マスコミはすでにナチスに倣っているな | 偕楽園血圧日記

マスコミはすでにナチスに倣っているな

 雨が時々さっと来たりで空気中の湿度が高いなぁ。


 先週、

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 「窓から飛び降りなさい」小4に担任が発言 埼玉・所沢

 埼玉県の所沢市教育委員会は18日、同市立山口小学校の男性教諭が、担任するクラスの4年生男子児童に「窓から飛び降りなさい」「明日からは来るな」な どと迫っていたと発表した。男性教諭と同校長は事実関係を認め、保護者らに謝罪しているという。市教委はさらに調べる方針だ。
 市教委によると、男性教諭は12日午後3時半ごろ、クラス全員の前で男子児童を指導する際に「窓から飛び降りなさい」などと迫ったほか、全34人のクラスに「明日からは33人でやっていこう」と発言したという。
 市教委は「誠に遺憾」としている。学校側は、男性教諭と児童を今週金曜日の終業式まで、接触させない措置をとったという。同小は18日、全校児童に説明するほか、「心のアンケート」を実施し、全児童への心のケアを行う予定という。
 朝日新聞デジタル 7/18(火) 10:43

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 こんなニュースが新聞各紙やNHKニュースで報じられた。

 これだけならばいつもの「トンデモ教師のトンデモ行為」で終わるものなのだが、週末にはこれが、

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 所沢の「飛び降りろ」発言教諭の「処分見送りを」 保護者ら署名

 所沢市立山口小学校(橋本徳邦校長)で40代の男性教諭が担任する4年生の男子児童に「窓から飛び降りなさい」と発言した問題で、男性教諭を処分しないよう求める署名活動が行われていたことが21日、関係者への取材で分かった。
 産経新聞が入手した署名簿には「担任教諭が退職に追い込まれることがあってはならないと思います」と記載。一部報道が「誇張されている」などと主張している。一部の保護者や卒業生らが参加しているとみられる。20日に同校で開かれた臨時保護者会で提出するために集められていたという。
 一方、出席した保護者らによると、臨時保護者会では、橋本校長と男性教諭が一連の発言があったことを認めて謝罪。その後、質疑応答が行われ、約1時間半で終了した。ある保護者の男性は「(男性教諭の)発言の前後関係をみてみないことには分からないのではないか。どういう流れで言ったのかが問題だ」と指摘した。
 産経新聞 07月22日 10:49

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 こんなことになっている。

 この事件については早くから、

 


 こういう話がツィッターで流されていたのだから、「アンテナ」感度のいいジャーナリズムならば、追跡調査に乗り出すべきものだろう。
 というか、そういうことをしてこそ「報道」を名乗れるのではないか?
「教師の暴言」という「事実」は伝えた。が、それがどういう状況下のものかは調査はしないというのならば、それこそただの「発表を右から左に流すだけの掲示板」でしかない。

 とはいえ、発表されたことをきちんと伝えるならば、それはそれである程度の存在意義はある。

(2017/07/21の記事、マスコミを今一度洗濯いたし申候)で取り上げた山本大臣の発言に関して、毎日新聞が、

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 <加計新学部>獣医師会の北村氏が反論へ 山本担当相発言に

 日本獣医師会顧問で政治団体・日本獣医師連盟委員長の北村直人元自民党衆院議員は22日、毎日新聞の取材に、国会の閉会中審査の参考人招致に応じる意向を示した。加計学園が獣医学部を新設する事業者に決まる2カ月前、山本幸三地方創生担当相が学園による新設を前提とした発言をしたことが記録された獣医師会側の内部文書を巡り、山本氏が内容を否定していることに反論するとみられる。
 文書には、昨年11月に山本氏が「四国に新設することになった」と語ったことが記されているが、山本氏は京都府も新設を提案していたことから「『京都もあり得る』と述べた」と主張。北村氏はこれまで文書の一部を報道陣に示し、京都を巡る山本氏の発言は「記録にない」としていたが、22日は「(全文を)精査したら京都に言及していた」と修正した。ただ山本氏の発言として「放っておくと京都などが続いてくる」「そうならないようにする」との記載もあるとし、北村氏は「山本氏が『加計ありき』だったことに変わりはない」と述べた。【遠藤拓】
 毎日新聞 7/22(土) 19:20

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 という記事を書いているのだが、最初の一文以下、「加計学園が~」の部分は全部がただの「推測」でしかないのだからひどい。

 毎日新聞は「<閉会中審査>『総理の代わりに言う』和泉補佐官どう証言」(毎日新聞 7/23(日) 6:30配信)という記事の中でも、

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 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設などを巡り、安倍晋三首相が出席する衆参予算委員会の閉会中審査が24、25両日に開かれる。「キーパーソン」とされる和泉洋人首相補佐官が初めて出席し、首相官邸の関与を巡って前川喜平・前文部科学事務次官と直接「対決」。稲田朋美防衛相の資質などについても論戦が交わされる見通しだ。支持率急落に焦る政権は「丁寧な説明」で打開を図るが、強弁やあいまいな答弁が飛び出せばかえって傷口を広げる可能性もある。
(中略)
 一方、国家戦略特区を担当する山本幸三地方創生担当相にも、新たな問題が浮上した。加計学園の獣医学部新設が認められる2カ月前の昨年11月、山本氏が日本獣医師会の役員らに「四国に新設することになった」と語ったとされる、同会の内部文書だ。
 山本氏は「獣医師会側の思い込みと、私の発言を混同したもの」と「加計ありき」を全面否定したが、その根拠に関する説明はあいまい。「記憶」しかない側が記録した側を「間違い」と決めつける形で、文科省の文書と同じ構図になった。
 毎日新聞 7/23(日) 6:30配信 「<閉会中審査>『総理の代わりに言う』和泉補佐官どう証言」より

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と書くが、これを「加計ありき」に仕立て上げるたくらみは、彼らが記事を書いた直後、(2017/07/21の記事、マスコミを今一度洗濯いたし申候)で引用した獣医師会会長の発言で否定されている。
 だから毎日の記事は「四国に新設することになった」だけを取り出して今回記事にしているのだろうが、話の中で四国の特区が進んでいることを「四国に新設することになった」と表現したからと、何が「ありき論」になるというのだろうか。
 そういう風に持っていきたい「個人の感想」を発表された「事実」につなげて記事に仕立て上げる。これでは新聞記事ではなく、この遠藤記者の個人ブログを転載しているのと変わりがない
 個人ブログならばアメーバなりを利用して公開していればいいものを、「新聞」という看板で公開しているのだから、なんとも傲慢で悪質な行為である。


 毎日新聞は、

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 <内閣支持率>続落26% 初の2割台 不支持56%

 毎日新聞は22、23両日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は6月の前回調査から10ポイント減の26%、不支持率は同12ポイント増の56%。支持率が2割台になったのは2012年12月の第2次安倍内閣発足後初めてで、安倍晋三首相は当面、厳しい政権運営を迫られそうだ。
 調査はコンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に調査員が電話をかけるRDS法で実施。18歳以上のいる1627世帯から1073人の回答を得た。回答率は66%だった。
 毎日新聞 7/23(日) 16:31

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「やったやったまた下がった」とはしゃいでいるが、自分たちが言うように、

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 <首相発言>「こんな人たち」民心離れ 支持率低下の決定打

 安倍晋三内閣の支持率低下が止まらない。首相が東京都議選のさなか、秋葉原の街頭で口にした「こんな人たちに負けるわけにはいかない」が今なおじわじわと響いているのではないか。改めて考えた。「こんな人たち」発言が国民に与えたショックは何だったのだろう。【和田浩幸、小国綾子】

「国民なめるな こんな人たち」。9日、東京・新宿。安倍政権退陣を求めるデモに首相の言葉をあしらったプラカードが多数登場した。政権を批判する人々の間ではもはや流行語だ。参加した女性は「国民に何言ってんねん、と腹が立ったので来ました」。14日、首相官邸前。脱原発デモに参加した神奈川県平塚市の無職男性(70)は言った。「首相は国民の中で批判的な勢力を『こんな人たち』と分断した。共謀罪の対象だと言い出しかねない」
 共同通信の今月中旬の世論調査で安倍内閣の支持率は35.8%、不支持率は53.1%。ツイッター上で「こんな人たち」に引っかけ不支持を表明する人が今も続出する。<国会が終わって支持率下がって「反省」とか言ってたのに批判されたら「こんな人たち」呼ばわり。「反省」も「丁寧な説明」も皆無>。不支持5割超えに<今朝、車ですれ違う人や駅で電車を待つ人や……ああ……今ここにいる半分以上が「こんな人たち」なんだと思ったら勇気でた>とも。
 米国在住の映画監督、想田和弘さんは10日、「こんな人たち」発言について<ヒラリーがトランプ支持者を「deplorable(憐れむべき人たち)」と失言したアレだ>とツイートした。
 テレビのバラエティー番組でも批判が聞かれるようになった。
(後略)
 毎日新聞 7/20(木) 18:04

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これが「決定だ」だというのならばそれは、(2017/07/02の記事、今のマスコミは2009年よりひどい)で指摘したように、「あれは安倍総理を叩く勢力が組織的に行った選挙妨害である」ということを隠して、あたかも「聞いていた人たちから自然に上がった声で、安倍はそんな国民の声にレッテル貼って潰そうとした」という大嘘ニュースを書いたマスコミの「勝利」だということ。
 だからこそテロリストが戦果を誇るようなこんな記事を毎日は書いているのだろうが、「個人の感想を混ぜた記事」どころか「事実さえ伝えない」ようなメディアなど、民主主義国家にとって害悪でしかない。

 今のわが国のマスコミは、ゲッペルスの尻尾に成り下がっているところがあまりに多い。


 本日の奇祭シリーズ。

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 尻を突き出し痔を治す? 栃木で復活の奇祭、23日開催


(写真、朝日新聞デジタルより。地域に伝わる祭り「じかたまじない」。「けつぴたし」と唱えながら尻を石に突き出す=2013年7月、栃木県茂木町山内(同町提供))

「けつぴたし」と唱えながら、人々が次々とお尻を石に突き出す不思議なお祭りが23日午前10時から、栃木県茂木町で催される。江戸時代以前から伝わるとも言われ、参加すると「痔(じ)が治る」とされる。一時は途絶えていたが、地元の人の熱意で復活した。
 栃木県南東部の茂木町にある森に、祭りの舞台となる国神(くにがみ)神社がある。祭りの名前は「じかたまじない」。
 町史をひもとくと、痔と神社の縁について、その昔、神社の神主に宿を借りた僧侶がお礼に「痔を治す祈?(きとう)を伝授した」とある。神社の言い伝えでは、「旧暦6月1日に仕事を休み、川でお尻を洗い、神社にゆで卵を奉納して食べると痔が治る」という。定かではないが、江戸時代以前の話とも伝わる。近くに住む大久保正義さん(81)は「川で洗ってお尻を清潔にしようということだったのでは」と話す。
 朝日新聞デジタル 7/22(土) 19:55

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(2006/09/05の記事、見~て~い~ま~しょう)の中で触れた甚内神社のように病気平癒を願う神社というものは結構あるのだが、ここはまたずいぶん変わっているなぁ。
「川でお尻を洗う」はともかくとして、ゆで卵はどこから出てきたのだろう? いや、それよりもこの「石に向かってお尻を突き出す」というのが不思議だ。

 上の文を書いた時に、パソコンが最初「石」を「医師」と変換してくれたが、もしかして昔の人もそこに引っ掛けたんだろうか?