もうあんたたちは時代遅れだよ | 偕楽園血圧日記

もうあんたたちは時代遅れだよ

 もう少し詳しい報道はないものか。なにをやっているのだろう、日本のメディアは。

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 首相UAE訪問 アブダビ皇太子と会談 中東緊張緩和へ努力で一致


(写真、毎日新聞より。中東歴訪中の安倍晋三首相(右)と、アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子=AP)

 中東歴訪中の安倍晋三首相は13日午後(日本時間同日夜)、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで、アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子と会談した。首相が海上自衛隊の中東派遣の目的を説明して理解を求めたのに対し、皇太子は「沿岸国として具体的な協力・支援を惜しまない」と表明した。
 米国とイランの対立で緊迫化している中東情勢を巡り、両氏はサウジアラビアなどと連携しながら緊張緩和に向けて外交努力を尽くしていく考えで一致した。
 また、首相はUAE国民を対象にビザ(査証)を完全免除する方針を伝え、皇太子は謝意を表明した。【アブダビ成沢健一】
 毎日新聞 1/14(火) 12:06

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 昨日はサウジ、今日はUAEと安倍総理が走り回っている。

 この両国は昨日も書いたようにイエメン情勢で意見を異にし、不仲になっている。その両国から「協力する」という一致した言葉を引き出したのだから、この訪問は意義があった。まさに「日本が仲立ちになってアデン湾の安定を引き出した」ともいえるわけで、なにかあると「日本は外交でなんたら」といっている勢力ほどこれを評価すべきなのだが……。

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 自衛隊中東派遣「戦争に加担するな」 各地で反対デモ


(写真、朝日新聞より。安倍首相の退陣を求める横断幕を掲げ、繁華街を歩くデモ参加者=2020年1月12日午後1時59分、名古屋市中区、黄澈氏撮影)

 自衛隊の中東派遣や首相が主催する「桜を見る会」の問題をめぐり、安倍政権に抗議するデモが12日、東京・新宿であった。名古屋や大阪、北九州市などでも同様のデモがツイッターで呼びかけられた。
 新宿駅東口前の広場では夕方、音楽に合わせてダンスを踊りながら、抗議するイベントも開催。若者たちが「自衛隊員をイラン戦争に行かせたくない」「STOP WAR」などと書かれたプラカードを掲げながら体を揺らしていた。
 友人と参加した都内の病院事務員の女性(23)は「首相が訪問の延期を一時検討した中東に派遣するなんて、自衛隊員の命のことを考えていない。自衛隊派遣で日本が報復の対象になり、危険にさらされるのではないか」と話した。
 名古屋市の繁華街・栄でも主催者発表で約150人が「米国の戦争に加担するな」などと書かれたプラカードを掲げながら街を歩いた。出発前の集会で、名古屋市の会社員男性(45)は「安倍政権は数の力に任せて安保法制などを押し通し、とうとう自衛隊の中東派遣まで踏み込んだ。憲法改正などさせてはならない」と訴えた。
 愛知県江南市から参加した大学生山田優光さん(23)はデモ終了後、「『桜を見る会』を始め、この政権で破棄された公文書の数々は、私たちの世代に引き継がれるべきものだった。国の基本システムを壊し続けてきたことに大きな怒りを感じる」と話した。(黄澈)
 朝日新聞デジタル 1/12(日) 18:10


 「戦争に加担するな」「改憲を止める」 新宿で安倍首相退陣求めるデモ

 自衛隊の中東派遣や「桜を見る会」の疑惑、公文書改ざんなど数々の問題に抗議し、安倍晋三首相の退陣を求めるデモ行進「OccupyShinjuku(新宿占拠)0112」が12日、東京・新宿であり、主催者発表で約3000人が集まった。参加者は「戦争に加担するな」「改憲を止める」など思い思いのプラカードを手に「安倍は辞めろ」などと声を上げた。
 家族と参加した神奈川県の会社員男性(45)は「積極的に戦争にならないように行動すべき時なのに、日本が自衛隊を派兵することには反対。市民として声を上げることが必要だと思う」と参加の理由を語った。服飾デザイナーの男性(63)は桜を見る会について「われわれの税金を、一部の人間の利権や利益供与に使うのは納税者として黙っていられない」と語気を強めた。
 主催者の会社員、日下部将之さん(45)は「昨年末からだけでも桜を見る会、IRの問題、自衛隊の中東派遣と、次々に問題が起きており、想定した以上の参加者が集まった」と話した。【後藤由耶】
 毎日新聞 1/12(日) 18:30

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 こういうことをやっている勢力というのは、昨日書いた「歴史の歯車」すら見えずにただひたすら「戦争戦争」と騒いでいるのだから、いったいどれほど戦争が好きなのだろう?
首相が訪問の延期を一時検討した中東に派遣するなんて、自衛隊員の命のことを考えていない」といっている女性は、その「延期」というのはメディアが先走って報道しただけだということぐらいはわかるようになろうよ。「昨年末からだけでも桜を見る会、IRの問題、自衛隊の中東派遣と、次々に問題が起きており」という「左巻きのよく使う論手なの混濁による印象操作に乗せられ、各問題をきちんとそれぞれ判断することすらできなくなっている状態は、「思考停止」といわれても仕方がないぞ。
とうとう自衛隊の中東派遣まで踏み込んだ」ではない。そこにはすでに野田内閣時代から派遣している海自艦もいるし、対岸のジブチには自衛隊の基地もあるというのに。
「戦争起こさないための軍の配備もある」というのは、ゴラン高原のPKFを決めた村山内閣ですら理解していたことなのだが?

 そもそも「戦争に加担」もなにも、いったいアラビア半島東岸のどこで戦争をやっているというのだろう? 各国が戦争にならないよう神経をすり減らしているというのに、「アメリカがー戦争がー」。
 で、「安倍辞めろ」。
 馬鹿馬鹿しい。

 彼らの仲間は、

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 「沖縄を出撃基地にするな」海自の中東派遣 沖縄で反対集会

 米イランの緊張が継続する中東海域に政府が海上自衛隊を派遣することへの抗議集会が10日、那覇市中心部であった。11日には同市の海自那覇基地からP3C哨戒機部隊が出発する予定で、約100人の参加者は「沖縄を出撃基地にするな」「米国の戦争への加担をやめよ」などとシュプレヒコールを上げた。
 沖縄平和運動センターが主催した。国会議員らがマイクを持ち「一触即発の状況で自衛隊を派遣するのは日本が戦争をするのと同じだ。米国追随の姿勢では報復の連鎖を生む」などと訴えた。
 参加した沖縄県読谷(よみたん)村の組合職員、与那嶺徳政さん(66)は「いざ有事になれば自衛隊は米軍と一緒に行動することになるだろう。そういった部隊が沖縄から出て行くことに怒りを感じる。命令で派遣される隊員も可哀そうだ」と話した。【遠藤孝康】
 毎日新聞 1/10(金) 16:26

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 沖縄でもこんなことをやっているようだが、ベトナム戦争の時から何も進歩していない。

 あの時騒いでいた主体の「べ平連」は、ソ連から金をもらっていたことがすでに同国崩壊で出てきた文書などで明らかになっている。
 今度のスポンサーは、いったいどこの国なのかな?


 おまけ。

「戦争に加担するな!」と騒いでいる勢力は、図々しくも「命令で派遣される隊員も可哀そうだ」などと口にしているが、その口が石垣島などでは汚く自衛隊を罵っているのはもはや周知の事実。
 こういう勢力がいつまでも大きな顔をしているから、

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 辻元清美氏「中村哲さんの遺志を継ぎたい」

 立憲民主党の辻元清美幹事長代行は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。NGO「ペシャワール会」の代表で医師の中村哲さんがアフガニスタンで銃撃され死亡したことを巡って「中村さんが大切にしていたのが憲法9条。遺志を継ぎ、9条を守りたい」と語った。
 辻元氏は、2001年9月11日の米同時多発テロを受けて10月にアフガニスタンへの空爆が始まった際、アフガニスタンとパキスタンの国境に行き、中村氏の活動を手伝ったという。
「中村さんは戦争よりも食糧、水だと言って信念を曲げず、飢えで苦しむ子供のためにパキスタンから小麦を届けた」と振り返った。
 辻元氏は19年参院選で改憲勢力が3分の2の議席を割ったことについて「安倍晋三首相の野望である憲法改正に駒を進めさせなかったのは政治的に大きな意味があった」と指摘。
 自らが立憲の国対委員長を務めた17年の衆院選後から19年9月までの約2年間について「憲法は1ミリも進ませなかった。憲法9条を守り切った自負がある」と強調した。
 毎日新聞 1/14(火) 9:30

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 こんな人間が「議員でござい」と国費にたかって政治の足を引っ張り続ける。

 なにが「憲法は1ミリも進ませなかった。憲法9条を守り切った自負がある」であろうか。
 ならば辻元議員は「自衛隊は違憲」といっている者たちの存在と、安全保障上の問題をどう解決するというのか。
 論点は憲法改正ではない。宙ぶらりんの自衛隊の地位をどう規定するかという問題を解消することで、安倍総理は「そのためには憲法を改正する必要がある」といっているのだから、「改正は必要ない」というのならば「改正なしでその状態を解消する方法」を提案すべきなのだ、議員ならば。
 それとも辻元議員は「自衛隊の法的地位は宙ぶらりんのままでいい」と主張するのだろうか? ならば「自衛隊がかわいそう」などという勢力にも「それでいいのだ」といってやるがいい。

 こんな人間が国会にいても、日本のためにはならない。「中村さんの遺志を継ぎたい」というのならば、止めやしない。どうぞ議員バッジを返上してアフガンに行き、井戸を掘っていただきたい。
 その方が日本のためにもアフガニスタンのためにもなる。


 本日の運送屋。

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 山林火災襲う町でビール払底、海軍艦船が運ぶ 豪州

(CNN) 深刻な山林火災に見舞われ、接続道路も寸断され孤立していたオーストラリア・ビクトリア州のマラクータ町に同国海軍艦船がこのほど3000リットル分のビールを届けた。
 地域社会の心臓部とも言える地元のパブでビールが払底しかけているとの情報を受け、同国メルボルンに拠点があるビールメーカーが進めた特別支援。「住民や消防士は苦難に耐えており我々がなし得る最小限のことは彼らがビールを楽しむことだ」と述べた。
 同国国防省の報道担当者はビール搬送は地域社会の士気を高めるだろうと評価した。
 マラクータは小さな町で、昨年の大みそか以降、山林火災に襲われ、民家や車も焼失している。道路が切断されているため緊急援助物資はこれまで海軍艦船「チョールズ」が運び入れてきた。今回のビールは追加で積み込まれたもの。
 ビール到着の報にマラクータ町の住民はフェイスブック上で喜びの声を書き込んだ。
(後略)
 CNN.co.jp 1/11(土) 19:46

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 あー日本ならば絶対に「火事で大変な時にビールなど不謹慎!」と騒ぐ勢力が出てくる話だな。そして運送にあたった自衛隊を叩く、と。

 軍隊がきちんと社会に認知されている社会というのは、こういうもの。これがない状態で「戦争に加担がどうの」と騒ぐなど、イデオロギーによるいじめの最たるものだ。