 別海川上町に住む吉田勲さん(77)が、近所の菜園でレッドムーンという品種のイモを3日に収穫したところ、こぶしより少し大きい程度のイモがあった。面長で、耳が頭の左右に、さらに目も鼻も口もあって、牛の顔にそっくり。
 吉田さんは毎年、収穫したイモを種イモとして保存し、翌年春に植えている。変わり種のイモはこれまでも見てきたが、これほど変わった形のイモは初めてという。
 吉田さんは「掘ってみて本当にびっくりした。酪農の町で牛に似たイモが採れたのはおもしろい」と笑顔。「自分で食べるのもかわいそうだし、牛好きの札幌の孫に送ろうかと思っている」と話していた。
 北海道新聞 9/13(日) 12:04

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 ジャガイモ? なんだかサツマイモのような皮の色だけど。

 たしかに牛の顔には見えるのだが、色といい、苦悶の表情を浮かべているような「歪み」といい、呪いのアイテムにしか見えないのだが(汗)。