バウンティ号反乱の失敗は、相手のトップを生かしておいたことだが…… | 偕楽園血圧日記

バウンティ号反乱の失敗は、相手のトップを生かしておいたことだが……

 皆さん投票には行きましたか?
 いやはや、「宇宙戦艦ヤマト2199」を見てから投票に行き、そのあとバイクであちこち走りまわって八時十分ごろに帰ってきたら、もうNHKで「自民(与党、だったかな?)71議席~」のテロップが。
 ここで結果を見せてしまって、そのあと一晩中何をするのだろう、テレビは?


 さて、「宇宙戦艦ヤマト2199」は、今回から新オープニング。
 なんだかずいぶんアップテンポな音楽で、ヤマトが持つ「人類存亡」の重さが消えて深夜アニメのようになってしまった。(タイトルバックが今までの本編から取ってきた絵の使い回しなのでよけいにそんなイメージがある)
 昔からのファンとすれば「なんだかなぁ」という感じである。
 本編の方も旧作の流れから離れていっているので、これはスタッフからの「決意表明」なのかもしれない。

 今回出てきたビーメラ星は、旧作とは違い、ちょっと「アバター」の入った感じもする「知的生命体の絶滅した星」。変な「エキス」をガミラスに上納していた「ノースウエスト・スミス(というよりは処女戦士ジレルか?)」の世界的な設定はさすがに古典SFの香りがする回を入れたスタッフも扱いに困ったのか、すっぱり切ってしまったのは英断だろう。アナライザーの「心」回は別のところでやっていることだし。
 もっとも、ビーメラ星人が生き残っていてヤマトの乗員と旧作に似たいざこざを起こしてくれても、「イズモ計画派」による反乱と絡めて面白い展開にできたかもしれないのだが……ヤマトの航海日程、いや、公開日程(つまりは「尺」だ(笑))との兼ね合いもあるか。
 今回の反乱事件もあっという間に収まってしまって、せっかく保安部の監視から逃れた山本にしても、あまりに活躍のシーンが少な過ぎてまったく消化不良である。

 それにしても、この「イズモ派」の人間たちはこの後どういう処分を受けるのだろう?
 私だったら「そんなに星に居たければ居ろ」と置いていきたいところだが、どこまで彼らの「仲間」がいるのか、藪のように「そそのかされた」人間をどうするかといったところもあるしなぁ。
 MBSサイト
http://www.mbs.jp/yamato2199/ の次回予告を見ると、新見情報長はそのまま艦内にいるようだから、結局は連れて行くことになるのか。
 それでも保安部長はなんとかしておかなくては、艦内に不穏を抱えたままになってしまうのだが。

 その予告編によると、やはりヤマトは「個艦ワープ」ではなくガミラスのいうところの「ゲシュタムの門」という「高速道路」での移動をめざすことになるようだ。
 ビーメラ星にあったデータから解析したものということは、イスカンダルが設けたものということだろうか。(それともこれも「遺跡」の一種で、マゼラン銀河人たちはそれを発掘利用しているだけか?)
 ただ、それが使えてしまうと「七色星団決戦」にどうもっていくか。(そこまでもっていくためにはデスラー暗殺事件のことも片付けなければならない。とりあえず旧作の「七色星団」まではまだ五話ばかり余裕があるが、その後のことも考えるとなかなか厳しい)
 結局それは使えず、「バラン星のガミラス基地にもあるからそれを奪取」ということで艦隊決戦になるのだろうか? でもまだ地球人はガミラス星が大マゼラン銀河にあることを知らないしなぁ。

 火星にサーシャを送り込んできたのだから、太陽系に近い銀河の中にも「ゲシュタムの門」はあるのだろうか。
 もしあるのならば、「教えないのが試練」なんていうのはあまりにきつすぎる。
 厳しすぎる試練では何の意味もないし、目的も果たせないよ、「メーテル(笑)」。