人権の名の下に | 偕楽園血圧日記

人権の名の下に

 そのうちこんなパワードスーツが必要になるかも?

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<小泉首相激怒>「警官が犯人から逃げるとは何事か!」

 22日午前の閣僚懇談会で、小泉純一郎首相が金属バットのようなものを振り回す男から警官が逃げ出した事件を取り上げて「警官が犯人に追われて逃げるような場面を(テレビで)見た。逃げるとは何事か。よく状況を精査して注意するように」と激怒する場面があった。
 事件は19日朝、東京都港区の通称お台場で発生した。薬物中毒の疑いがある男性容疑者(26)が交通事故を起こし、駆けつけた警官に「近づくな、殺すぞ」と怒鳴りながら金属バットのようなものを振り回した。無人のパトカーで逃げようとしたところを逮捕したが、取り押さえる過程で警官が容疑者に追いかけられる様子などが民放で放映された。
 村田吉隆国家公安委員長は「ご指摘のようなことがあればおわびしたい。指示を徹底したい」と陳謝した。
(毎日新聞) - 2月22日14時2分更新
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 何とも情けない警官である。予測していなかったとはいえ、訓練を受けている人間が逃げてどうするというのか。いや、訓練を受けているのだからこそ、こういった(暴れだすという)状況ぐらい予測しておかなければならない。何とも言い訳のしようがないていたらくである。

 しかし、この警官だけを責めていいのかという疑問があるのも確かである。犯罪者が凶器を持って迫ってくる場合を予測したとして、警官が取る対応策は何であろうか? 拳銃を抜いて威嚇、それでもとまらなければ発砲である。脚を撃って動きを止めるのが一番いいが、場合によっては射殺してしまうことになるかもしれない。それはやむをえない。
 ところがこの最善策をとった場合、日本においてはマスコミや人権派という輩がわらわらと湧いて出て、正当な取締りを行った警官を糾弾しはじめるのである。以前、暴走族相手に拳銃を抜いて(抜いただけである。発砲はしていない)威嚇しただけで人権派の糾弾を受け、あげくに免職された警官がいた。
 今回のていたらくは、そんな人権派の攻撃を畏れる姿勢が組織や人員に染み付いた結果の出来事ではないのだろうか?
 人権の名の下に加害者ばかり擁護する人間が幅をきかせている現状を変えなくてはならない。そもそも加害者の人権というが、過失犯ならばともかく、故意犯は自分の意思で法律を破っているのである。都合のいいときだけ法律で護ってもらおうなど、盗人猛々しいことこの上ない。