これこそ本物のスキャンダルというものだぞ | 偕楽園血圧日記

これこそ本物のスキャンダルというものだぞ

 年末のエントリー(2018/12/31の記事、今度はマスメディアを取り戻さなくては)で「年末になると大きな出来事が新聞沙汰になる傾向がある気がする」と書いて東京医科大の裏口入学に政治家の「口利き」があったことを取り上げたのだが、それを書いている時に、さらに大きな問題を書く新聞社があった。

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 公文書クライシス
 鳩山氏、普天間県外移設資料を自ら裁断 ルールなき首相公文書 省庁、保存せず 散逸の恐れ



(写真、毎日新聞より。鳩山元首相の事務所に保管されていた「普天間移設問題に関する米側からの説明」と題された文書。「極秘」のスタンプが押されている=東京都千代田区で20日)

〓鳩山由紀夫元首相(2009年9月~10年6月)が、在任中に自らが保有していた公文書の大半を退任直前に廃棄したと毎日新聞の取材に証言した。沖縄県・米軍普天間飛行場の県外移設問題などに関する一部の文書は個人事務所や自宅に持ち出したものの、政権の全貌が分かる記録は残っていないという。鳩山氏は「作成元の省庁が保存していると思い捨ててしまったが、省庁で見つからなくなっているものがある」とも証言する。首相が退任する際に公文書を保存するルールはなく、廃棄や散逸の危険にさらされている。
 鳩山氏は公文書を廃棄したことを悔やみ、首相が持つ公文書の保管のあり方に一石を投じたいとして、取材に…
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 毎日新聞2018年12月30日 東京朝刊 会員限定有料記事

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 いやはや、なんということだろうか。
 こともあろうに総理大臣が、「極秘」とされた文書を官庁から持ち出し、自分で勝手に処分していたというのだ。

 いや、自分では「処分した」といっているが、はたして本当にそうなのかもわからない
 どういう書類が持ち出されたのかわからない。もしかすると今ならば「特定秘密」に当たるような書類まで勝手に持ち出され、「処分した」という名目で実はどこかの組織や国に渡っているという可能性もなくはない。
 なにしろ鳩山元総理は、以前マスメディアが「タックスヘブン!」と単語を誤読して騒ぎ、左系が「自民党議員の名前が出てくるはず!」と浮かれたものの出てきた議員関係者は民進党の石関議員(当時)の会計責任者だったということですっかりフェードアウトした「パナマ文書」事件の第二団、「パラダイス文書」の中で、「鳩山由紀夫元首相は政界を引退した翌13年、バミューダに設立され、香港が拠点の石油・ガス会社『ホイフーエナジー』の名誉会長に就任(2017/11/10の記事、「こんな人間を総理にしてしまったんだよ」参照)ということが明かされたほど、特定の国と距離が近い。
 いったい「政界引退の翌年」に名誉会長に迎えられるなど、どれほど以前からこの会社と付き合いがあるのだろう? 本人は「会社のトップと数年前に出会い、子どもの結婚式にも呼ばれた。その後、名前だけでも連ねてほしいと言われた」(「鳩山元首相、石油・ガス会社から顧問料 パラダイス文書」朝日新聞デジタル 11/6(月) 10:51)といっているようだが、そもそもほんの数年、名前だけの付き合いの人間を子供の結婚式になど呼ぶものだろうか? そんなプライベートなところを押し付けてこられたら、普通の人間ならば「これは明らかに肩書狙いだな」と危機感ぐらいは持つのではないのか。
 そういう感覚を持たない人間が鳩山氏だというのならば、他にもいったいどんな「まともな感覚ではやらないこと」をしていることだろう

 上記(2018/12/31の記事、今度はマスメディアを取り戻さなくては)で引用した社説をはじめ、公文書の話が出てくるたびに「民主主義の根幹を揺るがすなんたら―!」と騒いでいた朝日新聞などはこの事件にはさらなる情熱をもって当たらなければならないはずなのだが、正月が明けても後追いの取材をしたという話がまるで出てこない。
「毎日さんのスクープだから遠慮している」とでもいうのだろうか? だがその毎日にしても、この記事は「会員専用に有料記事」にしていて、「その後」がまるでない、いや、読んだ人の印象だとむしろ「官僚が隠そうとした文書を持ち出した英雄」的な感じの記事になっていたともいう。 なるほど、確かに無料公開になっている最後の文も、なんだか「問題提起している正義の行為」的なものになっている。

 いったい我が国の「ジャーナリズム」というのはどうなっているのだろうか?
「首相が持つ公文書の~」とは、なにを言っているのだろう。彼らは特定秘密保護法や財務省の森友文書の廃棄の時にさんざん「公文書は国民の財産であり国民が知る権利を持つものだ」といってきたではないか。
 それが自民党、特に「安倍関係」でなければ「問題提起」?
 ふざけるんじゃないよ!

 これは普通の国ならば「スパイ行為」としてきちんと捜査される案件である。
 残念なことに我が国には「スパイ防止法」はないし、「特定秘密保護法」も「鳩山内閣時代以後」にできたものなので、遡及適用はできない。
 が、毎日新聞が写真を撮っているように「まだ鳩山事務所がこの書類を持っている」というのならば、何かの法律を使って摘発しなければならない。
 それは思想の左右など関係のない、「国としての当たり前のこと」なのだから。

 これを「反安倍だからいいのだ」というような者がいたら、その者はただ「日本死ね」と呪っているただの「反社会主義者」である。


 本日の飛来。

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 西日本中心に「火球」目撃相次ぐ


(写真、共同通信より。大阪府羽曳野市で撮影された、「火球」とみられる光を放つ物体=3日午前4時49分(上田昌良さん提供))

 3日未明、西日本を中心とする各地で、光を放つ物体が落下する様子が目撃された。インターネット上でも「閃光がすごかった」「衝撃音もした」と投稿が相次いだ。小惑星のかけらが落下する際に光り輝いて見える「火球」とみられる。
 3日午前4時50分ごろ、大阪府羽曳野市の自宅から西の空で動画の撮影に成功したアマチュア天文愛好家上田昌良さん(67)は「音は記録されなかったが、一瞬ピカッと爆発し、かなり大きい明るい火球」と話した。
 国立天文台の山岡均准教授は「火球で音がするケースは年に数回と珍しい。通常は大気中で蒸発してしまうが、地表まで届いた可能性もある」としている。
 共同通信 1/3(木) 18:27

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 ああ、これはきっとベムラーだな。数日のうちに別の光球もみられることだろう(笑)。

 しかしウルトラマン、「怪獣退治の専門家」などと名乗っているが、はたから見たら「護送中の犯人に逃げられた上、追跡中に民間人をはねてしまった間抜け警官」でしかないんだよなぁ。
 地球の感覚ならば懲戒されて当たり前なのだが、「ウルトラ兄弟」としてレジェンド的に大きな顔をしているのだから、宇宙人の価値観は、やはり地球人とはちょっと違うようだ(笑)。