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↓『ヒンシュクの達人』ビートたけし著、小学館新書、2013)より引用(01)
だけど、国民だって「政治家はダメだ」なんて言えるんだろうか。
国民が政治家たちに大顰蹙の目を向けている一方で、自分たちはどうなんだって見方もある。
大人気ドラマの決めゼリフだとか、新型のスマートフォンの機能だとか、どうでもいいことばかりが話題になってるけど、国民の生活にズッシリのしかかる消費税の話は、みんなサラリと受け流すってのは一体どういうことなんだろう。
(中略)
別に今の若いヤツに欲がないってわけじゃない。
よく「オタク」だというけど、かえってひとつの対象や趣味にハマることは多い。
「AKB48に人生を賭ける」とか「新型のiPhoneを買うために何日も並ぶ」とか「都内の行列ができるラーメン屋を完全制覇する」みたいなヤツは至る所にいるわけでさ。
だけどよく考えてみると、そういうのはたいがい「小銭で済む道楽」なんだよな。
↑(引用ここまで)
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「そいつが何に多く言葉を費やすかをじっと見ていれば、そいつのレベルがわかる」。
私は、『大人気ドラマの決めゼリフ』だとか、『新型スマートフォン』だとか、「新作のLINEゲーム」だとか、たけし氏が言うような『小銭で済む道楽』ばかり口にする人たちを見ては、そう苦言を呈することにしています。
おまえら、他人の作ったエンターテインメント産業に、いいように金を払わされて、マインドコントロールされているだけやんけ、と。
2014年4月から消費税が8%に上げられても、まだ自民党に投票する(もしくは投票にすら行かない)し、消費税率アップが決まって数ヵ月後の今になって、フワっと「法人税は引き下げます」と言い出しても、何の疑問も持たない。
「それって貧乏人や小売店からは消費税をきっちり払わせておいて、政党や政治家個人に献金を欠かさない大企業ばかりが恩恵を受けるシステムなんじゃ?」なんて思いもしない。
「スマートフォン」やら「テレビドラマ」やら「B級グルメ」やら、手近な「オモチャ」を与えられて、それに夢中になっているうちに、「政治」や「誇り高く生きること」なんて、そんな面倒臭いことは、どうでもよくなってしまう。
…「衆愚」の極みです。
誰かと一緒にいるときは、ケータイいじるの、やめましょうよ。
「今、これが流行っています」という商売人の息のかかったインチキ報道は無視して、「自分がいいと思うもの」だけにお金を払いましょうよ。
「食」は確かに人間の大きな欲求ですが、「美味しいものが食べたい」などと臆面もなく言える節操のなさを、「恥」と感じましょうよ。
…たまに会いに来てくれる友人のT君は、仕事やら彼女やら忙しいはずなのに、私の前ではほとんど携帯電話をいじりません。たまにかかってくる仕事の電話に「ごめん」と言って出るくらい。
LINEのお誘いも「気持ち悪い」と一蹴です(笑)。
そんな彼の「誇り高さ」に感動してしまうのは、そうでない愚民で日本があふれかえっていることの裏返しなのでしょうね。
…そんな大口を叩きつつも、「自分がそうなっていやしないか」と、無駄にネットサーフィンしている自分を戒める今日この頃でした。