毎日の株高とバブル後の最高値更新。

33年ぶりの高値から34年ぶりの高値に移行しています。


1990年2月の高値から34年ぶりと言われていますが、前回バブルの最高値は1989年の大納会で付けた、38,915円。もちろん当時の銘柄にユニクロやIT企業は入っていないので、単純に比較は出来ないと思っています。しかし他に有効な指標があるわけではないので、数値だけの参考程度でしょう。


さて、「誰もデフレ経済終了宣言」をしていない中で始まっている株高。

そして、インフレ時代到来と叫ばれているけど、上がらない給与。

仮に春闘を経て賃上げになっても、インフレで全く豊かになった実感の持てないのが庶民。


元々インフレ経済下で、賃上げをされていた1980年代とは似ても似つかない状況が続いています。

そして、1980年代の企業家は「無茶をする人が多かった」

政治家や霞ヶ関も「無茶苦茶な日本経済活性化策」を発表したように思います。

企業も、「経費で利益縮小」の為に、バンバン賃上げしたし、年2回の賞与では大幅黒字になってしまい税金で持っていかれるよりは…と春に3回目の特別賞与を付与する企業もあったようです。


その為人々は、海外旅行、スキー旅行に出かけ、有馬記念などで一攫千金を狙おうと競馬場に向かいました。特にその担い手の多くが女性だったようです。大井競馬場などでも女性がデートとして来やすいように、夜間レース(ティンクルレース)を始めたのもこの頃だったような?気がしています。


これらの事は、週刊ポストにも書いてあるので、読んでみるのも良いかも?



そして、リゾート法などの成立で土地を転売して儲ける「土地転がし」や「地上げ屋」が流行り、株主総会では一般株主の異議を封じる「総会屋」が蔓延り、銀行金利は6%になり、今考えると「無茶苦茶」が罷り通る時代だったと思います。

最も僕は学生だったので、後から新聞などで知った事ですけどね。


バブルは弾けて初めてバブルとわかる


と、前のグリーンスパン議長が言ったように、「今がバブルか?はわからない」

しかし、企業業績は必要以上に評価されているので一部銘柄がジャブジャブ資金を集めてバブル化している気もします。



ただ1980年代と違うのは、実感のない景気。




今年5月の春闘以降に賃上げを予定している企業もあるけど、実際の賃上げは更にそれ以降。

まだ数ヶ月先。夏冬のボーナスがいつもより違うぞ?と感じるのは更に先。景気の実感が出てくるのは、来年の今頃かもしれないですね。


しかし海外投資家や富裕層、現在株式市場に入っている方は、それらとは全くかけ離れた場所に立っている気がします。来年の今頃は、今より株価は高い位置にあって、重い腰を上げて「投資でも」と考える頃には高値。もしかしたら42000円くらいになっていると想像します。



顛どうさんが書かれているように、今回のバブルは「非常に短いバブル」と僕も思っています。

早ければ2025年夏頃には終了して、一気に急落もあり得るとも思っています。

バブルは泡ですから、バブルがずっと続く事はありませんね。

安定的に株価が推移して、配当などでみんなが享受できるのはもう少し先かもしれません。


日本人が、銀行などで紹介されたオールカントリーやSP500連動型投資信託を買い米国に資金が流れる(円売り)をする事で円安になり、海外投資家は手持ちのドルを円安で通常よりも多く円転して、より多くの日本株を買えるので更に株高という循環が出来ているように見えるのが今回の米国株と日本の株高。


どちらが先にクラッシュするかわかりませんが、海外投資家目線で見れば、

「まず米国株の大幅クラッシュ…その穴埋めの為に日本株急上昇…売却後、日本株クラッシュ」

が常套手段。

顛どうさんの書いていることもこういう事かと思っています。


米国株も良いですが、日本株でヘッジするのも必要な気もするしています。



短い今週の取引…


頑張りましょう‼️

我々は少なくてもまだ上昇が頂点に達していない場所で、売り買いをしていると思っています。