これでもか?と出てくる海外旅行でのハプニング
今回の話は、JALがバンクーバー線をこんな時刻で飛ばしていた頃の話。
帰国便の出発が8時間も遅れた話です。
前職では、会社の夏休みが14日。その休みを使ってバンクーバーにフラッと出かけた時の事。
実際は、バンクーバーへ、というよりはビクトリアへ出かけたかったので、バンクーバーまでJALで行き、バンクーバーからカナディアン航空でビクトリアに向かいました。
ビクトリアは英国風の街並みで、緑が多くて本当に素敵で、有意義な時間を過ごせました。
ビクトリアからバンクーバーは「自分で移動」というスタイルをとっていたので、目の前の湾から出てる客船に乗る事も、カナディアン航空で戻る事も出来たけど、水上飛行機という移動手段でバンクーバー湾に滑り込んで…なんていう事をしてました。
(当時の写真)
バンクーバーでは、ワーキングホリデーに来ていた日本人とヒョンな事で出会い、一緒にキャピラノ渓谷に観光に行ったり、地元の食堂でバカ話をしたり、ちょっと楽しい時間を過ごしたんですよね。
さて、帰国便へ乗る日少し早めに空港にやってきました。
この日もJALのビジネスクラスを利用する日。
しかも当時のバンクーバー線は、ファーストクラスのある機材で運行して、ファーストクラス席をビジネスクラスに開放していることが多く、僕も2Kを予約していました。
帰国便JAL17便は予定通りスポットを離れ滑走路へ。
滑走を始めたんだけど、助走状態がずっと続いて「アレ?おかしいな」って思ってました。そのうちに滑走路上で停止…つまり停まっちゃったんです。
そのまま誘導路へ…誘導路移動中に
「整備上の都合でスポット(搭乗ゲート)に戻ります」との案内。
しかし誘導路で30分近く停止しちゃいました。
空港混雑時で、スポットが開かないそうです。
スポットが開かないので、一旦降機が出来ない為、スポットに近い誘導路で故障部分を修理する…という事になったんですよ。
機内での案内は
「今行ってる修理が終わり次第出発できる」
という事だったのですが…1時間ほど経って
垂直尾翼の方向舵の故障で、部品がバンクーバーの空港に無い😱という事がわかったんです。
どうするのかな?と思ったら、次の放送で驚きましたが…
さすがJALとも思いました。
この情報をすぐ東京に情報を飛ばしたら、待機中の同型機があったので、すぐバンクーバーに向かわせたそうです。6時間後カラの飛行機が到着するので、その便に乗り換えていただく
実はこの日は、バンクーバー〜東京線が2本飛んでた日で、もう1便は午後2時頃の便だった。
機内では、「希望者は午後2時の便に振り返る対処をするので申し出てほしい」とのアナウンス。
しばらくして、バスが横付けされてビジネスクラスの客?エコノミークラスの客が数名降りて行きました。ただし振替にあたっては条件があり「希望者の荷物だけを下ろす事が出来ないので、荷物は東京に運んだ後責任を持って宅配便で送るが、この条件を飲める方」だった記憶があります。
飛行機はその後も午後3時頃まで誘導路で止まったままで、垂直尾翼を開いている事もあって動けない。
特別に機内食メニューには無いサンドイッチとフルーツが急遽用意されて…
空港待機の機内でサンドイッチ軽食を食べるという不思議体験
誘導路上で機内食を食べた経験も後にも先にもこの1回だけ
さて、それから1時間ほど経って
「空の飛行機が着いたら乗り換えをしていただく予定でしたが、部品を交換して飛び立ちます」という方向に変更になりました。
理由は、今の機材と到着する機材のコンフィギュレーションの違い。
コンフィギュレーションとは座席の並び位置の事。座席表が違うので混乱を招くとの判断があったようです。
部品の交換に多少の時間を要するので、出発は午後8時となりました。
特別機内食(サンドイッチ)のほかに、空港のカフェで使える15ドルまでのチケットを出すので受け取ってほしいとの事でした。
当時のカナダの物価は安くて、ヌードルとスープと紅茶でも10ドルいかなかった…って手帳に書いてありました。
その後午後7時過ぎから再び搭乗が始まり、午後8時にテイクオフとなりました。
この日ビジネスクラスは9名の乗客がいたそうですが、3名が午後2時便への振り替えを希望して降機した為、6名の乗客なりましたよ、とCAさんが教えてくれました。
ちなみにこの日のビジネスクラスはCAさんが3名乗務していたので、至れり尽くせりとなりました。
その時に、「3名しかビジネスはいないので、好きな席に移動して良いですよ〜」って言われて、2Kから1Kに変更して楽しませていただきました。
…で本来、13:25に東京(成田空港)に到着する予定だった飛行機。
8時間遅れの午後21:30過ぎに到着しましたが、成田エクスプレスは最後の便が行ってしまいどうしようかな?と思っていたところ…
やはりJAL✈️
成田に案内カウンターを設けて、多くのスタッフを対応にあたらせるために準備していました。
僕もその時間から都内に出ても当時住んでいた場所に帰れない旨を伝えると、
◯15分に1本、臨時のリムジンバスが東京駅まで出ること
◯東京駅近辺のホテルをJAL負担で用意できること
を案内されました。
ありがたい話なので、お願いしました。
ビジネスクラスで早い時間に相談できた事もあり、東京駅行きのリムジンバスは1便に乗車出来たし、JALさんが東京駅近くの丸の内ホテル(改装前)を用意してくれたので、旅の疲れを癒す事が出来ましたよ。
逆境で最高の対応のできる日本航空。
安心して乗れますね。
当時のことを詳細に書けたのは、日記が残っていたからです。