一番被災地に無関心なのはお前たちだ!(怒) | 偕楽園血圧日記

一番被災地に無関心なのはお前たちだ!(怒)

 水戸市の洪水はまだ水が引かないというのに、雨の一日になった。

 今日になって、

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 利根川河口の住宅地 広い範囲で浸水 茨城 神栖


(写真、NHKニュースより)

 利根川が太平洋に注ぐ河口沿いの茨城県神栖市では、住宅地が広い範囲で水につかっています。
 神栖市によりますと、13日の午後から
堤防のないところを中心に利根川の水が住宅地の手前の道路まであふれ出し、市は午後5時に波崎地区などの8267世帯2万1400人を対象に避難勧告を出しました。
 市によりますと、波崎地区を中心に住宅地が広い範囲で水につかって道路も冠水していて、一夜明けた14日も水が引いていません。
(後略)
 NHKニュース 2019年10月14日 12時06分

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 県南の神栖の方もこんな状態になっていることが伝わってきた。
 さすがに流域の水すべてが集まる河口の土地では……「堤防のないところ」があるというのはどういうことなのだろう?

 まあ、それは茨城県議会で追及してもらうとして、県北の山間部、大子の方でも、

 


 こんな状態になっているというのに、NHKでも全国ニュースの合間に入る「地方コーナー」で取り上げるだけで、だいたいは千曲川とか埼玉の話ばかり。

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 茨城の甚大被害明らかに「報道遅い」相次ぐ嘆きの声

 各地で河川氾濫を引き起こした台風19号に関し13日、茨城県での被害の大きさが次々と明らかになった。他県の河川に比べて報道が遅れていたことから、SNS上では甚大な被害の写真、動画とともに「茨城、見捨てられたの?」「なんでテレビでやらないの?」などのツイートが相次いだ。
 水戸市によると、13日午前3時あたりから那珂川の支流、西田川などの水位が上がり、同5時ごろに堤防の上を越流しているのをパトロール中の職員が見つけた。水戸市の飯富町、岩根町、下国井町など広い範囲が浸水し、自宅の2階に非難する人が多数出るなど深刻な被害に見舞われた。この日午前から午後2時までに、130人がボートやヘリコプターで救助された。常陸大宮市でも、那珂川の>堤防2カ所が決壊した。
 SNS上では、水没して建物の屋根しか見えなくなっているコンビニの写真や、流れてきたという牛が道路にポツンといる写真、水没している町を車窓から映した動画など、被害の大きさを伝える投稿が相次いだ。茨城にはNHK水戸放送局以外に民放のテレビ局がなく、「テレビ局がないから報道されない」「陸の孤島だから?」と嘆く声も。「3・11の地震の時といい、どううして茨城は報道が遅いのか」「県民だが、ツイッターで初めて知った」「茨城の人、大丈夫ですか」などとツイートが寄せられている。
 日刊スポーツ 10/13(日) 19:26

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 スポーツ紙がこんな記事を書いているが、地元の人間として、本当に「報道格差」を実感する。

 日刊スポーツの記事の中でもふれられているが、東日本大震災の時、茨城も大きな被害を受けたというのにメディアや世間は「頑張れ東北」一色だった。なぜか日本海側の山形や秋田まで入れて話をする一方、茨城(や千葉)の被害は「知らない」とばかり。
 おかげで当時は被災地なのに計画停電地域に入れられそうになったし、最近になっても、(2019/03/14の記事、生きてますぞ!)で書いたように震災被害で倒壊した水戸の法務局を立て直す費用を「無駄」と言い放った挙句に、さすがに被災地茨城出身の議長がたまりかねて「茨城も被災県です」と指摘したら「議事妨害だ! 謝罪しろ! 解任だ!」と大騒ぎする野党が出てきたりもする。

 台風15号の千葉の被災報道も遅かったが、同じように被害の出た茨城の鹿行地方の話は、いったいどれだけの人が見聞きしただろう?
 報道姿勢が以前から問題視されている「クローズアップ現代」のことを国会でやるというのならば、そういうところも話題にしてもらいたいものなのだが……。

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 台風被害「まずまずに収まった」…二階氏が自民党緊急役員会で発言

 自民党の二階幹事長は13日の同党緊急役員会で、台風19号による被害について「予測されて色々言われていたことから比べると、まずまずに収まったという感じだ」と述べた。「それでも相当の被害が広範に及んでおり、対策を早急に打っていかなくてはならない」とも語った。
 二階氏は緊急役員会後、記者団から「まずまずに収まった」とする発言の真意を問われ、「日本がひっくり返るような災害に比べれば、という意味だ。1人亡くなったって大変なことだ」と釈明した。
 読売新聞オンライン 10/13(日) 18:58


 二階氏「まずまずに収まった」=台風被害で発言

 自民党の二階俊博幹事長は13日午後、台風19号被害を受けて同党本部で開かれた緊急役員会で「予測されていたことから比べると、(被害は)まずまずに収まったという感じだが、相当の被害が広範に及んでいる」と述べた。
 死傷者が出ている上、被害の全容がはっきりせず、さらに拡大する恐れもある中での発言で、批判を招きそうだ。
 発言について二階氏はこの後、記者団に「日本がひっくり返るような災害から比べれば、という意味だ。想像も及ばない激甚な災害に抜かりない対応をしていく」と釈明した。
 時事通信 10/13(日) 19:38

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「彼ら」はまたしばらくこちらの方で騒ぐのだろうなぁ。読売はまだ理性的だが、時事は相変わらず「批判を招きそうだ」と「さあ騒げ騒げ」と煽る一文を入れているし。被災地からすれば「そんな言葉尻などはどうでもいい」なのだが。

 私は直接浸水被害を受けていないが、洪水の起きた土地のものとして言わせてもらうと、「川があふれたので後始末とか大変で嫌になる。が、人死にが出ていないのは幸いだった。今回の台風は事前に『今までにない規模』とか『犠牲者1200人の狩野川台風並み』とか言われていたのだから、それからすればかなりましで、『まずまずに収まった』のは間違いない。それよりも『早急な対策』というのを早くやってくれ」というところ。


 が、

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 二階氏、台風被害「予測に比べるとまずまず」 野党は批判

 自民党の二階俊博幹事長は13日、台風19号対応で開いた党本部での緊急役員会で「予測に比べると、まずまずに収まった感じですが、それでも相当の被害が広範に及んでいる」と述べた。
 これに対し共産党の小池晃書記局長はツイッターで「甚大な被害が『まずまず』ですか?そんな認識でいいんですか?」と批判した。二階氏は役員会後、記者団に「日本がひっくり返るような災害と比べたら、という意味で、1人亡くなっても大変なことだ」と語った。【竹内望】
 毎日新聞 10/13(日) 21:19


 蓮舫議員、二階幹事長の台風19号被害「まずまずで収まった」発言に「この認識は、ない」

 立憲民主党の蓮舫参院議員(51)が14日、自身のツイッターを更新。自民党の二階俊博幹事長(80)が13日、台風19号の被害を受けた緊急役員会で「予測に比べると、まずまずで収まったという感じだ」などと述べたことに見解を示した。
 台風19号による猛烈な雨の影響で、東京の多摩川や長野県の千曲川など各地の河川で氾濫・増水が発生し、甚大な被害をもたらした。
 蓮舫議員は二階幹事長の「まずまずで収まった」という発言に「与党幹事長の発言は決して軽くない。この認識は、ない」とつづった。
 スポーツ報知 10/14(月) 12:25

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 さっそくかみつく議員が出ているし。

 ヤフーニュースのコメント欄でも「議員として言っちゃいけない」式のものが山ほど並んでいるが、そういう話を「指揮官の目」で見るのは、国政を司るものならば持たなくてはならないものでもある。「この認識は、ない」ではない。そういう冷静な判断ができない者こそ、政治の世界には「いらない」。
 しかも二階氏はこれを記者たちの前で公然と言い放ったのではなく、党の委員会という「身内の場」の中で言っただけで、しかもその後に「(被害は思っていたより少なかったが)それでもかなりのものなので、早く対策を」と続けているのだ。
 身内の場で話したことを「リーク」して揚げ足をとって叩くのは「人の口を閉ざす」行為で、共産主義国の大好きな「密告制度」というやつだし、こういう全体を見た話をしている時に個々の話を出してきて「文句をつける」小池議員のような手法(これは公共事業などに反対する「市民団体」がよく使う手でもある)は、それこそ「被害者の政治利用」に他ならない。
(2019/09/28の記事、ジャギの最後は……)でも書いたように「ハイハイかわいそうですねー。寄り添ってますよー」という態度を装わなければ人を叩く彼らの方が、よほど人を馬鹿にしている。

 小池議員には、くだらないいちゃもんをつける前に、

 


 自党の人間がデマ拡散行為に等しいことをやっていたことに対する幹部としての見解を語ってもらう必要がある。

 そして蓮舫氏にはもちろん、自党が嫌がらせのようなことをして完成を遅らせた八ッ場ダムがいきなり役に立ってことについて、「仕分け」ではしゃいでいた人間としてどう思うかを語ってもらおう
 きっと二階氏の「まずまず」以上に被災者の神経を逆なですること請け合いだから。


 と、いうところで、最後は元気に明るい話題で〆。「本日の『炎のたからもの』」。

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 日本代表、悲願の8強入り! リーチ主将「避難している人たちに少しでも勇気を」


(写真、スポーツ報知より。突破をはかるフランカーのリーチ)

◆ラグビーW杯 ▽1次リーグA組 日本28―21スコットランド(13日・横浜国際総合競技場)
 世界ランク8位の日本が史上初の8強進出を成し遂げた。1次リーグ最終戦で同9位のスコットランドに28―21で勝利。4連勝とし、A組を1位で通過した。
 前回大会を含めて7連敗を喫していた宿敵に、1989年以来30年ぶりに勝利を収めた。フランカーのリーチ主将は「歴史をつくりました。非常にうれしいです。今日はただの試合ではなかった。今ちょうど台風で避難している人たちに、僕たちの戦いで少しでも勇気を与えたいと思っていました」と興奮気味に振り返った。自身も途中に左肩を押さえて痛そうなそぶりを見せながらも、後>半32分に交代するまで懸命にプレーした。
 最後まで気の抜けない、両チームの意地と意地がぶつかった激闘を制し、前回大会の敗戦を知る主将は「気持ちをそろえてきた。気持ちとフィジカルの強さで勝ちました」と胸を張った。20日の準々決勝では強豪・南アフリカと対戦するが「次の3試合をしっかりとプレーしていきたいと思います」と優勝までの道のりを思い描いた。
 スポーツ報知 10/13(日) 22:17

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 すごいよラグビー日本代表!
 最後の二十分などテレビから目が離せななかった。
 もう奇跡とは言わせない。

 そしてこのリーチキャプテンの「男前」な発言。人の言葉遣いにいちいち突っかかって騒いでいる輩が小さく見える。
 このリーチキャプテンは、今は帰化して日本人になっているが、父親がスコットランド系だという。
 そういう人間が今は日本の一員としてスコットランドを破って「歴史」を作ったのだから、これはまるで「スポ根作品」の主人公のようではないか。
 主将と、チームメンバーに「力をありがとう」といいたい。


 ラグビー代表チームの中には、台風で試合が中止になったことに文句をつけているようなところもあるが、

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 台風19号 ラグビーW杯・ナミビア-カナダ戦中止 両国代表ら、被災地励ます


(写真、河北新報より。宮古市民を激励するナミビア代表の選手たち=13日午後2時ごろ、JR宮古駅前)

 台風19号の影響により、岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで予定していたラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会のナミビア-カナダ戦が中止となったのを受け、両国代表の選手やスタッフが13日、宮古、釜石両市の復旧活動を支援した。
 ナミビア代表の選手とスタッフ計25人は、急きょ公認キャンプ地の宮古市を訪問した。
 フィル・デービスヘッドコーチやヨハン・デイゼル主将らが三陸鉄道宮古駅前で子供たちと笑顔でハイタッチ。その後、市役所で復旧作業に当たる市職員を激励した。
 ナミビア出身で宮古市在住の英会話教室講師佐々木フレデリカさん(49)は「試合が中止になったのは残念だが、宮古に来てくれてみんなが元気づけられた」と話した。
 カナダ代表の選手とスタッフ計18人は、釜石市千鳥町の住宅街で道路にたまった土砂の撤去や浸水で汚れた家具の搬出を手伝った。
 市によると、釜石の被害を目の当たりにした選手たちが自らボランティアを申し出たという。力仕事を次々こなし、住民から感謝の言葉を受けた。
 河北新報 10/14(月) 10:10

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 こんなことをやってくれているところもある。

 う~ん。なんて気持ちのいい男たちなんだろう。
 頭の中に「炎のたからもの」のメロディーが流れてきたよ。