個人的に思っている事を書いてみたいと思います。
今回のテーマは、積立NISA
未だにわからない新NISA。理解できないわけではないので悪しからず。
少しは勘違いがあるかもしれないけど…
積立に関して地元の信用金庫さんが「開設しませんか」と営業に来るけど全て断っています。
なぜか?っていうと、
今からなの?って思ってしまうから。
僕が運用し始めよう…と思っても買いたい銘柄が見つからないのもあります。
そして、積立しようにも「積立の為のボーナス期間」は既に終わってるんじゃないと思っているからなんです。(後半でこの話、出てきます)
証券会社や銀行ではアレコレわかりやすい案内を作って説明や勧誘を行っているようですね。(今回はたまたま目にしたSBI証券の案内を使ってみました)
よく見かけるシュミレーションのグラフ。
よくできてるなぁ(欲出てるなあ)って思います。
何故こういうグラフってずっと上昇が前提何だろうね?
制度としては、投資枠の拡大で運用金額が増えるし、非課税になるので全く問題がないと思っています。上の表にある「年利5%で運用した場合」の5%はかなりハードルが高いと思いますし、一般の方・投資がよくわからない方が5%での運用には多少疑問が残りますが、まぁ証券会社の案内なので口座獲得のために、わかりやすい案内にしているのでしょう。
でも、ちょっと待って・・・オルカンを買ってもS&P500を買っても、日本株買っても良いけど、ずっと上がっていくの株価。調整もなしで20年間ひたすら上がっていくって考えにくい。調整も入るだろうし、リーマンのようなことがあれば、数年間は下がっていく。
年率5%で運用…って年5%上がっていく商品を探すか?分配金が5%以上出て再投資されていく商品でないとなかなかね。分配金が5%出ても基準価格が上がれば5%の維持は難しくなると思っています。
僕の株式ポートフォリオは現在5.5%ほどで回していますが、安い時に買った銘柄の配当金が増えて、簿価での配当利回りが上がっているからと思っています。
つまり、高く買って基準価格が上がっていくほど高利回りの運用は難しくなるんじゃない?
積立でNISAを組成する時は、下がっている時こそ積立の本領発揮する時と思っています。下がっている=同じ積立資金で多くの口数が買えるので、少し上がった時のリターンがスゴイものになる
っていう考え方。
上がっているものを後追いして積立てて行ったら口数は少なくなり、上昇が止まり下降し始めたら、積立てた投資金額が大幅マイナスになることを頭に入れておかなければならないですよね。「積み立て定期にしておけばよかった」と言っても後の祭り。
個人的には、NISAに関係なく「積立投資信託」をすべき時期は、1990年~2014年頃だったと思っています。少し伸ばしたとしても2020年のコロナショック辺りまで。
2020年以降は、ご存じの通りあっという間にまさかの30000円、そして前回バブルの最高値を簡単に更新しました。
そして今は「売りたい期間」に突入している…というか、積立てた期間に口数はグンと増えているので、いつ売ってもOKな状態に入っていると思っています。
日本で2022年以降「貯蓄から投資へ」が叫ばれて、まるで国策のようにNISAが取り上げられているけれど、本当に国策なのでしょうか?
国策だった場合、日本人の為の国策か?と考えたことがありますか?
日本の国策は、外国人の為の国策という事もありますよ
なので、今回の新NISAによる、日本人の預貯金が守られた世界(ペイオフの対象世界)から弱肉強食のペイオフ外の世界に出てくることを一番喜んでいるのは、外国人投資家と僕は思っています。
下がっている間は投資は時間をかけてのんびり積立てればいいけれど、上昇局面では時間との勝負。のんびりと積立ててなんて悠長なことは言ってられないと思った方が良いと思っています。
偉そうなことは言えないけれど、更なる問題があって、投資に関してのリテラシーがまだまだ低い日本人は、投資信託銘柄を選ぶのに「人気」で選んでいると思う。なぜなら「何を買っていいかわからないから」。なので、人気の場所に多くの人が群がり、オルカンにしろS&P500 にしろ、日本株にしろ買っているので価格を一生懸命押し上げてくれているんです。日本人が買っている間は景気が悪くなっても株価が落ちることもなく、安く株(投資信託ではない)を買っている一部日本人と海外投資家には、うれしい悲鳴になることは間違いないのですね。
今後、年金が貰えないかも…と考えて始めたはずのNISAかもしれないけど、いつの時代も日本人が儲かることは無いように思います。外国人投資家は、「そろそろ」と思ったところで高値売りをし、ある日突然大きく下げることで投資信託も大幅下落になるので、日本人の資産は根こそぎ外資に取られたなんていう事を、1980年代も2000年代も経験してきたはずですよね。
僕は興味のない新NISAについて、オススメ投資信託をここで書いてもしょうがないので書かないけれど、僕だったら「人気のない、市場の大きな、下落している」ような投資信託を候補に入れる様な気がします。
金融機関の営業さんにもしプッシュされたら、「人気のない時価総額1000億円位ある取扱投資信託」をピックアップしてもらうかもしれません。
時価総額1000億円又はそれ以上…というところがミソで、昔おつきあいのあった外資系銀行の担当者に「ミューチュアルファンド(投資信託の事)は小さすぎてもダメ。1000億位あると機動的に資金を動かせる。でも小さすぎると、いつもフルポジ状態になるので、人気があっても時価総額が少ないものは消去すべき」って教えてもらったんですよ。もちろん銘柄選択の方法の1つにすぎないです。
他にも、アクティブはインデックスには勝てない…とかね。
まとめ
1998年のビッグバンで、日本の銀行の護送船団方式(多くを規制される代わりに守られてきた金融機関)が崩壊し、日本の銀行の資金が市場に出やすくなり、2006年の郵政民営化で、郵便局が保有し守られてきた国民の貯金がゆうちょ銀行という民間銀行発足によって、預貯金以外の運用が推奨されるようになり、2008年のリーマンショックで、郵便貯金から投資信託などに出た資金が一気に目減りし・・・日本国民の資産はわからないように外資の手に落ちていったと思っています。
本来、日本国民の資産を守らなければならない日本政府は、アメリカという外圧によって、時の総理大臣はアメリカが求める金融変革を求められている事を国民に悟られないように行ってきました。すべては日本の為と発表して。
政府に守られた郵便貯金も無い今、日本の資産は金融機関の営業努力で、金融リテラシーの低い日本人の資金はオルカンやS&P500に流れ、世界の投資家を喜ばせていますが、日本人は気が付きません。非常に残念です。
非課税なので、最後どこかで課税されるのでは?と不安に思っている方もいるようですが、最後に取られるのは税金ではなく、財産全てかもしれません。身ぐるみはがされるのです。
どうしたら良いの?誰か教えて・・・
ではなく、リテラシーを上げることが一番大事だと思っています。
そして、その場限りの情報にするのではなく、自分のものにすることが大事と思っています。