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↓『気がきく女性・55の秘訣』(里中李生著、三笠書房、2005)より引用(05)


不健康な人は、自分が周囲を暗くしていることにあまり気づいていない。
自分の欲求やストレス解消の方が大事だという考え方だ。
その快楽主義は、そんなに悪いことではない。私にもそういう部分はある。だが、それは私が滅多に人と会わない仕事をしているからで(会社勤めなら毎日人と会うが、物書きで自宅に籠もっている)、周囲の人たちも、私の快楽主義を認めている。


あなたの快楽主義は、あなたの周囲の人が認めていますか。
認めていればいいんですよ。
私の知り合いにもいる。何度も中絶するほどセックス三昧。煙草は一日に三箱。食事はほとんど摂らず、お酒が主食。もちろん、すごく痩せている。だけど、その女の子は、周囲から、「あいつはそういう奴だし、なぜかかわいい」と嫌われていない。本人は男たちのその気持ちを知っているから、自分のスタイルを変えない。そういう場合はいいのだ。問題は、周囲の言葉を知らずに不健康でいる女性である。
その場合、周囲の人たちは、かなりストレスになっていると思っていい。
食べない様子を見て、「なんでそんなに残すの」と思うし、お酒ばかり飲んでいたら「体を壊すよ」と心配される。そんな女性は、自分の快楽のためにしているその生き方が、醜いか似合っていないかなのだ。


(中略)


そんな、周囲に心配をかける快楽主義はいけない。そんな人にかぎって、そんな周囲の心配やストレスに気づかないのだ。
少しでも健康的でいることこそが、人への気配りだと思ってほしい。
飲みすぎて心配をかけたりする人は、周囲に気をつかう気持ちを持たない自己中心的な人間なんだ。
健康が、他人への気遣いの第一歩だと思って欲しい。


↑(引用ここまで)
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…『健康が、他人への気遣いの第一歩』。
必要以上に無理をすることもないとは思うのですが、「健康」「安定」を周囲に見せること(「不健康」「不安定」を周囲に見せないこと)は、気遣いのひとつだと私は思っています。


たとえば、私は毎週決まった曜日に、仕事を終えてから友人とトレーニングジムに行く約束をしているようなことが多かったのですが、ちょっと体調が優れなかったり、疲れていたりするくらいでは、私は簡単にキャンセルしません。行く際も、咳や表情などで体調不良を悟らせないよう、相手への気配りを怠らないことにしています。…あまりにひどくて、相手に病気を移してしまう心配があるときだけ、できる限り前もって、丁寧にお断りの連絡をします。


同様に、食事の約束や飲み会の予定などをドタキャンしないことも、「自分の信用」をつくる、「周囲を安心させる」、気遣いだと思っています。それがあんまり気の進まない飲み会だったとしても、「何かしら理由をつけて遅刻したり、ドタキャンしたりする奴」だと思わせない、周囲の人たちの「不安定要素」のひとつとならないよう努めることは、大切なことだと思うのです。


それは、「周囲に迎合」することでもなく、「必要以上の無理」をすることでもなく、「周囲を不快にさせない」ための気遣い、「何かと言い訳を並べて、無理をしなくなってしまう」自分にならないための防護策だと思うのです。


「あいつはいつも、健康だ」と周囲に思わせること。
「あいつはいつも、(精神的にも、金銭的にも)安定している。絶対にドタキャンなんかしない」と周囲に思わせること。
そうして「信用」を積み重ねていった者にだけ、いざというときの「言い訳」が許される、とも思うのです。
そうして「無理」を積み重ねていった者にだけ、多少の「無理」を「無理」とも思わない体力や精神力が身につく、とも思うのです。


…そういう意味では、ちょっとした理由や体調不良で遅刻やドタキャンを繰り返す輩が、とても目につきます。
「言い訳はいいから、とにかく間に合うように来いよ」「コイツ、しょっちゅう具合悪くなるよなあ」と思わされることは、非常に多いです。
でもそんな人たちを見て、「言い訳する必要のない行動を心がけよう」「体調管理には気を配ろう」と自分の身を引き締めたりも、します。


いざというときに、「あいつやったら、しゃあない」と周りに言ってもらえるような自分でありたい。
そう思って、今日も「元気」や「愛想」を振りまいております。。


…そしてそれは、「いざというときに周りに助けてもらいたいから、こうする」という実益目的ではなく、「このくらいできる自分でありたい」「まともに生きたい」という向上心や義務感を出発点としていることも大切なポイントであると、私は考えています。
子どもを叱る母親だったり、部下を諭す上司だったり、そんな実益理由を持ち出して「いつか自分に返ってくるから、ちゃんとしろ」的な説教をする人にも違和感を感じていたので、こう書きました。


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