「ツイッターが民意だ!」「政治を変える力だ!」といったよね? | 偕楽園血圧日記

「ツイッターが民意だ!」「政治を変える力だ!」といったよね?

「国家公務員の定年延長に関する法案」の時に、まるで誰かからの指示でもあったかのように一斉にツイートした有名人の方々、出番ですぞ


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 蔡総統、「一国二制度受け入れない」 世界との連携強化へ=2期目就任

(台北中央社)蔡英文政権の2期目が20日、始動した。蔡総統は就任式の演説で、「
北京当局の『一国二制度』による台湾の矮小化、台湾海峡の現状の破壊を受け入れない」と表明。続けて「これはわれわれの揺るぎない原則だ」と強調した。また、民主主義国家として国際機関への参加に向け積極的に働き掛けていくとし、米国や日本、欧州など「価値を共有する国」とのパートナー関>係を深化させる方針を示した。
 国家の安全として、▽国防に関わる事務の改革▽国際社会への参加▽両岸(台湾と中国)の平和と安定――の3項目を掲げた蔡総統。国防では「非対称戦力」の発展を加速させるとし、サイバー戦争や認知戦、そして「超限戦」を含めた新たな形の脅威に対応していく姿勢を見せた。予備役の戦力の向上や軍の管理制度の改革も進めていくとした。
 国際社会への参加では、新型コロナウイルスが世界的に広がる中で世界を支援し、高い評価を受けたと言及。台湾は国際社会から「民主主義の成功例、信頼できるパートナー、世界で善良なパワーと位置付けられている」とし、「台湾人にとって共通の誇り」だと述べた。その上で、国際機関への参加に向けて力を注いでいく方針を示し、国交締結国や日米欧などとの連携を強化していく>と語った。
 両岸関係については、1期目に当たる過去4年間、両岸の平和と安定のために力を尽くしてきたとし、この努力は「国際社会から認められた」と指摘。地域の安全に貢献するため「対岸(中国)と対話したいと思っている」との考えを示した。また、中国の「一国二制度」を拒否した上で、「中華民国憲法と(両岸間の交流について定めた)両岸人民関係条例にのっとって両岸の事務を処理>する」との立場を改めて表明した。
(編集:楊千慧)
 中央社フォーカス台湾 5/20(水) 12:01

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 台湾で蔡総統の二期目がスタートした。
 総統はその再就任演説で、中国のいう「一国二制度」という誘いかけに対してきっぱりと「No」を突き付けている。

 当たり前だろう。

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 中国、香港に治安法制定義務付けへ 反体制運動で罰則など

[北京 22日 ロイター] - 中国政府は、香港に特別行政区基本法に基づく国家安全法の迅速な制定を義務付ける新たな法案を全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に提出した。
 全人代常務委員会の王晨・副委員長が22日に新法について説明する予定。
 ロイターが確認した法案の草案によると、新法は全人代に、香港における体制の転覆、テロリズム、分離主義、外国の介入、あるいは「国家安全保障を重大な危険にさらす行為」を防止し、罰するための法的枠組みと実施メカニズムを構築する権限を与える内容。
 また、香港の行政長官が香港の治安を確保する責任を負うとしている。
 ロイター 5/22(金) 12:47

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 全人代で行われているこういう話を見れば、彼らのいう「一国二制度」などなんの意味もないお題目でしかないことが分かるのだから。

 BBCによると、

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 イギリスは1997年に香港を中国に返還した。以来、香港は「一国二制度」政策と「高度な自治」を守ってきた。
 しかし民主化活動家らは、香港の自治が中国によって弱体化しつつあると感じている。
 昨年香港では、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定案をめぐり、数百万人もの人が7カ月にわたって街中で抗議し、次第に暴力的になっていった。この法案は立法会(議会)での審議が中断された後、最終的に正式に撤回された。
 国家安全法は、逃亡犯条例の改定案以上に物議を醸している。
「一国二制度」を支える、香港の憲法ともいえる「香港特別行政区基本法」では、香港政府は国家安全保障法の制定を義務づけられている。しかし2003年の国家安全条例案には約50万人が反対し、廃案となった。
 だからこそ、国家安全法を強行成立しようとする試みにこうした激しい怒りが巻き起こっている。ある議員は21日、「これは香港で、中国への返還後で最も物議を醸している問題」だと述べた。
 中国政府が有権者によって選ばれた香港の議員を飛び越えて法改正できることが、これほどまでに扇動的な状況を生んでいる原因だと、BBCのロビン・ブラント中国特派員は指摘する。
 民主化活動家たちは、「香港特別行政区基本法」で定められている言論の自由を訴える抗議行動を封じ込めるために、国家安全法が利用されるのではないかと危惧している。中国でも、共産党に反対する人を黙らせるために使われている法律があるからだという。
 BBC News 5/22(金) 13:00配信「中国、香港に『国家安全法』導入か 『香港の終わり』と民主派反発」より

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 ということで、もともと返還後からこの手の法律の制定は既定路線にされているというが、今まで香港人がそれに反対していて動くことができなかった。だから中共は香港政府を飛び越えて中央が香港の「治安維持」できるような仕組みを作ろうとしているのだ。

 この「国家の安全のため」という言葉、今の若い人間にはピンとこないだろうが、冷戦時代を知っている世代にすれば、ソ連がその言葉を看板にして自国民に何をやってきたのかをよく知っている話である。
 まさか21世紀になってそれが甦るとは。

 中国が東トルキスタンなどで何をやっているのか。

 

 

 

 

 これらの告発漫画につづられていることを見てほしい。
 台湾が「一国二制度などにつられない」といっている意味とか、香港人が全人代の方針になぜ反対しているのかが分かると思う。
 なるほど「世界に向けてのショーケース」でもある香港で、奥地のウイグルのような露骨な弾圧行動をとることは、さすがの中共でもしないだろう。が、もうかなり前から「個人レベル」では共産党批判をしていた人物がいきなりいなくなり、大陸本土で「愚かだった自分を反省して会見に出てくる」という事例は起きている。
 中国共産党の本質は、ウイグル人に対して行っていることがよく教えてくれるのだ。


 もともと行政府の話で三権分立になど関係のない検察官の定年延長や他省庁にもある任官延長の話で「絶対に許してはいけない」とまでいってツイッターで「まつり」を繰り広げてしまうだけの熱量があるならば、そういう人たちは今こそこの中国の「国家安全法」に対して声を上げてほしい。

 そういうことをいうと必ず「他国のことだからなんたらで内政干渉で」と言い出す者が出てきて足を引っ張るが、ならば、

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 香港統制法制、日本は「関心」と「注視」表明もトーン弱く

 22日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)が国家安全法を香港に導入する議案を審議することに欧米が強く反発しているのに対し、日本政府は注視する構えを見せる。
 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は22日の記者会見で、議案について「大変高い関心を持って注視している」と述べた。その上で「香港はわが国にとって緊密な経済関係と人的交流を有する極めて重要なパートナーであり、一国二制度の下で、自由で開かれた香港が安定的に繁栄していくことが重要だ」と強調した。
(後略)
 産経新聞 5/23(土) 18:20

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 こんな木で鼻をくくった対応をしている日本政府への抗議でもいい。

 それはまた、「突如政治に目覚めたような不自然さ」と批判されないためにもなる。

 香港の自由を奪った中国共産党は、次のターゲットとして台湾を狙う。それは日本に対する脅威にもなるのだから。今ここで止めておかなくては


 本日のあぶり出し。

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 白紙と思われていた死海文書の断片、肉眼では見えない文章発見


(写真、CNNより。「死海文書」の断片の白紙と思われていた部分から肉眼では見えない文章が発見された)

(CNN) 英マンチェスター大学が所蔵する「死海文書」の断片に、肉眼では見えない文章が書かれていることが明らかになった。
 これまで、同大所蔵の死海文書51点には何も書かれていないとみられていた。しかし特殊なカメラを利用した調査の結果、うち4点にヘブライ語やアラム語の判読可能な文章が含まれていることが判明した。
 死海文書はイエス・キリストの時代にさかのぼる最古のヘブライ語聖書写本などで構成されており、研究者は長年、より深い理解を目指して調査に取り組んできた。
 マンチェスター大の声明によると、最も内容が充実した断片には15~16文字からなる文章が4行書かれていた形跡がある。保存状況は部分的だが、「Shabbat(安息日)」の単語を明確に読み取ることができ、同大は「エゼキエル書」46章1~3節に関連した文章の可能性があるとみている。
 死海文書を巡っては最近、偽物と判明するケースも出ているが、今回の断片は本物で、ヨルダン川西岸のクムラン洞窟で死海文書が初めて発見された際に発掘された。
 ヨルダン政府は1950年代、これらの断片を英リーズ大の専門家ロナルド・リード氏に寄贈。リード氏は研究結果をまとめて発表したものの、文章の発見には至らなかった。
 一連のコレクションは97年にマンチェスター大に寄付されて以来、ほぼ手つかずの状態だったが、最近になってロンドン大学キングス・カレッジのジョーン・テイラー教授が調査に乗り出した。
 テイラー氏は断片のひとつに文字が書かれている可能性があるとみて、マルチスペクトル画像法による撮影を実施。すると、肉眼では見えなかった文章の存在が明らかになった。
 CNN.co.jp 5/21(木) 13:45

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「死海文書」。中二病をくすぐる単語としてベストスリーには必ず入るだろうものだ。
 しかもそこに「肉眼では見えない文字」だと?
 これはもう庵野監督が今作っている「エヴァンゲリオン劇場版」をほっぽって新たなエヴァシリーズを立ち上げなくてはならないほどのニュースだ(笑)。

 それにしても「肉眼では見えない文字」というのはどういうものだろう? この記事では具体的な説明がないのでわからないのだが。
 現実的には、「単に風化して読めなくなった」というところなのだろうが、「ナショナル・トレジャー」という映画のように「仕掛け」で読めるような細工がされていたとかだったら面白いのだがなぁ。
 そしてその内容が今まで聖書には出ていなかったようなものだったら……う~ん、よほどシナリオを練らないと、二番煎じのチープなものになりそうだ(汗)。