「にぎにぎをよく覚え」たのかな? | 偕楽園血圧日記

「にぎにぎをよく覚え」たのかな?

 夕方から水戸も雨が強くなってきた。
 ここしばらく雨が降らなかったため那珂川の水量が減り、海水が逆流していたため農業用水に影響が出ていたというからそちらの方面では天恵ともいえるが、災害を起こさずに抜けていってほしいなぁ、台風。


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 文科省統括官を収賄容疑で逮捕 JAXA時代の接待巡り

 国立研究開発法人「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)出向中に約140万円相当の飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、文部科学省局長級の国際統括官、川端和明容疑者(57)=東京都新宿区=を収賄容疑で逮捕し、医療コンサル会社元役員の谷口浩司容疑者(47)=同港区=を贈賄容疑で再逮捕したと、発表した。
 発表によると、川端容疑者はJAXAの理事だった2015年8月~17年3月、谷口容疑者が役員を務めるコンサル会社に対する便宜をはかったことへの謝礼などとして、都内の飲食店などで、140万円相当の接待を受けた疑いがある。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。関係者によると、川端容疑者は14年7月から出向したJAXAで総務や人事などを統括し、一時は発注事業の契約の審査責任者だった。谷口容疑者と家族ぐるみの付き合いをしていたという。
 谷口容疑者は今月24日、同省の私学支援事業を巡って受託収賄罪で起訴された文科省前局長の佐野太被告(59)を贈賄側の東京医科大学前理事長らに仲介して犯行を手助けしたとして、受託収賄幇助(ほうじょ)の罪で特捜部に起訴されていた。野党の参院議員の「政策顧問」の名刺を持って霞が関や永田町に出入りしていたという。
 朝日新聞デジタル 7/26(木) 11:05

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(2018/07/06の記事、お前らは国会前の交差点で騒いでろ!(怒))に続いて、またしても文科省の役人が収賄容疑で逮捕された。
 しかも贈賄側に上記の事件と同じ人間が関わっている。いったいどれだけ食い込まれているのだろう、文科省は。
 この人物の線からたどっていくと、もっといろいろな案件が出てくるのではないだろうか。
 なにしろこの谷口ラインの「便宜」というものが、

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 宇宙飛行士派遣で便宜か=JAXA理事出向中、医科大に―文科省汚職

 文部科学省幹部の接待汚職事件で、収賄容疑で逮捕された同省前国際統括官、川端和明容疑者(57)=26日付で官房付=が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事出向中、東京医科大への宇宙飛行士の講師派遣に関与したとみられることが27日、関係者への取材で分かった。
 東京地検特捜部は文科省やJAXAの関係先などを家宅捜索し、この講師派遣について、川端容疑者が贈賄側に図った便宜の一つだった疑いもあるとみて捜査しているもようだ。
 同大のホームページなどによると、JAXAの宇宙飛行士は医師でもあり、2016年11月、東京医科大の創立100周年記念行事で講演。新薬開発につながる宇宙での科学実験の様子などを語った。
 川端容疑者は15年4月~17年3月まで、JAXAに理事として出向。講演のあった時期と重なり、関係者によると、特捜部は派遣先の選定過程に関心を寄せ、捜査を進めているという。
 JAXAによると、宇宙飛行士の講師派遣についてはホームページにも掲載し、広く受け付けている。交通費などの負担は必要だが、講演への謝礼は不要。ただ、宇宙飛行士は人数が限られ、どうしても断らざるを得ないケースが多いという。 
 時事通信 7/27(金) 5:28

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 こういう「これって便宜と呼べるのだろう?」というようなものなのだから、「そういえばあれは」という人間が出てくる可能性がある。

「宇宙飛行士の講演」というのは、そもそも禁止されているわけではなく、むしろJAXAは積極的に受け付けているもの。その中に「医大の100周年記念に」というものがあれば、医師免許をも持つ宇宙飛行士を派遣するのは筋としておかしくない。はじめからきちんと手続きをしていけば、特に接待なども必要のないような案件でもある。
 もちろん「すみません順番待ちになります」となる可能性もあるだろうから「そこをなんとか」とやったのが今回の贈収賄なのだろうが、なればなおさら「犯罪意識」というところのハードルは低い。

 先の局長の「裏口入学」案件でも、今わかっている「便宜」は、

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 逮捕の前局長「息子をよろしく」 前理事長らと会食時に

 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(58)が東京地検特捜部の調べに、「昨年5月に東京医科大学の臼井正彦前理事長(77)らと会食し、『息子が受験するのでよろしく』と話した」と供述していることが関係者への取材でわかった。特捜部は前局長がこの場で事業選定の依頼も受けたとみて、発言の趣旨について事情を聴いている。
 関係者によると、支援事業の申請期限を控えた昨年5月10日、佐野前局長は都内で臼井前理事長、仲介役の医療コンサル会社元役員谷口浩司容疑者(47)=受託収賄幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕=と会食。前理事長から、前年度は落選したと説明を受け、事業の対象校に選ぶよう依頼された。佐野前局長は、自分の息子が同大を受験することを伝えたうえで、「医大に行きたい」「息子をよろしく」と話したという。
 
特捜部の調べに対し、佐野前局長は、会食後に事業の申請書類の書き方について「わかりやすくしたらいい」などと大学側に助言したことを認めているという。さらに、同省の担当者に対し、「(同大の事業選定)結果が出たら早めに教えてほしい」と依頼していたと説明。同大が対象校に選ばれたことを早めに教えてもらったという
 一方、佐野前局長は「当時は官房長で事業に対する職務権限はなかった。息子への加点も知らなかった」と述べ、受託収賄の容疑を否認しているという。
 朝日新聞デジタル 7/13(金) 23:16

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「申請書類の書き方を教えた」というぐらいしか表に出てきていない。
 こんなもののどこが「便宜」なのだろう?

 前年の審査で落選した東京医大は、局長の裁量でこの事業申請に通ることを狙っていたという報道もあるが、

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 私立大学の支援事業を巡る汚職事件で、文部科学省前局長の佐野太(ふとし)容疑者(58)が東京医科大学(東京)に図った便宜は、支援事業の申請書類作 成の指南だった疑いが浮上した。支援の対象校を選定する審査は外部有識者の委員会で行われており、かかわった委員からは「文科省の幹部が特定の大学に手を貸すなんて、あってはならない」と憤りの声が上がった。
 読売新聞 7/6(金) 7:38配信「『特定の大学に手を貸すなんて…』委員憤りの声」より

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 という声が委員から出ているとなれば、そういう「ごり押し」も明確ではないのだろう。

 どうもこういうところを見ていると、上で「食い込んでいるのか」と書いたのは間違いで、谷口被告は「文科省役人のいいカモにされていた」という方が正しいのかもしれない。

 ならば、

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 文科省中堅職員ら、組織改革で異例の申し入れ 汚職事件受け次官らに文書 危機感噴出か

 文部科学省の佐野太前科学技術・学術政策局長(59)が受託収賄罪で起訴されたことを受け、同省の中堅職員らの有志が25日、信用失墜した組織の立て直 しに向けた改革案などを戸谷一夫事務次官らに提出した。今回の汚職事件に加え、昨年発覚した違法な組織的天下り斡旋問題など度重なる不祥事への危機感が噴 出した形で、中央省庁の上層部に対する内部からの改革申し入れは異例とみられる。
 文書では「国民から厳しい声が届いており、一人一人の職員が透明性や公平性を意識し、職務に取り組むことでしか信頼回復の糸口は見いだせない」と強調。
 具体的な改革として若手や専門性の高いベテランが活躍できる環境の整備や人事システムの改善、働き方改革の推進-などを提案した。事務次官ら上層部には「提案には痛みを伴うものが含まれる可能性もあるが、思いを受け止めてほしい」と求めている。
 文書には課長補佐級ら40人が署名。今後も広く賛同を募るとしている。
 産経新聞 7/25(水) 13:47

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 文科省職員はこんなことを言っているが、ここは一度潰して学校行政を一度総務省にまとめてしまうなどの荒療治が必要かもしれない。


 とはいえ、この文科省の案件は、はっきりした概要がよくわからない。

 


 こんなニュースも出てきたというのに、新聞、テレビはこのことにまったく触れない。

 この記事を書いている時点で唯一目にしたのが、

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 【有本香の以毒制毒】東京医大の裏口入学「黒幕」は野党議員2人か 「政治家の疑惑」大好きな左派メディアが無関心なワケ

「文科省前局長の息子の裏口入学が賄賂とされた、東京医科大学の汚職事件には国会議員が絡んでいる。それも2人。別々の野党に所属している」
 先週後半、文科省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件に関し、このような情報が私の元へもたらされた。
 官僚と民間人の事件とみられていたが、「政治家の関与」となれば、すぐにメディアも騒ぎ出すだろうと思っていた。だが、1週間経っても何ら話題にならなかった。
 この間、24日には、収賄側として、前科学技術・学術政策局長の佐野太被告(59)と、医療コンサルティング会社の元役員、谷口浩司被告(47)が起訴され、贈賄側として、東京医科大の臼井正彦前理事長(77)と鈴木衛前学長(69)が在宅起訴された。
「政治家の疑惑」が大好きな左派新聞やテレビが、この疑惑に無関心なワケは、関与が噂される政治家らが野党所属だからか。行政への不適切な口利きの疑いが濃厚でも、「反安倍」に繋がらない話は、はなも引っ掛けない。実に分かりやすい姿勢だ。
 しからば、本コラムで、この「疑惑」の概要を紹介しておく。
(中略)
 まず、佐野被告と臼井被告を引き合わせたのは谷口被告ではなく、野党のA衆院議員だというのだ。A議員は医学関係から強力な支援を得ているという。事件の発端と報じられた2017年5月よりも3年近く前の14年6月、A議員が、佐野、谷口両被告、臼井被告らを紹介し、以来、4人は定期的に会食していたというのだ。
 A議員と谷口被告は14年の時点で非常に親しく、昨年10月の衆院選でも、谷口被告は選挙参謀的役割にあったとされる。それほどの関係なのに、事件へのA議員の関与は一切なしとなっているのは不自然過ぎる。
 衆院選後も会食は続けられたそうで、支援事業の対象が決定された時期を考え合わせれば、A議員の関与について、それこそ「疑惑は深まる」。
 もう1人、名前が挙がっているのが別の野党のB参院議員だ。B議員も起訴された面々と交流があるが、サブ的な役割で、この件の中心はあくまでもA議員だといわれている。
 A議員の元同僚議員は、次のように言う。
「今回の件に限らず、医学・医療関係者と行政の間の口利きを、民間のコンサルが主導するとは考えにくい。むしろ谷口被告はA議員の下で事務局的なことをやっただけではないか」
 果たして、真相はどうか。東京地検特捜部はなぜ、国会議員の関わりを切り離したのか。引き続き、本件に注目していきたい。
(有本氏の経歴紹介、略)
 夕刊フジ 07月27日 16:55

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 夕刊フジのこの記事ぐらい。
 この記事でも「A」とか「B」とかぼかした書き方しかしていないので、結局「ただそういう噂がある」程度のものにしかなっていない。

 だが、そういう裏があるのならば、谷口被告が「役人に食い物にされている立場」を甘んじて受け入れていたのも頷ける話になってくる。彼は「自分ため」ではなくその「野党政治家のため」に動いていたということになるわけだから。
 こういう話をメディアが「政権叩きにならないから」と隠蔽しているのか否か、この後この「文科省スキャンダル」がどれほどニュースとして取り上げられるかで見ていく必要があるだろう。

 上でも書いたように、この事件はその範囲の広さから「文科省解体論」すら議論しなくてはならないほど根の深いものである。 
 それをメディアや、「モリカケ」にダボハゼのように食いついた野党が「こっそりフェードアウト」させてしまうようならば、確かに「なにかある」。


 本日の室内戦。

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 JR東、さすまたや防護盾使って訓練 殺傷事件を受け


(写真、朝日新聞デジタルより。警察官によってJR職員らの前で、さすまたを用いた不審者対応の実演が行われた=2018年7月26日午前9時25分、東京都北区、林紗記氏撮影)

 走行中の東海道新幹線で男性が男に刃物で襲われ、死亡した事件を受け、JR東日本は26日、東京都北区の東京新幹線車両センターで社員に対する講習会を開いた。同社が検討を進める防護用具の有効性を調べる目的だという。
 訓練で使われたのは、警察や警備会社が実際に使っている防護盾や防刃(ぼうじん)グローブ、さすまたなど。車両中央に座っていた男が「近づくな」「刺すぞ」と突然刃物を振り上げたという想定で、車内の狭い空間でどの程度使用できるのか、車掌や運転士が試した。石田昌也・危機管理室長は「安全に新幹線を利用してもらうため、乗務員の意見を聞きながらできるだけ早く配備していきたい」と話した。
 朝日新聞デジタル 7/27(金) 8:49

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 おいおいJR東日本さん、暴漢は必ずしも駅のホームで暴れるわけではないぞ。
 新幹線での殺傷事件を教訓として訓練するならば、こんな開けた場所での訓練に意味はない。「さすまた」のような長物は使えない状況を想定しなければ。

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 ナイフ持つ不審者対応、実列車で訓練…JR高松駅、四国で初


(写真、産経新聞より。列車内で行われた不審者対応訓練=高松市のJR高松駅)

 今年6月に東海道新幹線内で発生した殺傷事件を受け、列車内での不審者対応・乗客の避難誘導訓練が26日、高松市のJR高松駅で実際の車両を使って行われた。同様の訓練は四国内では初めて。
 JR四国、香川県警、高松市消防局による合同訓練で、JRの車掌、運転士や県警の鉄道警察隊員、消防の救急隊員ら約50人が参加。県公安委員でJR四国の泉雅文会長や県警の河合信之本部長らが視察した。
 訓練は2部構成で実施。第1部は走行中の列車内で不審者を発見した想定。不審者(警察官が扮した)情報が乗客から車掌に知らされ、車掌が不審者が所持し ていたナイフを確認。列車指令を通じて警察に通報するとともに、不審者の近くの座席にいる乗客を別の車両に誘導。列車が駅に停車すると警察官が車内に入り、暴れる不審者を取り押さえた。
 第2部は列車内で刃物を使用した傷害事件が発生したとの想定。車掌によるけが人を含む乗客の避難誘導、乗務員かばんを使っての防護、停車した駅での救急隊員によるけが人の手当て、警察官による容疑者(不審者)の身柄確保(逮捕)などを行った。
 県警による護身術指導も行われ、JRの社員らは聞き入っていた。
 JR四国高松車掌区の荒井隆区長は、事件発生時の対応について「とっさに判断できるか難しい面はあるが、まず乗客の安全確保を考えたい。今回の訓練を契機に警察などとの連携を強めたい」とした。
 産経新聞 7/27(金) 8:32

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 JR四国はその辺ちゃんとやっているから、見習ってもらわないと。