一郎へ


お父さんは仕事が忙しく

帰りも遅かったので



あなたを1人でお風呂に入れ

あなたを待たせて

お風呂に入り

あなたを抱っこで寝かせ



起きないように

泣かないように

と神経を張り詰めていたら

心まで疲れてしまい



家事は溜まっていく一方で

お父さんが帰った時に

散らかっていると

不機嫌な態度を

取られたこともありました



「家にいるんだから

これくらい出来るでしょ」



お父さんから

そう言われて



私はダメな主婦で

ダメな母親なのかなと

思い込んでいました

一郎へ


産院を退院後は

3ヶ月間

おばあちゃんの家で

過ごしました



母乳がなかなか出なくて

苦労しました



あなたはなかなか寝ない子で

今寝たと思ったらすぐ起きて

とにかくよく泣く子でした。



なんで泣いてるのか

当時の私は

全然理解出来なくて



おじいちゃんおばあちゃんと

夜も寝ないで交代で抱っこして

みんなで体調を崩したことも

ありました



自宅に帰って来る時

あなたは3ヶ月で

飛行機の中も

よく泣いていました



自宅に帰ってからも

近所迷惑にならないか

というくらい泣き



もう私は

ヘトヘトでした


一郎へ


あなたを初めて抱っこした時

とても温かく

ホッとして

幸せな気持ちになりました



あ〜頑張って産んだんだな

頑張って生まれて来たんだな



そんなことを

思いました



あなたを見ていると

私の分身のような

とても不思議な気持ちに

なったのを覚えています



それと同時に

この子を立派に育てなきゃ

という責任も感じました