役に立ちませんでした? | 演技の悩み解決ブログ スタニスラフスキーの孫弟子が演技力向上メソッドの真髄を大阪よりお届けします。         

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スタニスラフスキーの孫弟子アクティングコーチ田中てつが演技の悩みを解決するブログです。

20090922

今日は個人レッスンでした。


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本日のクライアントは今取り組んでいる戯曲の解釈と役作りに苦労していると言う女優の卵さん。


「キャラクターを色々と分析しているのですが・・・」と分析すればするほど
混乱して一貫した人物像が見えてこないらしい。


それでは当然演じることは難しいです。



私達の多くが役をもらうと先ず、役の人物のキャラクターを分析しようとする。
この役はどんな性格だろう・・・と精神分析したり時には履歴書まで書く。


それらの作業は時に楽しく仲間との会話は盛り上がる・・・
戯曲の筋や内容を理解しているかを確認する作業の時点では役に立つかもしれない・・・


しかし・・・・


悲しいかな、それらの分析を実際の演技に役立てるのは難しい!!



それどころかアプローチを間違えると紋切り型の人物像を作り出してしまう原因になる。
俳優の個性の発揮を邪魔したり生き生きとした人物の創造を困難にする危険性が大きい。



人物像があると俳優はそれを説明したり表現する義務を感じてしまう。
するとそこに居るのはいわゆる人物像を説明する人物、つまり
エゴに満ちた俳優ということになる。


人物像を創り上げる。
そのイメージを演じることは出来るかもしれない。
しかし、そこからその人物を生きることは始まらない。



例えば頭が非常に良い男とわかったところで
それをどう演じれば良いのだろう?



眼鏡越しに相手を見て、脇に本でも抱えていれば良いんだろうか?


私達はそんな漫画みたいな人物を創り上げたいのだろうか?


その人を見て「あっ、頭の良い人だ」と思うだろうか?
それとも「頭の良い人を演じたい人」と思うだろうか?




私達はその人物をその行動を通して理解する。
行動された事がもっとも説得力を持つ。



だからその俳優を見たときに最も強く感じるのは

「頭の良い人」ではなく「頭の良い人を演じたい人」ということになる。



みかんはオレンジ色だと知ってもみかんを育てる事はできない。
どんな土壌にどんな種を蒔き何時水をやり肥料はどうするかを
知る必要がある。



私達がどんな人物かを決めるのは行動です。



私達は他人の、あるいは自分の行動を後から返り見て
「そんな事をするのはこういうタイプ」
と後付けで判断しているだけ。




ですから、大切なのはその人物がが「何をしているか」です。
そして「それは何のために」です。




すると、役作りとはそれを自分が「したい」と思えるように
心身に調整を施す作業の事に他なりません。


また、演技力とはそれらを誠実に実行できる力のことです。


私の恩師のスタニスラフスキーの弟子達は役の人物の性格に付いて
長々とお話しすることはほとんど有りませんでした。



また、同じように感情に付いても一切語りませんでした。
感情もまたそれ自体を演じる事は出来ないからです。



感情表現をしようとしている人物と
感情が勝手に生じてしまう人物のどちらを見たいでしょうか?



つまりは欲しい結果があるのならばその前に原因を準備しましょうという事。
そのことを研究したのがスタニスラフスキーシステムです。




さて、その女優の卵さんは


この人物が「なにをしたいのか?」に焦点を合わせて幾つか
質問をしただけで「目から鱗が落ちました!!」と


30分で全てが解決。。。。


一度本読みをしましたが既にその人物と戯曲を捕らえているのが
解りましたので数回続く予定の個人セッションは今日の初回で
終了してしまいました・・・・



ちなみにそれだけ彼女の飲み込みが早いのもこれを受講しているからかもしれません。
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