ホリえもんが新しいって? | 偕楽園血圧日記

ホリえもんが新しいって?


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堀江氏、ニッポン放送全役員に「フジ株売却しないで」

 ライブドアが、ニッポン放送の亀渕昭信社長ら全役員に対し、ニッポン放送が保有するフジテレビジョンや音楽会社ポニーキャニオンなどの株式を売却しないよう要請する手紙を送付したことが12日、明らかになった。
 ライブドア関係者によると、買収を仕掛けられた企業が、重要な資産や事業を外部に売却して企業価値を低下させ、買収の意義を失わせる「クラウン・ジュエル」というM&A(企業の合併・買収)の防衛策を行わないよう、ニッポン放送の経営陣をけん制する狙いがあるという。
 手紙は、東京地裁が11日にニッポン放送によるフジテレビへの新株予約権発行を差し止める仮処分決定を行ったことを受け、同日に堀江貴文社長名で発送された。
 法廷闘争で苦境に立ったフジ・ニッポン放送側が、新たな対抗策を打ち出すことを警戒し、早々に手を打った形だ。
 またライブドア関係者は、フジテレビの日枝久会長が12日未明にライブドアとの提携に含みを示したことから、14日以降にフジサンケイグループ関係者との会談の可能性を模索する考えも明らかにした。
(読売新聞) - 3月13日6時39分更新
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 そろそろ堀江社長の本音が見えてきたようである。結局、資産価値の高い会社を支配下に置くことによって自分の会社の簿価を高めようとしているだけなのだ。「テレビに対する権利や既存のコンテンツなどなくても、自分がネットと融合したラジオを使って新しい価値観を作り上げてやる」という気概はまったくないのである。堀江社長は新しいタイプの経営者ではない。(戦後の復興やテレビなど新しい技術の黎明期を乗り越えて新しいものを作ってきた世代に対して、出来合いのものを取ってきて足すだけの世代を新世代というのだろうか?)確かに旧世代はその仕事をある程度やり終えて、今では排他的・保守的になっている。しかし堀江社長は、口ではその保守的牙城をつぶすといいながら、その実は仲間に入れてくれと言っているだけなのだ。

 口で言うほど金があるのならば、何も既存のメディアに頼らなくても自分で新しいメディアを創造すればいいのである。
 テレビは、オリンピックや好景気という追い風があった上で、完全普及まで二十年近くかかった。インターネットは十年かかっても完全普及はしていない。新しいものを作るには時間がかかるものなのだ。だが、堀江社長はそれができない。目先の利益が大切。それは今の旧体質の経営者となんら変わるところがないのである。このような人物を新感覚の若手としてあがめているマスコミや人間は、もっと冷静になって堀江社長の言動を分析してみる必要がある。(もっともマスコミの場合は、「敵の敵は味方」というわけで、アンチ産経で持ち上げているだけであるのだが。特に毎日と朝日!)

 しかしユーザーとしてみたら、ポニーキャニオンの作品がよいと思ってお金を出して買っているわけで、フジテレビのグループだから買っているわけではないのである。親会社がライブドアであっても作品の質が変わらなければ関係ない。フジテレビやニッポン放送は何か勘違いをしている。堀江社長がフジサンケイグループの正論路線をグスグズにしてしまう危機の可能性と、この問題は別物である。
 結局フジと堀江社長は株で綱引きをしているだけの同じ穴の狢なのである。

 それにしても、テレビ朝日の堀江社長へのロングインタビューを見たが、一言で言って、「情けない」。言を左右にして逃げようとする堀江社長を変に持ち上げてご機嫌を取ろうとするのが見苦しい。堀江社長の言葉が以前と変わってきている事に対する突っ込みもない。「くだらない質問をすると帰りますよ」といわれてオロオロ。「くだらなくありません。あなたが的確に答えて下さらないので何度も同じ質問がされるのです。帰りたければどうぞご自由に」ぐらいのことは言い返せないのか。この程度のジャーナリズムならば壊れても構わないな