ツイッターは「日本国内限定のイントラネット」ではないぞ | 偕楽園血圧日記

ツイッターは「日本国内限定のイントラネット」ではないぞ

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 検察庁法改正案「#週明けの強行採決に反対します」がトレンド1位

 検察官の定年延長を含む国家公務員法改正案について16日、ツイッターでのハッシュタグ「#週明けの強行採決に反対します」がトレンド1位になるなど、週明け以降の改正案採決に反対の意見が広がっている。
 国会では検察庁法改正案を巡っては、15日に衆院が運営するインターネット中継にアクセスが集中し、一時ダウン。女優の小泉今日子らがツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」などと書き込むなど、SNS上でも反対の声が広がっている。
(中略)
 この日、ツイッターでは「#検察庁法改正案に抗議します」に続き、「#週明けの強行採決に反対します」がトレンドに浮上。多くの著名人や国会議員なども投稿し、16日午後8時現在でトレンド1位になり、引き続き改正案採決に反対する意見が広がっている。
 スポーツ報知 5/16(土) 20:15

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 やれやれ。まだこんなことやっているのか。

 国会では(2020/05/10の記事、また「アベガー」がネット工作しているのか)で取り上げた「まつり」を「1000万の声が!」と水増しして騒いでいた野党議員まで出てきていたが、

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 検察庁法改正案に抗議、ツイッター500万件超…転載で関心拡大

 検察庁法改正案を巡っては、ツイッターで抗議に関する投稿が500万件超に上った。研究者や調査会社は、一部の人が転載(リツイート)機能を多用して投稿数が膨らんだと分析しつつ、「SNS利用者の大きな関心を集めたのは間違いない」と指摘する。
 ツイッターでは、他人の投稿に賛意を示したり、知人に知らせたりしたい場合、ボタンひとつで転載できる。
 SNSの分析が専門の鳥海不二夫・東大准教授(計算社会科学)が改正案への抗議が増えた5月8日午後8時~11日午後3時の投稿を調べたところ、「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグ付きの投稿は約473万件だった。このうち
自分で投稿した人のアカウント数は約32万人で、投稿数は約56万件だった。
 
転載分は約417万件となるが、重複を除いたアカウント数は約59万人だった。鳥海准教授は「一部の利用者が転載を繰り返したことで投稿数が膨らんだ」とみる一方、「約59万人のアカウント数は非常に多く、法案への反対でこれほど盛り上がるのは異例だ」と話す。
 SNS調査会社「ホットリンク」(東京)が5月8日~13日の投稿を対象に行ったサンプル調査では、同様のハッシュタグの投稿は約564万件。このうち自ら投稿した利用者の投稿数は約76万件だった。
 読売新聞オンライン 5/15(金) 20:11

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 こういう分析も出てきているわけで。

 読売新聞は「それでもこんなに数が」と擁護させているが、「転載分は約417万件となるが、重複を除いたアカウント数は約59万人だった」というところでもう水増し工作が明らかになっているので、いくら論点をすり替えたところでこの運動は「もはや信用には値しない」ものでしかない。

 いやそれどころか、(2015/07/14の記事、反日組織を金が繋ぐ)で引用した記事にあるように、「デモが民主主義だ!」と言い切った朝日新聞などは、いつもの「自分たちに都合のいいことを言ってくれる『識者』」を引っ張り出して、

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 ツイッターデモの拡散力 人が集まれない時代の市民運動


(写真。朝日新聞でデジタルより。中野晃一・上智大国際教養学部教授=2016年4月、越田省吾氏撮影)

 9日からツイッター上で「#検察庁法改正案に抗議します」という投稿が相次ぐ、大規模な「ツイッターデモ」が起きました。街頭での抗議行動のように同じ場にいることができないかわりに、インターネットは時として比較にならない拡散力を発揮することを、目の当たりにした気がします。
 実現したのは、街頭とネットが連動した抗議行動の文化とネットワークがあったからです。日本では2003年、イラク戦争への抗議の頃からネットを通じて集まった若者がデモをするようになり、11年の反原発、15年の安保法制反対のデモが生まれました。世界でも、中東の民主化運動「アラブの春」や米国の「オキュパイ・ウォールストリート」、台湾や香港、韓国での市民運動なども、ネットとの連携がなければありえませんでした。
 集会やデモといった路上での抗議運動には何世紀もの歴史があり、民主主義と一体で、近代史を形成してきました。人がリアルな場に集まることのインパクトは大きく、それ自体ができない現状は、市民運動にとって大変な試練です。
 それと比べて「ネットでの運動はまだまだだ」と言い始めたらきりがありません。ただ、リアルな空間で数百万人が同時に声をとどろかせることは不可能ですが、ネットならできました。今回の「ツイッターデモ」も一人の市民のツイートが瞬く間に広がり、著名人が加わることでさらに共鳴していったことも見逃せません。市民がムーブメントを作って自らがメディアになり、運動を広げていくという意味では、ネットも路上での抗議行動も同じです。
 朝日新聞デジタル 5/17(日) 10:30

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 まだこんな「夢」を語っているが、そもそも「どこの誰なのか、その国籍さえわからない人間が投稿できるネットの『声』」などというものは、いくら数があっても意味はない。読売の記事にある「59万アカウント」のうち八割が「外国人が日本語でやっている」という可能性だってあるのがネットの世界なのだ。

 朝日新聞に代表されるような勢力は、前回のアメリカ大統領選挙の後にさんざん「選挙にロシアが介入していた! トランプの当選はロシアのおかげだ! ロシア疑惑だ!」と騒いでいたではないか。
 それが自分たちに都合のいい「声」ならば途端に手のひらを返して「ネットデモだ! 安倍は声を聞け!」とやり始める。
 なんとアホくさいご都合主義であろう。
 この件で「ツイッターが!」といっている勢力は、つまるところ「安保法制」の時に「政党色のない学生たちがSEALDsというものを作って立ち上がった!」というフィクションを仕掛けた、それの二番煎じをやっているだけ。しかも今度は「どこの誰かもわからない人間たち」を並べて。

 こんなものに、

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 #検察庁法改正案に抗議します ツイートした著名人

 内閣が検察幹部の役職定年を延長できるようにする検察庁法改正案に対し、SNSのツイッター上で9日から抗議のツイートが相次ぎ、10日午後時点で380万を超えた。
 一般の人々に加え、俳優、作家、映画監督、漫画家、ミュージシャンら各界著名人も「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけて続々投稿。前例のない大規模ネットデモの様相となった。検察の独立性が脅かされる事態に、国民の怒りが噴出した形だ。
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【「#検察庁法改正法案に抗議します」をツイートした著名人の一部】(※順不同、敬称略、コメントは一部の人のみ紹介)
城田優(俳優)「大事なことは、ちゃんと国民に説明してから、順序に則って時間をかけて決めませんか? そんなに急ぐ必要があるんですかね」
井浦新(俳優)「もうこれ以上、保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないで下さい。この国を壊さないで下さい」
ラサール石井(タレント)「これはもうデモです。今叫ばなければいけないことは、自粛中でも届けることはできる」
西郷輝彦(歌手)「これはダメですよ」
水野良樹(ミュージシャン=いきものがかり)「どのような政党を支持するのか、どのような政策に賛同するのかという以前の問題で、根本のルールを揺るがしかねないアクションだと感じています」
谷山浩子(シンガー・ソングライター)「右とか左とか、どの政党を支持してるとかしてないとか、政治に関心があるとかないとかも関係なく、さすがにこれはどこから見てもダメでしょう」
能町みね子(エッセイスト)「今まで晋三がやったことのなかでこの件がいちばん悪辣だからな…。自民党の中にだって、これだけはダメでしょって人たくさんいるはず、絶対とめてほしい」
鴻上尚史(劇作家)「国民が感染症に苦しんでいる時に、内閣や法相が認めれば、検察庁幹部の定年を例外的に延長できる法律を通すなんてストーリーを書いたら、プロデューサーから間違いなく“ありえないです。リアリティがなさすぎ”と突っ込まれると思う」
近藤史恵(作家)「三権分立が破壊される改悪です。火事場泥棒のようなことはやめろ」
村山由佳(作家)「猫と美味しいもののことだけ呟いていたかったけど、これは駄目だ。これだけは駄目だ。日本の最高権力者が、自分を守ってくれる人間を検察のトップに据えようとしてる。国民をナメとんのんか、ワレ。ハッシュタグで声をあげよう。数で動かせるものがまだあると信じて」
入江悠(映画監督)「うそついて退学させられそうなので担任の先生を買収する、みたいな」
白石和弥(映画監督)「本当にこの国が壊れていく」
末次由紀(漫画家)「この国の話で、人ごとじゃない」
ヤマザキマリ(漫画家)「三権分立崩壊の危機に冷や汗が滲み出てきたので護符としてモンテスキューの肖像を貼る」
DaiGo(メンタリスト)「意味があるかはさておきの布マスクは届かないにもかかわらず、権力闘争は抜かりない総理」
宮本亜門(演出家)「このコロナ禍の混乱の中、集中すべきは人の命。どうみても民主主義とはかけ離れた法案を強引に決めることは、日本にとって悲劇です」
ハマカーン神田(芸人)「政治と宗教についてはツイートしないのだけど、これはさすがにルール違反だからね」
吉田戦車(漫画家)「得意技の“ある組織の人事を自分の都合のいいものにする”をいつまでも使わせてちゃいかん」

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 日刊スポーツ 5/10(日) 23:14

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 名前を連ねてしまう芸能人や漫画家も情けないと私は思うのだが、それ以上に、「著名人が反対しているから」というだけで持ち上げるメディアのやり方には怒りがわく。

 以前にも書いたが、「芸能人が言っていると。うん、だからなに?」「なぜ彼らの言葉が一般庶民のものより『正しい』といえる?」
 くだらない。
 こんなものをありがたがってしまうような人は、深夜の通販番組などは絶対に見ない方がいいだろう。次々と商品を買い込んで財布を空にしてしまう可能性があるから。


 本日の「発射オーライ」。

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 庭に走る自作の電車 童心に帰る80歳 「車窓」から満開の芝桜


(写真、毎日新聞より。自作の小型電車と阿部博行さん=新潟県魚沼市今泉で2020年4月27日午後4時22分、板鼻幸雄氏撮影)

 芝桜やチューリップの花が満開の自宅の庭で、自作の小型電車を走らせている人がいる。新潟県魚沼市今泉、電子回路の設計・製作会社社長、阿部博行さん(80)だ。例年、車庫の中で春を待っているが、今年は少雪のため早々に走り出した。
 阿部さんは東京都内で生まれ、両親が魚沼市出身という縁もあり、1991年に現在の場所に引っ越して家を建てた。その翌年「子供のころから憧れていた」という長年の夢をかなえるため、約500平方メートルの庭の整備を始めた。下地を頑丈に固めて線路を敷いていき、現在では1周約66メートル、引き込み線を加えると約80メートルになる。途中の踏切では電車が通る時、センサーで警告音も鳴らしている。
 木製の車体は長さ1.5メートルで大人3人が乗れる丈夫なもの。車体内部に取り付けたバッテリーで車輪を回して走り、制御回路で速度や前進・後進を切り替える。阿部さんは「訪ねて来た友人たちが、電車が走ると楽しそうに童心に帰っていた。子供たちは電車を見た瞬間、目を輝かせる。大きさは違っても、乗り物は多くの人をひきつける魅力を持っていると思う」と話した。【板鼻幸雄】
 毎日新聞 5/10(日) 9:12

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 これも広義の「鉄道模型」なのだろうな。
「オトコノコ」はいくつになってもこういうもので遊びたがる(笑)。

 よくこういうもので「本物の、蒸気で走る蒸気機関車」を作ってしまう人もいるが、線路が80メートルというのはすごいな。
 それだけあればずいぶん楽しんで乗っていられる。
 踏切りがきちんと作動するところにこだわりを感じるぞ。